バーゲンに行列するのもマイケル・ジャクソンのコンサートチケットのために何時間も並ぶのも同じ。すべては“モデリング”だと前号で書いたのだけど、今回はこのモデリングについて説明をしよう。
モデリングとは、他人の行動を見てそれにつられるように自分も同じ行動を取ってしまう現象のことである。
たとえば赤信号、だれかひとりがフライングして歩き出すと、後を追ってどどっと何人もが続く。中華街の料理店でもお客さんが誰一人入っていない店よりも混んでいるところをつい選んでしまう。こんな経験はだれにでもあるはず。
これらはほとんどの場合が無意識に意識下に入り込んでくるもので、ひとが他人の言動にあっけなく影響を受けてしまう典型的な例とも言える。
だからバーゲンの長蛇の列に並ぶのも、そんなに大きな動機があるわけでなく、
「ただなんとなく、みんなが並んでいるから」とか
「毎年行列ができるので有名な店だから」などのほんの軽いきっかけだったりするものである。他人がオイシイ思いをするかもしれないので、自分だけ取り残されては損々。なんて考えも手伝う。
ちなみにこのモデリング、ビジネスにおいてはよ〜く利用されるメソッドだ。都内某所にあるアイスクリームショップが開店時に大勢のサクラ君を雇って店の前に行列を作らせたのはあまりにも有名。おかげでこの店は大当たりした。
モデル(サクラ)になるひとのタイプはオシャレで清潔感が高いほど効果が上がることもまた知られている。
そりゃあ、だれだってあんまりみすぼらしい列の最後尾につく気にはならんわな。
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