ある日、きれいねネットの掲示板を覗いたら『美顔器』が話題に上っていた。
「定価40数万円!高額の美顔器は、果たしてホントに効果があるものなのか?」
この問いかけに勢い余って
「え〜?!高すぎるんとちゃう?」
などと書き込みをしてしまったワタシ。
じつはその後も、たくさんの言い足りなかった思いがつのり、結局このコラムで美顔器について書くことにした。
それはおよそ十年前のこと、わたしがまだ若かりし頃。何を隠そう、友達の強い勧めによって某社の美顔器を購入した過去がある。それも当時の値段にして約三十万円也、結構な金額である。今にしてみればワカゾウが思い切った買い物をしたもんだとあきれるが、その頃は美への欲求が高かったのか?はたまた勧誘を断り切れない優柔不断な性格だったのか?
大きさにしてデスクトップパソコンくらいのそれには、スチームや吸引キャップ、そして何やら青い光を放つガラスの棒がセットになっていて、専用のジェルなんかもついていたと思う。
せっかく買ったんだからと、まずは使い始めてみたものの・・・なんと一度のお手入れに十五分から三十分もかかるではないか。根っからずぼらのわたしにはまったくもって不向きの一言。おまけに毎回使用後に器具を洗ったりしなきゃいけないから、なにかと面倒臭いのだ。
てなわけで結局三ヶ月も使わないうちに、そいつはタンスの肥やしと化しどこか行方不明に。手元にはむなしくもローンだけが残った。ちなみに使い方も半ばいい加減だったので、正直なところ効果もよくわからなかった。
さて、それから幾年もの時が過ぎ。現在のわたしは7万円くらいの微弱電流美顔器を愛用中。一週間に1〜2回、10分ずつやっている。この手軽さが性に合ったみたいで、今回はなんだか続いている。これを使うとフェイスラインがきゅっとしまり、心なしかツヤもよみがえるのだ。おかげでこのところお肌の調子は良好。
つまるところ、わたしがこれらの実体験から得た教訓。それは
“どんなモノでも続けりゃ効く。三日坊主じゃ効くはずナシ”
これである。多分、器具の値段の高低はあまり重要じゃないと思う。それよりも自分の肌に手間ヒマをかけようという心意気が女を磨いてくれるんだろう。日々のたゆまぬ努力がいつしか実を結ぶ、美とはそんな気の遠くなるシロモノなのである。
面倒だからと適当に投げ出している当時のわたしみたいだったら、やっぱりキレイになるはずもない。あ〜あ、今のわたしだったら、あの三十万の美顔器をもっと有効に活用できただろうになぁ。
そんなことを思う最近のわたし。美顔器を買おうと思っているみなさんは、どうか思い残すことのないよう十分に活用堪能してくださいな。 |
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プロフィール
おおたわ史絵
内科医、執筆家。
現代人の心理を辛口に分析。
その医者らしからぬルックスも魅力のひとつ。
雑誌 ef NOVARK おとなぴあ など連載中
5/23 リニューアルスタートしたweb Tarzan(マガジンハウス)http://tarzan.magazine.co.jp/
にて新連載開始。みなさんのココロとカラダの質 問にお答えしています。随時更新。
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