前号ではおとなげなくも「わたしは厚底ブーツがきらいだ」と豪語してしまったが、ではそのわけを話そう。
人間の足はまっすぐに立っているとき、一番負担が少なくなるようにできている。ヒザを真ん中として腿とスネの2パーツに分けて考えてみよう。2本のマッチ棒をチョウツガイでとめたような形でしょ。2本がすっきりと一直線に立っているのと、くの字に曲がっているのでは、さてどっちが安定よさそうに見える?
そりゃ、アナタ。まっすぐでしょう。
でも厚底を履いている女の子の姿勢をみてごらん、きれいなモデルウォークをしている子なんてまず皆無。みんなヒザと腰が曲がっておまけにアゴが前下方に飛び出してまるで類人猿だよね、あれじゃ。
そもそもことの始まりはサルがヒトへと進化をとげたとき。元来4本足で動いていた生き物が後ろ足だけで歩くのは相当不安定な行為だったはず。だからこそ、当時はあの類人猿のような歩行ポーズをとるしかなかったわけである。
つまり現代のギャルも厚底で歩きにくいからあんな姿勢になっちゃうのだ。
姿勢の見た目が悪いだけなら、まだいい。
ゆるせないのはなんといっても脚が太くなることである!解剖学的にいうと、腿の前側には大腿四頭筋、後ろ側にはハムストリングスという筋肉があるが、ヒザがゆるんでいるとこの四頭筋に一手に負荷がかかり、モリモリと太くなっていくのだ。
バレエダンサーと比べるとその差は明快。彼女たちは体で美を表現するのがお仕事なので、極力脚を太くしないようにヒザを伸ばして負荷を減らした訓練をする。なのに飛んだりはねたり、飛びながら脚をパチパチ打ったり、とんでもない脚力を持っている。
つまりちょっとばかり脚を長く見せたいからと厚底ばかりを履いていると、知らないうちに太い腿の女になる、というのが今回の結論。だからわたしは厚底ブーツを履かない。
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