2004.10.27号


おおたわ 史絵


女医・執筆家。
テレビ・ラジオでも活躍中のおおたわ史絵さんが登場し、大胆でエスプリの効いたここだけのお話を披露してくれます。医学的な根拠があるからこそ、何気ないアドバイスにも説得力十分。

 好き嫌い、万歳!

知人とゴハンを食べようと思ったとき、相手が好き嫌い激しかったりするとすごく困る。
「私、生魚がダメなの」とか「私は香辛料がちょっと・・・」とか、あれやこれや言われちゃうとしまいには何を食べて良いんだかわからなくなる。かんべんしてくださいよ〜。
学校でも教わったでしょ?「好き嫌い言わずになんでも食べましょー!」って、ね?
しかしですね。じつはアタシ、改めて考えたんだが、好き嫌いってそんなに悪いものなのかな?
ちなみにアタシはレバーが苦手だ。あのどろどろした食感とニオイがダメだ。レバーには鉄分が豊富で、貧血防止に役立つことは良く知ってるが、幸いアタシには貧血の気はない。それどころか女性としてはどっちかっていうと血の気が多いタイプである。だからレバーが食べられないからって、困ることはまーったくない。
友人のM子の場合はトマトが嫌い、でも彼女はその代わりにカボチャが大好き。トマトもカボチャもβカロテンやリコピンが豊富なのは同じ。だからトマトが食べられなくても、そのぶんの栄養はカボチャでじゅうぶん補えてるのである。
人間って、自分に不必要なものは自然と嫌いになるんじゃないだろうか?よくよく見ると、こういう例はたくさんある。唐辛子が全然ダメなA子はものすごく暑がり、冷え性の薬とも言われる唐辛子なんてカラダが求めてないんだと思う。コーヒーとアルコールが苦手なS子は十代の頃からの頭痛持ち、刺激物は頭痛を悪くするからね。知らず知らずにカラダが受けつけなくなってるのかも。
ね?こうやって見てみると、好き嫌いにも立派な根拠があるように感じるでしょ?だからいちがいに「好き嫌いはダメ!」と決め付けるのはどうかと思うのだ。好き嫌いがはっきりあるほうが、自分のカラダの声を敏感にとらえてるっていう証拠と言えなくもないよね。だから最近のアタシはこう公言してはばからない。
「好き嫌い、OK!嫌いなものは無理して食べる必要ナシ!」
あ、でも食わず嫌いは話が別よ。食べもしないで敬遠するなんて、それは人生にチャレンジ精神が足りないですよ、ちょっと大袈裟だけど。
なんでもトライして、それで好き嫌いをはっきりさせる。コレが正しいオトナの健康食なのである。



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