2000.12.29号





「美と健康は身体の内側から」。
頭ではわかっていても、「アレ食べろ」「コレ食べるな」って細かく決められるとなんだか面倒なんですよね。

そこで、必要最小限の努力でキレイになる原則をここで習得しましょう。




美肌への第一歩はゴミを捨てることから

 突然ですが、あなたは毎日便通がありますか? 1週間くらいため込んでも平気だとか、おならがくさくていつも残便感がある、なんて人! 美肌をめざすならまず出さなきゃダメですよ。
 腸内に住んでいる菌の重さはなんと1kg。通常は善玉菌(ビフィズス菌など)と悪玉菌(ウェルシュ菌など)がバランスを保っていますが、便秘が続くと身体に有害な悪玉菌が増えてきます。
 「本来排出されるべき毒素が血液を通じて全身に回り、肌荒れなどの原因に。さらに長期的に考えれば、排便は環境ホルモンやコレステロールなどを体外に排出する機能を担っているのですから、なるべく1日1回出すように習慣づけることが大切。そのためには食物繊維を意識的に摂ってください」(ヘルシーピット代表取締役 管理栄養士 杉本恵子先生)
 そうですね。そもそも、くさいアレを37度以上の体温で温めたまま身体の中に長期保存するなんて、どう考えても気持ち悪いですよね。では、具体的には何を食べればいいのでしょう?




卑弥呼の時代から受け継がれる美肌繊維食、大豆

 「日本人は卑弥呼の時代から、“大豆”という美肌にぴったりの繊維食を食べてきたんですよ」(杉本先生)
確かに、煮豆に豆腐、納豆、きな粉。節分には煎り豆、ビールには枝豆・・・・・・挙げていったらキリがありません。そして何といっても、味噌と醤油は大豆うまれ。日本食のベースは大豆からできているといっても過言ではありません。
栄養分を見てビックリ。
食物繊維の代表として有名なごぼうやしいたけに負けないほど、大豆には繊維が含まれていますね。

 「そのうえ、大豆にはビタミンEやサポニン、プロテインといった身体に必要な栄養分がぎっしり。低カロリーでアレンジが効きやすく、毎日食べられるのも魅力です」(杉本先生)
 大豆を毎日食べて、快便生活を送りましょう。
可食部100gあたりの栄養素
  カロリー たんぱく質 食物繊維
ゆで大豆 180kcal 16.0g 7.0g
ジャガイモ(生) 77kcal 2.0g 1.1g
しいたけ(生) 0kcal 2.0g 4.1g
ごぼう(水煮) 83kcal 2.9g 11.1g
※ 四訂食品成分表2000年度版(女子栄養大学出版部刊)より
おすすめは缶詰タイプ。
すでに柔らかいので、サラダにスープにオムレツにetc.、スピーディにアレンジできる。



サプリメント飲むなら、「食事と一緒に」が鉄則!

 さて、ゴミを出したところで、次は「入れる」栄養素について。
巷ではビタミンCやB、E、コラーゲンなど、美肌機能をうたったサプリメントがもてはやされていますが、実際のところはどうなんでしょう?


 「サプリメントをどれだけたくさん飲んでも、それ単独ではほとんど身体に吸収されません。栄養というのは、それぞれの相互作用で身体に取り込まれるもの。食事で摂るでんぷんやたんぱく質などの力なしでは、美肌は望めませんよ」(杉本先生)

 なるほど! 厚生省が以前「1日30品目以上食べましょう」と提案していたのは、そういう理由があるからなのですね。

 「でも、1日30品目、なんて考えて食べるのは大変でしょう? そこでおすすめなのが『1回の食事で5つの色を食べるように気をつける』ことです」(杉本先生)


たとえば白いご飯、黄色い卵焼き、緑のサラダ、赤いシャケ、黒いわかめ(味噌汁の具)。
いわゆる普通の献立ですが、でんぷんにたんぱく、ビタミンに繊維、と必要な栄養素が揃っているのです。「ちょっとビタミンが足りない」と思ってサプリメントを加えたとしても、こういう食事の後なら、吸収が良くなるというわけです。




コンビニで揃う、究極の美肌晩ごはんレシピ

「大豆の繊維でゴミ出しして、5色の食事で栄養を摂る」。それが美肌にいいのはわかりました。欲をいえば、夜遅く帰ってきても、すぐに食べられるとうれしいのですが・・・。
そこで、コンビニで材料調達できて、10分でつくれる献立を先生に教えてもらいました。


A.繊維たっぷり混ぜご飯
ごはんに、ひじきの煮物と冷凍えだ豆を混ぜる

B.お豆腐の味噌汁
インスタント味噌汁にレンジで温めた お豆腐を加える。

C.わかめとカニかまのサラダ
カットわかめを水で戻し、カニかま(着色は色とカウントしない。元の素材の色で考える)と和える。
好みでぽん酢やマヨネーズなどで味付け。


D.家庭風肉じゃが
じゃがに水を足し、レンジで温める(コンビニの煮物は味が濃いので薄める。余裕があれば、糸こんにゃくや、さやいんげんなどを加えるとより一層家庭的な味になる。)

ね、これなら10分でできて繊維もたっぷり。美肌への道は、とてもシンプルなのですよ。

もりたじゅんこ

■取材協力/ 杉本恵子先生
  管理栄養士 ヘルスケア・アドバイザー。
130人の管理栄養士をネットワークし、栄養管理・アドバイザー事業を担う(株)ヘルシーピット主宰。
98年上梓の『食材5色バランス健康法』(フットワーク出版)にて、栄養バランスに着目した簡単レシピを紹介。
ヘルシーピットHP: http://www.healthypit.co.jp
■参考サイト/ 元気でVIVRE 家庭の医学(Sony Communication Network Corporation. )
http://www.so-net.ne.jp/vivre/
TAKEDA HEALTHCARE COMPANY(武田製薬)
http://www.takeda.co.jp/healthcare/index.html




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