2004.2.25号


おおたわ 史絵


女医・執筆家。
テレビ・ラジオでも活躍中のおおたわ史絵さんが登場し、大胆でエスプリの効いたここだけのお話を披露してくれます。医学的な根拠があるからこそ、何気ないアドバイスにも説得力十分。

 ケミカルピーリングによるニキビ痕治療に挑戦!

最近、口のまわりにニキビが多発した。普段はあまりニキビ体質じゃないんだけどなぁ。ニキビは触らないのが一番、とはわかっちゃいても、やっぱり気になる。てなわけでいじっていたら、治ったあとに色素の痕が残ってしまった・・・。
ニキビ痕っていうのは、なんか汚らしい。メイクも決まらんし美肌の大敵!そんなわけでワタクシ、皮膚科ドクターにヘルプを求めました。
「現代の美容医療を持ってすれば、こんなニキビ痕なんてなんてことないでしょ?ちゃちゃっと取っちゃってくださいよ」
レーザーかなんかでさっさと焼いてもらうつもりでいたのである。なのに、実際ワタクシの目の前に出されたのは塗り薬の小さな容器がポンポン、とふたつ。
「ええ〜っ!これだけ?」
なんだか拍子抜けしつつ、薬をもらってすごすごと帰宅。もっと劇的な治療を期待してたのに・・・ま、しかたないのでそれを塗ることに。地味〜にね。
「これは部分的なケミカルピーリングだから、ヒフが一枚はがれ落ちて色素沈着も消えてくるから大丈夫です」というドクターの言葉を信じて、治療開始。

1日目 まずひとつめの薬、トレチノインを塗る。匂いも刺激もナシ。その上から4%ハイドロキノンを重ねづけ、こちらもまったく無刺激。これから毎日3〜4回この作業を繰り返す。とにかく刺激がないので、逆に治りそうな実感もまったくわかない。これでいいんだろか?
2日目 変化ゼロ。
3日目 変化ナシ。ホントに効くのか??と疑問が頭をよぎる。
4日目 塗った箇所のヒフがやや赤くなってきた。そう説明を受けていたので、ひるまず治療続行。
5日目 赤みはますます増す。ニキビ痕に加えて赤さもプラスされ、なんだか前よりもひどいじゃないか!!とりあえず人に会う気にはなれず。
6日目 赤みはおさまったものの、今度はヒフがカサカサになった。まるで冬の子供の“はたけ”みたいだ。正直言ってみっともよくない。ファンデーションを塗るのはやめておこう。
7日目 ついにヒフが毛羽立ち始めた。お風呂でマッサージしたら垢のようにポロポロ
むけた!だが、ニキビ痕はまだ残っている、消えたわけではない。
8〜
12日目
ポロポロ状態が続く。色素沈着はまだ目立つ。
14日目 ようやくポロポロがおさまってきた。どうやらひとしきり剥けきったらしい。
え?なんとなくニキビ痕の色が薄くなってきた!
15日目
〜現在
その後も二種類を塗り続けているが、ヒフの剥けはおさまっている。ニキビ痕独特の色素沈着もかなり目立たなくなってきた!


以上、今回のニキビ痕撃退治療、部分ケミカルピーリングの進行具合。うん、この治療法、悪くないかも。なんたってレーザーより安い、だって薬代はたったの数百円!!
ただし、治るのに大体2週間から1ヵ月はかかるからなぁ。短気な人はイライラするかもしれません。でも、毎日変化が手に取るように見られるのはわりと楽しいよ。自分で自分を治療してるっていう実感も存分にあるし。それと、家でひとりでできるのもいい。病院通いの必要ナシ。
これはもともと有名なケミカルピーリングのやりかたと同じなんだが、フツーのピーリングのように顔全体をやっちゃうとどうしても剥け方も激しいし、それこそ治療中は人に会うのも制限される。副反応が出ることもあるしね。それにひきかえ、気になる部分的なピーリングだったら比較的安全。これらの薬は美容皮膚科だったらどこでも処方してくれる。
ま、もとよりニキビができないように注意しとくのが何よりなんだけどさ。でもいざできてしまった時には、こういう手もアリかな?と思いました。



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