2005.3.23号


おおたわ 史絵


女医・執筆家。
テレビ・ラジオでも活躍中のおおたわ史絵さんが登場し、大胆でエスプリの効いたここだけのお話を披露してくれます。医学的な根拠があるからこそ、何気ないアドバイスにも説得力十分。

 秘伝!下剤とサヨナラする方法

今回はいつにも増して女性必見の話題をひとつ。
それはずばり!!“下剤とサヨナラする方法”!
これって、じつは悩みの種だと感じてるオンナの子って多いと思う。なにを隠そうこのワタシもかつてはそんなひとりだったからね。二十歳前から便秘症になり、それ以来ずーっと下剤を手放せない生活。毎晩必ず下剤を飲んでた、っていうか下剤を飲まずには眠れなかったなぁ・・・だって次の日の便秘のことを思うと、下剤を飲み忘れたらたいへんなことになっちゃうからさ。
旅行に行くにもお財布とコンタクトレンズとメガネと下剤、これだけは何をさておいても絶対に忘れちゃならない4種の神器(?)だったわけですよ。
しかし!今から数年前、突如ワタシはそんな暮らしに嫌気がさした。
「もうこんな薬づけの生活はイヤ!下剤を持ち歩かなくてもすむような気楽な毎日を送りたいっ」とまあ、そんな気分になったわけよ。そしてついに下剤とおさらばする決意をしたのであ〜る。
でもね、言うのは簡単やるのは難し。下剤をやめるのはホントに大変だった、うん。

下剤中止1日目: とーぜん便なんか出るわけない。何年も薬のおかげで出せていたようなもんなんだからさ。おなかがすっきりせず、しかたないので便秘に良いと言われる手段をいくつか試した。朝一杯の牛乳、冷たい水、などなどいろいろやったがダメだった・・・がっかり。
下剤中止2日目: やはり排便はナシ。おなかがはってきた。繊維いっぱいのシリアルを山ほど食べてみた・・・が、これでもダメ。ワタシの便秘は一筋縄ではいかない頑固者なのだった。
下剤中止3日目: この日もナシ。さすがにおなかはパンパンだ。まるで臨月の妊婦さんみたいにおなかを突き出して歩く。心なしか息苦しさすら感じる。このままじゃおなかがパンクするんじゃないか??ってくらいにひどい状態なので、知人にすすめられた便秘に効くお茶をがぶ飲みしてみた・・・ひどい下痢になった。
下剤中止4日目: 下痢でもなんでも取りあえず出たのでスッキリしたが、このお茶の成分をよく見てみると、なんとワタシが長年愛用してきた下剤の生薬とまるっきりおんなじ!
「なんだ?!これじゃ便秘薬飲んでるのとまったく変わらんじゃないかっ」
ってことで、お茶も止めることにした。あくまでも目指すはナチュラルな排便なのである。
下剤中止5日目: なぜか野菜がむしょうに食べたくなり、もりもり食す。いつもは大好きなはずの菓子パンやスナックには触手が動かない。不思議だ。
下剤中止6日目: 起床後珍しくおなかが空いて、バナナとヨーグルトをいっきに食べた。するとその直後・・・!なんとなんと、急におなかがきゅるきゅると動き出し、心地よい便意がワタシに訪れたではないか!
かくしてワタシはめでたく下剤とお別れすることができ、今なお手を出さずに済んでいる(まるでタチの悪いオトコと別れられた時のような感じ?)

いや〜それにしても、この開放感。自然の排泄の喜びっていったら、もう何者にも変え難いです。今、“下剤の力を借りずには始まらない。でもやめられたらいいのに・・・”って思ってるヒトには、是非この幸福を味わわせてあげたい!
ということで、ワタシからみなさまへの教訓&ワンポイント。

1. 下剤と別れるのには時間が必要、まず1週間はかかると心せよ。(3日目くらいに挫折しそうになるけど、そこをこらえるのが大切!)
2. 繊維はできる限り多く取る。効き目が高いのはゴボウ、キノコ、葉っぱの野菜のおひたし。とにかくもりもりいくこと(断っとくが、ミニサラダくらいじゃ箸にも棒にもかかりません。大量摂取が不可欠) 
3. 腹筋運動やジョギングは効果が高い。目安は腹筋30回、ジョギングは遅くても構わないので10分以上。(騙されたと思ってこれを日課にすると、おなかの動きが俄然よくなるのがわかるはず。ジョグの最中からおなかがキュルキュル鳴ります)
4. 便秘に効くお茶などは要注意(繊維入りのお茶ならいいが、なかには下剤成分が入ってるものあり。お茶というのは名ばかりで、薬さながらのツワモノもある)

とにかく忍耐あるのみです。人間の体は老廃物を排出しようという本能的な力があるので、それを目覚めさせればもうこっちのもんです。
ジョギングや運動が絶対イヤ!という方には、こんな方法もおすすめ。朝起きたら朝シャンついでに熱いシャワーを腰に5分あてる。それからドライヤーをかけている間に足踏みをしつづける。およそ10分程度、脚を休めずに動かし続けること。このときおしりを左右にキュッキュッと振るとなおよし。チャーリーズエンジェルスのキャメロンディアスみたいに激しく振るのがいい。
これでも運動がわりになるのでおなかに刺激がいき、腸が動き始めるから試してみて。
あ、でも朝からおしりを振り振りしてる姿はちょっとおかしいので、くれぐれもカレシには見られないようにね。


    
おおたわ先生が新刊本を発表!
『女医の花道』1,260円 (05年1月21日 主婦の友社刊 )
「女医道」を描いた興味深い一冊です。
女性による女性の診察が当たり前になった昨今、大活躍の「女医」という職業。
はた目にはかっこよく見えても、実はご苦労もおありのようです。
厳しくもおかしな女医の実態を軽妙に綴った痛快エッセイ!
「女医」を目指す人、現在、「女医」にお世話になっている人、
「女医」を彼女にもつ男性・・・これを読んだら、
「女医」に対する見方が変わるかもしれません。
「女医」時代の今だからこそ、読んでみたい一冊です。



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