2006.2.22号


おおたわ 史絵


女医・執筆家。
テレビ・ラジオでも活躍中のおおたわ史絵さんが登場し、大胆でエスプリの効いたここだけのお話を披露してくれます。医学的な根拠があるからこそ、何気ないアドバイスにも説得力十分。

 風邪の季節、私は食べて治します!

 この冬、こっぴどい風邪をひいた。38度代の熱が3日も続き、マジで死ぬかと思った。
「え〜?お医者さんなんだから、自分で治せるんじゃないの?」
ってお思いでしょう。それがさすがに38度も高熱が出ると思考回路がおバカさんになっちゃってね。飲む薬を考えてもイマイチ冴えなくて、消炎剤と間違って高脂血症の錠剤を飲んだりしてしまった。オハズカシイ…。
もともとワタシは医者なのにあんまり薬が好きじゃないときてる。熱があってもまず解熱剤などは飲まない。たいていふぅふぅ言いながらベッドで丸くなり、自然によくなるのを待ったりしている。
今回そんななかでとくと身に沁みたのが、食べ物の大事さである。具合が悪いので食欲もないのだが、そんな最中でも数少ない食材だけは食べたいと思えるもんだ。
ちなみにワタシの場合はカレー。なぜかカレーがすごく食べたくなったのだ。
考えてみればカレーって生薬と香辛料の宝庫。とりわけあの黄色い成分、ターメリックは漢方でいうところのウコンである。ウコンといえば、強力な解毒作用で有名でしょ?風邪のウイルスを体外に追い出そうと、カラダが勝手にウコンを求めたようだ。とにかくカレールーばかりをスープのように飲んだね。
お見舞いメールをくれた友人からは
「寿司屋のガリを一気食いしろ!風邪にはコレが一番」
と書かれていた。これもじつは一理ある。ガリはショウガ、ショウガは漢方ではニンジンと呼ばれ、寒気を抑えたり血のめぐりを改善したりするのに役立つ。
言われたとおり、ワタシはガリを一気にガリガリかじった(なんて素直なんだ!?)
その結果、カレーがよかったのかガリが効いたのかは全然わからないが、なんとか熱は下がった。
最近アガリクスのサプリメントに発ガン作用があることが発表になり、coQ10商品にはまがいものが多くてほとんど効果が期待できないやつまであるとの報道が相次いだ。薬やサプリを頼りがちな現代人ではあるけど、原点に帰って“食”を見直すってのも悪くない。風邪のおかげでそんなことに気がついた。



Copyright (C) 2006 Island Magic Inc. / kireine.net All Rights Reserved.