2003.7.9号



 
 自分でできる!おやすみ前の簡単骨盤矯正法

  骨盤矯正なるものが流行っている。昔で言うところの“整体カイロプラティック”みたいなやつね。 骨盤のゆがみが腰痛やら便秘やら、むくみの原因にもなっているということで、女性を中心に骨盤矯正に通 うひとが増えている。
 最近の女性はファッション重視のシューズを履くし、パソコンに向かってのデスクワークでは脚を組んだまま何時間も同じ姿勢でいることもあるから、自然と骨盤は個々のクセにあわせて変形してきちゃうものだ。
 じつを言うと、このワタクシも骨盤がゆがんでいる当事者のひとり。以前から左脚を上にして組むことが多く、ショルダーバッグも左肩にばかりかけていた。このため、どんどん背骨から骨盤のラインが曲がってしまったようなのだ。ストレッチをしていても、左右の脚の開き具合が明らかに違う。そんなわけで、
「こんなことではいかん!これからは骨盤にも気を配る時代だ」 と一大奮起。家で、自分ひとりでできる“おやすみ前の簡単骨盤矯正”を開始した。その方法はこんな感じ。

まず一日の終わり、ゆっくりとお風呂に入って身体を温めてから行なう。
ベッドに横になったら、枕の位 置を正しく合わせる。 真上を向いて、首の後ろに枕の支えがくるようにセット。首が反り過ぎてもアゴを引き過ぎてもダメ、腕枕をしてもらっているようなイメージで枕をあてる。
両方の肩が枕にのっかっていないことを確認。肩は敷布団にぴったりくっついているように。これで前肩猫背の矯正も兼ねる。
次は背骨。敷布団にぴったりと背骨の一個一個をくっつけるイメージで寝る。 普通はおへその裏側がS字状になっているため、この部分は布団との間に隙間が空きやすいが、これをしっかりと布団に押しつける。すると少し骨盤が前に押し出された感じになる。
まっすぐ天井を向いたこの姿勢で、両方の骨盤のグリグリを手の指で確認。 この時にどちらかの骨盤の位置が高いようなら、アナタの骨盤はゆがんでるってことになる。
グリグリの骨を左右均等になるように腰の位 置を微調整する。 この瞬間に背骨のおへその後ろが浮き上がらないように注意。
骨盤の位置を揃えたら、左右の手でグリグリの骨をしっかりキープ。
それを動かさないようにしたまま、両足を股関節からゆっくりと内側外側に動かす。大きく息をしながら、内→外→内→外と三回くらい行なう。
ラクな位置で脚を止め、リラックス。
骨盤を押さえていた両手をおへその下、3センチくらいのとこへ移動させる。両手の指が軽く重なる程度がいい。この場所は“丹田”と言って、昔から有名な眠りのツボ。
手の重みを自然に伝えることで“丹田”の刺激になるので、良質の眠りへと誘ってくれる。

と、以上が簡単骨盤矯正の一連の動作。実際にこれをやるようになってからのワタシはすごく寝つきが良い。それと腰痛が減った、左右の脚の開きの差も少なくなってきた。
 もちろん、人間は寝ている間に何回も寝返りを打っている。(どっかのCMみたい?)だから気がつけば、両手はお腹から離れているし、顔もあっちこっちを向いている。つまり一晩中この姿勢を維持できるってわけじゃないんだけどね。ただ毎日、眠る前のほんの数分これをやるだけで、ずいぶんと身体って変わってくるのは身を持って実感。
 地味な方法だけど、効果はかなり期待できますぞ。アナタもぜひ、今晩から試してみてくださいな。

プロフィール
おおたわ史絵
内科医、執筆家。
現代人の心理を辛口に分析。
その医者らしからぬルックスも魅力のひとつ。
雑誌 ef NOVARK おとなぴあ など連載中
web Tarzan(マガジンハウス)http://tarzan.magazine.co.jp/
にてみなさんのココロとカラダの質問にお答えしています。随時更新。


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