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映画『デブラ・ウィンガーを探して』
から学ぶオンナの幸せ
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ちょっと変わった映画のプレ試写を観た。『デブラ・ウインガーを探して(Searching
for DEBRA WINGER)』というドキュメンタリーだ。
監督は『グランブルー』でヒロイン役を演じていた女優のロザンナ・アークエット。この名前を聞くと、そのきりっとした少年っぽい顔立ちを思い出すひとも多いのでは?『デブラ・・・』は彼女の初監督作品である。
この映画にストーリーはない。そのかわりにいろんな女優達のプライベートインタビュー風景が延々と編集で綴られている。その顔ぶれといったらスゴイスゴイ!ジェーン・フォンダでしょ、メグ・ライアンでしょ、ウーピー・ゴールドバーグにシャロン・ストーン、ダイアン・レインからエマニュエル・ベアールまで出てるんだから!
米仏の超大物女優の面々が総勢34名、それぞれの私生活や考え方をかなり正直に語っている。もちろんメイクも服装もあくまでもプライベート調。ヘンに着飾ったりしていないので、彼女たちの素の状態を垣間見ることができる。(でも、どんな状態でもやっぱり大女優はキレイだけどね)
もしこれがドキュメンタリーでなくてフツーの映画だったら、全員分のギャラを計算するといくらになっちゃうんだろう?!そんなシロウト丸出しの疑問が渦巻くワタシ、ともかくそう思わずにいられない程に、出演者はゴージャスである。
そこまで豪華なキャスティングが実現したのにはふたつの理由がありそうだ。ひとつには監督がロザンナだったっていうこと。出演者たちから見たら、彼女は同じ映画女優仲間。言ってみれば苦楽を共にする同士なわけでしょ。だからビジネスとしてではなく、ロザンナに協力するというポジションでオファーを快諾している感じが映像から見て取れる。
もうひとつは、このドキュメントのメインテーマである。タイトルにあるデブラ・ウィンガーとはあの『愛と青春の旅立ち』でリチャード・ギアの相手役を演じた女優の名前。彼女はハリウッドで輝かしい栄光を手に入れたにも関わらず、結婚後に女優業をきっぱりと引退してしまう。ニッポンで言えば、さしずめ山口百恵ってところかな。
そんな彼女の人生を通して、“女優が結婚をして子供を持ち、そして年を重ねる中で、女優という仕事をどうやって続けていくか?プライベートと仕事のバランスをどのように取っていくのか?女の幸せって何?”このことを探るのが今回の主題になっている。
作品を見て驚くのは、世界的大ヒット作に主演した有名女優陣とはいえ、永遠にその地位
をキープするのは相当に至難の業のようだ。 年を取れば美人ヒロインの役はこなくなるし、その間にも次々と新人がデビューし続けている。ライバルだらけの映画の世界で、男性プロデューサーからのセクハラに応戦しながら自分の居場所を模索する。この職業は我々の想像をはるかに超えた過酷なものらしい、それも精神的にね。
このテーマは監督のロザンナ自身が現実に直面してきた問題。そして出演者たちも、こうした感覚を痛いほど共有できて同じ悩みを抱えているからこそ、この作品に出ることを決意したのだと思う。大勢の大女優がここまで自分のプライバシーを包み隠さず語る映画は他にはお目にかかったことがない。本当にレアなシーンの連続だ。
インタビューを聞くうちに、それまでのスクリーンの中のイメージとはまったく異なる素顔が見えてきて、180度印象が変わる女優もいるし、一見の価値がある。
それに加えて、
「国や職業は違っても、たとえハリウッド女優とはいえども、アタシ達と同じような悩みを抱えてるんだな」
そう発見できたのが、ちょっと嬉しい1本であった。ご興味ある方は是非映画館へ!
(『デブラ・ウィンガーを探して』6月下旬公開予定)
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