2001.1.26号




 コラーゲン

2000年はまさに「コラーゲン」ブームの年でした。
各社から発表された配合化粧品もそろそろ定着の兆しです。成分について改めて知るとともに、最も身近な取り入れかたなど、コラーゲンについて一気にお勉強です!

そもそも、コラーゲンって何?
「コラーゲン」とは動物性のたんぱく質のこと。 コラーゲンに熱をくわえて精製したものがゼリーの原料としてよく知られている「ゼラチン」です。 「コラーゲン」の“コラー”とは、ギリシャ語で「にかわ(接着剤の一種)」で、“ゲン”とは「〜のもと」という意味。 日本でコラーゲンが認知されたのは、洋菓子用のゼラチンが輸入され始めた大正時代と言われています。

もともと人間の体重の16%はたんぱく質で、その内の30〜40%がコラーゲン。また、皮膚の70%、骨の20%もコラーゲンで形成され、血管・血液・眼球・腱・筋肉などにも多く含まれています。

動物の皮膚や骨から抽出
一般に広く使用されているコラーゲンは日本製、海外製の2パターン。 動物の皮膚や骨髄から抽出され、食品や薬品、化粧品に使用されています。 さらに、現在化粧品に配合されているコラーゲンは、牛からのものか豚からのものどちらかが一般的です。 「しかし、昨年イギリスで発生した『狂牛病』の影響で、厚生省から規制が出され、今後は『牛』のものは使用されなくなるかもしれません」(青山皮フ科クリニック 亀山孝一郎先生)という見方もあるようです。

老化ってどんなこと?
人の体内では、常にコラーゲンの分解と合成が繰り返し行われています。年をとるとこのバランスが崩れ、20歳くらいを境目に、新陳代謝能力が衰え、コラーゲン合成のスピードは低下の一途をたどります。(40歳頃には半分以下まで!!)
肌の弾力はなくなり、シワやシミが発生。 関節の軟骨がもろくなることから、関節炎(ヒザに水がたまるなど)や骨粗しょう症になりやすい身体に……!
これがいわゆる老化現象。 悲しいけれど、私たちにできることはコラーゲンを補給して新陳代謝を促すことしかなさそうです。

コラーゲン、3つのお仕事
皮膚や内臓の形成
接着剤となって細胞同士をくっつける
傷口の治癒を促す

コラーゲンで“ピカ肌”を手に入れる3つの方法
その1「塗るコラーゲン」
「100%原液」という気になる存在
保湿や抗炎症作用を発揮。 私たちの肌にとって、最も手軽で確実な取り入れ方と言えそう。 でも、クリームなどの化粧品への配合率は意外と低く、実際のコラーゲン含有率はほんの数%というのが現実。 最近では「コラーゲン100%原液」というものも多く見受けられるようになりましたが、「確かに原料は100%であったとしても、やはり化粧品として加工されているため、水や防腐剤など含まれているということも知っておきましょう。」(亀山先生)

その2「食べる&飲むコラーゲン」
ズバリ、肉と魚に注目!
ゼラチンを使用した健康食品やタブレット、ドリンク剤などが主流。 もっと手軽な“食材”としては肉と魚。 これらには山ほどのコラーゲンが含まれています。 基本的にはよく動かされる部位に多く含まれています。(例えば、魚の頭や尾の部分、鶏の手羽先、豚足、すじ肉など)100g中、牛すじ肉なら約32%、鶏皮なら約25%という具合です。 よく聞くフカヒレはお値段は高いけれど含まれるコラーゲンはなんと80%。 「しかし、食べ物や飲み物は、結局胃で消化されてしまうために、持続効果は期待できないというのが実情です。」(亀山先生) でも持続した美肌効果はあまりないにしろ、保湿効果は確実にあるようです。



その3「注入するコラーゲン」
即効性No.1はやっぱりコラーゲン注射
目に見えて効果のある方法。 局所的にシワなどに最大効果を発揮します。 目じりなどの浅いシワから深いミゾまで即効性はバツグン。 コラーゲン注射は各美容整形外科や皮膚科、サロンなどで受けられますが価格面や技術的にも大きな開きがあります。 「必ず事前にアレルギーテストなどを行うことが大原則になっています。良心的なところはほとんどの場合クチコミ人気のサロンでしょう。電話で問合わせてから選んでください。」(亀山先生) 実際、コラーゲン注射の持続性は個人差はあるものの約1〜2カ月程度。体内に吸収されてしまうからです。通う意思があるかどうかも実は重要。 値段は1mlあたり10〜20万円(!)というのが相場の様子。激安サロンは要注意!


根本ゆみ

■取材協力/ 青山皮フ科クリニック 亀山孝一郎先生
皮膚科専門医 医学博士
北里大学講師
青山皮膚科クリニック院長
http://aoyamahihuka.com/
多くの女性誌・TV等で活躍中。
著書「アトピーはこうして治す」(史輝出版)ほか多数

<次回は…>
コラーゲンがこんなに大切なものだということ、知っている人はまだまだ少ないかもしれませんね。肌の状態のみならず体調までをつかさどる偉大な成分であることを私も改めて実感してしまいました。次回は、コラーゲンと同時に注目されている「プラセンタエキス(胎盤エキス)」。お楽しみに!




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