春もいよいよ本番!新しい出会いが増える季節がやってきた。この時期になると、決まって新しい服を買いたくなるんだな。きっと春って気分を一新させたい欲求が頭をもたげる季節なんだと思う。
どうせなら服だけじゃなくて、お肌やメイクも一気にリニューアルできたらいいのにね。ってことで、今回は今話題のケミカルピーリングについてお話ししよう。じつはワタクシ、先日友人のドクターが指導しているドクターオバジ・ケミカルピーリングの現場を見学に行ってきた。彼がアメリカまで渡り現地本部の研修を受けライセンスを取得してきたというから、一度いろいろ教えてもらいたいと思っていたので、取材もかねておじゃました。
しっかし、ケミカルピーリングっていうのはスゴイね!これがまず第一の率直な感想。
何がスゴイって施術中の数週間から数ヶ月、顔のお肌はものの見事にボロボロである。ま、ピーリングっていうくらいであるからして、皮をむく美容法だということはわかってはいたつもりなんだけどね。でも正直あそこまでボロむけになるとは思っていなかった。例えて言うなら、みんな「夏休みに海水浴に行ってきたばかりの小学生の背中みたいな」顔してたね。
なぜにそんなに皮がむけるか?というと、レチノイン酸なる物質の作用なのだけどね。
これは早い話がビタミンAのこと、それを肌に塗ると皮膚の表面の表皮が一層剥け落ちるのである。だからシミやくすみ、小じわなんかも全部一掃されてしまうという理屈。
むけた後からは生まれたての新しい皮膚が顔をのぞかせるため、つるっとして水々しい。
レチノイン酸には新しい皮膚ができるのを促進する働きもあるからだ。ただ、ここで注意しなくてはいけないことがひとつ。レチノイン酸はメラノサイトまで活発にしてしまうというよけいな力も持っている。メラノサイトとはいうまでもなくメラニン色素の生みの親、つまりピーリングしているだけだと、だんだんに色素の濃い肌ができあがってしまう可能性アリ。せっかく美白を狙ってやったのに、これではまったく無意味。ということで、美容医学は次なる手立てをあみだした。
それがハイドロキノン。ピーリングと同時にこれを塗ることでメラニンの生産を抑制し、美白の新しい肌が生まれると期待されている。どうやら効果の程もいいらしい。だって、このハイドロキノン、本来は繊維の漂白剤だもん。カイコの絹も羊の毛も漂白できるんだから、そりゃ人間の皮膚にも効くだろう・・・うん。
とまあ、レチノイン酸とハイドロキノン。この二つがケミカルピーリングの主役格なわけだけど、どちらもかなりアグレッシブな作用を持っていることがご想像いただけると思う。ケミカルピーリングは確かに効く。小じわや薄いシミならば、きっと解消できるだろう。しかし皮をむいてまで美を手に入れる、これだけ攻めの美容が今までにあっただろうか?いや、ない。絶対ない。
そう考えると、この方法。性格的に向き不向きがあると思う。まず迷いやすい優柔不断タイプはダメ、思いっきりのいい人のほうが向いている。なぜなら一度始めたら数週間はボロボロを覚悟しなきゃいけないのだから、後から悔やむような性格だと、ちときつい。それから短気なタイプも向いてない。ある程度時間をかけねば結果が出ないので、気長に勝負を楽しめる人じゃなくてはいけない。
はぁ〜、人一倍のキレイを手に入れるっていうのはなんと大変なことだろう。結局上記二つの性格を兼ね備えているワタクシは、今のところケミカルピーリングを受けるには至っていない。でも、これを読んでなお
「我こそは!」というアナタは、試してみる価値アリかもよ。皮膚科へGo! |
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プロフィール
おおたわ史絵
内科医、執筆家。
現代人の心理を辛口に分析。
その医者らしからぬルックスも魅力のひとつ。
雑誌 ef NOVARK おとなぴあ など連載中
5/23 リニューアルスタートしたweb Tarzan(マガジンハウス)http://tarzan.magazine.co.jp/
にて新連載開始。みなさんのココロとカラダの質 問にお答えしています。随時更新。
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