2006.3.22号


おおたわ 史絵


女医・執筆家。
テレビ・ラジオでも活躍中のおおたわ史絵さんが登場し、大胆でエスプリの効いたここだけのお話を披露してくれます。医学的な根拠があるからこそ、何気ないアドバイスにも説得力十分。

 ラクして痩せる!医学が実証したダイエット情報

  早いもので、今年もまた春がきた。春といえば、何かと新しい出来事が始まる季節。ワタシもこの時期、決まってあることを決意するのだ。
 その、あることとは‥‥そう!ダイエットである!
 振り返ってみると、万年ダイエッターのワタシは、この連載でもしょっちゅうダイエットの話題に触れている。ヨガ式呼吸法、ジョギング、耳つぼハリ‥‥etc.ほんとにいろいろ試している。我ながら、この好奇心にだけは脱帽だ(なんせワタシは肥満児出身ですからね、人一倍太りやすい体質の持ち主である。このあたりの事実を知らないかたは『続・女医の花道!』をご覧くださいませね)
 そして今、じつはまた新たなダイエット法に出会ってしまったんだな〜。それがまったく努力ナシ、我慢ナシ、苦労ナシのらくちんダイエットなの!こう聞いて、ピピット反応しちゃったひとも、いるんじゃな〜い?
ラクして痩せたい!は誰もが切に願うことだもんね。
 何を隠そう、今回の試みは“寝る”コレだけ。最近の医学界では、睡眠時間と肥満の関係がまことしやかに囁かれているのだ。
 コロンビア大学の18000人を対象にした研究によると、睡眠時間をたっぷり取るひとに比べて睡眠不足のひとのほうが太りやすい、との結果が出ている。一晩で6時間寝るひとは23%、5時間だと50%、4時間だけだと、なななんと73%ものひとが肥満傾向をきたすんだって。
理想的には7〜9時間がベストだそうよ。よく寝たほうが痩せやすいってことね。
でもなんだかそれって逆みたいな気がしませんか?睡眠不足になるほど忙しく働いていたほうが、よっぽど痩せるようにも思えるけどね?
しかーし、これは間違った概念なのだ。スタンフォード大学の調べでは眠ることでレプチンという物質が分泌されることがわかっている。これは食欲を抑えるホルモン。レプチンがたくさん出るとお腹が空かなくなるわけ。
反対に睡眠不足のときにはグレリンなる物質が増える。これは食欲亢進ホルモンで、寝る時間が足りないと食欲が増す、っていうしくみ。
そういえば、無駄に夜更かししているとなんだか口寂しくてついついお菓子なんかを食べちゃうものよね。そういう覚えあるでしょ?
ワタシの場合もそうだったなぁ。その昔研修医だった頃、毎日1時過ぎに寝て6時に起きる生活を繰り返してた。カラダと頭はすっごく疲れてるのに、なぜか食欲だけはあってね。とにかくドカ食いの連続だった。だから今よりも5キロくらいは太ってましたね。
あの頃は
「なんでこんなに忙しいのに痩せないんだろー?」
 って本気で自分の体質を憾んでたんだけど、そのナゾが今解明されたわ。
 そんなわけで最近のワタシときたら、暇さえあれば寝てばっかり。確かに食欲もおさまっていて体重も体脂肪も減ってきた。
 ぐーすか寝てるだけで、痩せちゃう。どうです?こんなラクチンダイエット、ほかにないでしょう?
 ずーっとこうやって暮らしたいところなんだけど、でもこんなことばっかりやってたら原稿も診療も進まないのよね‥‥目下のところ、コレが悩みのワタシなのでした。



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