2006.4.26号


おおたわ 史絵


女医・執筆家。
テレビ・ラジオでも活躍中のおおたわ史絵さんが登場し、大胆でエスプリの効いたここだけのお話を披露してくれます。医学的な根拠があるからこそ、何気ないアドバイスにも説得力十分。

 フェロモンの力でモテキャラになる!

 ワタクシったら生意気にも、この4月からテレビに出ている。日本テレビ系列、水曜朝8時からの『スッキリ!』。
 じつは自分の顔を拝むのがイヤなので、出演した番組の録画ビデオはほとんど見ない。そのかわり他の曜日の放送を見て、番組の概要を予習復習してみたりする。そうしたら、ある日“フェロモン”の特集をやっていた。出演されていたのはフェロモン研究で名高い浜松医大の高田教授。以前、この先生のフェロモン関係の論文はいくつか読んだことがあって、ずいぶん参考にさせていただいたものだ。
 フェロモンといえば異性をひきつける魔法の天然媚薬、誰もが手に入れたいと望むものだよね。いわばモテ道への必須アイテム、でもその実態はあまり知られていない。ってことで、今回はそのナゾの物質フェロモンについて改めて考えてみようと思う。
 フェロモンというのは性ホルモンが作られると同時にできる分泌物。高田先生の言葉を借りれば“ホルモンの断片”だという。男性も女性もそれぞれ持っている。出ないひとはいない(コレ大事!よく「私ってフェロモンないから、モテないの〜」てなことを言うひとがいるけど、そんなことはない。みんな必ず持っているのだ)
 カラダから出たフェロモンは、匂いと同じように異性の鼻の奥の粘膜から鋤鼻器官(じょびきかん)なる場所を経て大脳に到達。すると脳に反応を起こさせて、ドキドキラブラブさせる仕組みになっている。ただし匂いはまったくない。
女性の場合、排卵から生理前にかけてフェロモン分泌がもっとも盛んになる。つまりモテ期に入るのね。
カラダの中で、一番多くのフェロモンを分泌するのが乳輪まわりとわきの下、股間の三箇所。ここのアポクリン線から出るのである。じゃあめちゃめちゃ薄着で露出度を高くしたほうが異性にフェロモンを感じさせやすいんじゃないか?って考えがちだが、そう早まっちゃいけないよ。じつのところフェロモンは空気を飛んで相手に伝わるほどのパワーはなく、直接触れ合ってようやく伝わるものなのだ。それも触れる場所は相手の鼻に近けりゃ近いほどベター。ほら、犬が他の犬のおしりをクンクン嗅いでるじゃない?あれこそがまさにフェロモンチェックなわけです。
となると、もっとも効果的にフェロモンパワーを発揮するためにはいくつかの条件が必要になってくる。
・ 合コンするなら排卵期〜生理前
・ わきの下か乳輪か股間をなるべく露出する(これって、無理あるよな‥‥)
・ なおかつそれらの部位を相手の鼻に近づける(うう〜ん、いよいよ無理である)

こうやって考えると人間の場合、初対面でフェロモンパワーを異性に伝えるのは至難の技である。しいて可能といえば、こんな感じだろうか?
“脇の下を拭いたハンカチを持ち歩き、彼の食事中に「あら、口のまわりにソースがついてるわ」などといいながら、さりげなくハンカチで口を拭いてあげる”
なんだかあんまりキレイじゃないけど、高田教授の説のとおりに実行するとこうなっちゃうんだよね。だまされたと思ってやってみる?
いやはや、モテ女になるって、けっこうたいへんなことなんである。うん。 



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