2001.2.23号



 
足ツボ体験記

 みなさん、手足なんかが冷たくありません?寒さのせいで肩こりがひどくありません?
ってなわけで、わたしは足ツボマッサージに行ってきた。前々から密かに興味は持っていたのだけれど、なかなかチャンスがなくて、なんと今回初体験!
全身スポーツマッサージなどはすでに何度も経験済みだったものの、足ツボはまた別物。
とにかく経験談から聞いていただきたい。

 わたしのセレクトは台湾式マッサージ。
英国式 日本式といろいろあるけれども、やっぱり中国四千年の歴史でしょ、ってことで迷わず決定。なんせ、もともとツボ押しというものは中医学といって中国の学問だからね。
 ドアを入ると、清潔感の漂う可愛いフェイスの中国人女性に出迎えられ早速ベッドへ。
カーテンに仕切られた個室状態で、空いている時間帯はとても静か。空調は暖かめでなごみ系台湾ソングのCDが流れていた。これもまたよし。
 下半身の洋服を脱いで用意されていた短パンに着替えると
「失礼します」
ていねいなあいさつとともに女性のマッサージ師さんが入ってきた。当然中国系のかた。
 そしていよいよ、始まり。まず寝たままの姿勢で暖かいお湯に足をつけて足浴を行うのだが、ご親切にきちんと洗ってくださったりして。これが気持ち良い〜。
タオルで拭いてベビーオイルをつけて、さあ!いざ本格マッサージに突入。

 揉まれた感想を一言で表すと「痛い」。
女性だからと甘く見てはいけない、彼女たちは意外にも力が強い。容赦なしにぐいぐい押されて涙が出るかと思ったほどだ。
 ちなみに、わたしの痛みスポットベスト3は
1位 薬指の付け根(目のツボ・・・ 強度の近視のせいか?はたまたPC生活の弊害か)
2位 小指の付け根(肩のツボ・・・言わずと知れた肩こり症)
3位 土踏まず(尿管などのツボ・・・なんじゃ?それ)
であった。もちろんこれは個人差でまちまちだろう。人によっては指の先が痛いということもある。指先には主に顔面神経や三叉神経といった細かい神経のツボが集中している。
そのほか中指の付け根は耳のツボだし、かかとは腎臓や膀胱、足の裏のまんなかあたりから小指側にかけては小腸大腸、便秘のツボがある。
 また同じ足でも左右によって微妙にツボが異なるので、痛いところも右と左で違ってくる。一般には左が効き足のひとが多いこともあり、左の方が痛むようだ。
 このように、自分の痛みの部位によって良い所悪い所がわかってしまうのがまた面白いとも言える。新たな発見があったりして。

 揉まれている間は痛さもあってカーっと頭が熱くなる。うっすら汗をかくくらい体もぽっぽと火照ってくる。しかし、それを超えて気がつくとふしぎなことに、お腹の中がじんわりと温まってくるのである。やはり全身の血のめぐりが良くなったということか?
 そんなこんなで両足を終了すると、あとは蒸しタオルですっぽりと足をくるんでクールダウンならぬウォームダウン。しみいるような適度な高温は、寒い夜にはもってこいというありがたさである。
 最後に、足についたよけいなオイルを丹念に拭いてもらって、はい おしまい。
 所要時間30分、しめて3500円なり。
帰宅途中もまだ足はほかほか温かく、心なしか肩や腰も楽になった気がする。このように後々の満足度もなかなか高い。そう考えると、この金額は惜しくない。
 誰が言ったかは知らないけれど、昔からこんな言葉がある。
「足裏は第二の心臓」
足の裏には体中のすべての場所をコントロールするツボが存在するという意味だが、今回足ツボマッサージを体験してみて、たしかにそれもうなづける気がした。たかだか足の裏をちょっといじくっただけなのに、体全体がなんらかの影響を受けたのがなんとなく実感でわかるのだ。
 そして数週間経った今・・・、わたしはその店に週に3回も通う常連の仲間入りを果たしたのである。
プロフィール
おおたわ史絵
内科医、執筆家。
現代人の心理を辛口に分析。
その医者らしからぬルックスも魅力のひとつ。
TOKYO FM「FMソフィア ココロの保健室」(木9:45am〜)出演中
雑誌 ef NOVARK おとなぴあ など連載中
http://www01.u-page.so-net.ne.jp/tc4/fumie/
 
 
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