2001.2.23号




 レチノール

「シワが消える」「シミに効く」と評判のレチノール。最近化粧品メーカー各社から続々発表され、ブームに。それがホントに効くとしたら、今すぐ使ってみたいのが女心。でも、どこまでの効果が期待できるものなのか知っておきたいですね。
今回は成分のみならず、手軽なレチノール料理もご紹介します!

レチノールとはビタミンAのこと
レチノールとは、ずばりビタミンAのこと。 レチノール(ビタミンA)が皮膚から吸収されるとレチノイン酸(ビタミンA酸)という成分に変換され、お肌の代謝機能を助けます。

どうして肌にはビタミンA?
私達の身の回りにある多くの化粧品成分が、シワの原因となる乾燥を「保湿成分」で防いでいるのに対し、ビタミンAは細胞そのものに働きかけてくれます。
本来、私たちのお肌では、表皮の一番下で細胞分裂が繰り返され、表皮細胞を増やしていきながら、古い細胞を外に押し出しています。これが肌のターンオーバー。正常に行われているうちはいいのですが、長年の紫外線による影響や加齢によって、細胞分裂の速度はどんどん遅くなり、必要な成分の合成が行われにくくなっていきます。これが肌のくすみやシワの原因。ビタミンAにはこうしたターンオーバーを助ける働きがあるのです。

レチノール、ブームまでの道程
ビタミンAについて肌への影響が研究され始めたのは60年代頃から。ビタミンAが肌に有効であるということは事実として明らかにされましたが、当時の研究ではレチノールの正体がまだまだ不明確。
代わりにアメリカではレチノイン酸がニキビ薬として活躍しました。
80年代後半に入ると、レチノイン酸自体がシワやシミにも効果があることが明らかになり、ビタミンAが一躍脚光を浴び始めました。
96年には、アメリカの「FDA」(Food and Drug Administrationの略。
日本でいえば旧・厚生省のような機関)が、シミやシワに効くレチノイン酸配合の初の医薬品『レノバ』の発売を認めたということ。
かくして世界中にビタミンAブームが到来したのです!

耳より情報・1
レチノール化粧品使用上のご注意 〜 紫外線対策


レチノールのお仕事はとってもデリケート。
お肌にじっくりと浸透していくその作業を中断させないためにも、強い紫外線からお肌を守ってあげてください!
日焼け止めやファンデーションは忘れずに。

レチノールよりもレチノイン酸の方が効くの?
レチノイン酸はその作用が強いため、長期にわたって使用したり大量に使用すると皮膚がひきつりを起こしたり、ひどい皮膚炎にまで発展する可能性も。 「アメリカでは重症のニキビに対して、毛穴の出口をキレイにするという意味でレチノイン酸の内服を推奨しているのですが、実はこれに関しては賛否両論。内服すると奇形児が生まれてくるなどコワい副作用が起こりえるため、日本では厚生省の認可がおりず化粧品に使用することはできません。レチノールのみが使用可能です。」 レチノールはソフトな効果が期待できる安全性の高い成分。 化粧品に含まれる濃度では、まず副作用の心配もなく、美肌効果を待つのみといったところでしょうか。

美肌への近道はコレ!週に一度はレバーを食べよう!
ビタミンAは脂溶性のビタミン。レチノール含有量が最も多い食材と言えばなんといってもレバーですね。レバーはほかに、鉄なども多く、脂肪が少ないのでとてもヘルシーです。しかも2g強(一切れ程度)で1日に必要なレチノール量をカバーできるというパワフルさ。比較的安く手に入るというのもいいですね。ちなみに私は焼肉が大好物♪
レバー焼きを好んで食べるようになってから、生理痛もなくなりました。

耳より情報・2
レバーがニガテ…!
そんなあなたもコレでOK♪


レバーがビタミンAの宝庫とわかっていても、臭いや食感がイヤ、見た目がグロテスクでダメと言う人が多いのも現実。
特有の臭いは、血抜きさえしっかりすればカンペキ。買ってきたレバーを牛乳に10分も浸しておけば大丈夫。赤ワインに漬けるのもいい方法!
ワインの渋みがレバー特有の匂いをカットしてくれます。
調理するのもイヤだという人は、ベビーフードを利用するのがオススメ。乾燥した粉末品と、野菜といっしょにペースト状にした瓶詰めなど種類も豊富です。 私は実際試してみましたが、味にくせがなくてオススメですよ!

油と一緒に摂ると吸収率アップ
体内でビタミンAに変化するカロチンを多く含んでいるのが、いわゆる緑黄色野菜です。ニンジン、シュンギク、コマツナ、ホウレンソウ、ニラ、ダイコン葉などはビタミンAが大充実。油と一緒に摂るとさらに効果的。 油に溶けた状態で食べればその分だけ吸収されやすく、ビタミンAの効率もUPするというワケです。ニンジンの場合で、生だと1割弱程度しか吸収しませんが、煮て3割、油いためや揚げ物だと5〜7割も吸収率がUP。マヨネーズなどの油を含む食品と一緒に食べてもOKです。

タンパク質と一緒に摂って!
ビタミンAの効率をもっと良くするには、良質のタンパク質も十分に取ることが必要。ビタミンAは体内で小腸から吸収され、タンパク質と一緒になって肝臓に運ばれます。
良質のタンパク質とビタミンAが一緒になっている食材はレバーやウナギ、ギンダラ、ハモ、卵黄など、動物性のもの。

耳より情報・3
レバー嫌いの私が克服できたこの1品!


レバーの食感&ニオイがイヤだった私ですが、ある日突然大好物に♪そのワケはこのカンタン料理にありました。

★「レバーの竜田揚げ」(2人分)

レバー8切れを牛乳に漬けて約10分。ニオイが取れたら、しょう油+みりん+酒+ショウガ汁少々に漬けること10分。カタクリ粉をまぶして油でサッと揚げて出来上がり♪ サクサクした食感でとってもオイシイですよ。ぜひ試してくださいね。

根本ゆみ

■取材協力/ 青山皮フ科クリニック 亀山孝一郎先生
皮膚科専門医 医学博士
北里大学講師
青山皮膚科クリニック院長
http://aoyamahihuka.com/
多くの女性誌・TV等で活躍中。
著書「アトピーはこうして治す」(史輝出版)ほか多数

<次回は…>
「レチノール、レチノール」と本当に大騒ぎだった昨年。 レチノール配合化粧品でキレイになるにはどうやら継続して使いつづけることがポイントみたいですね。でも、化粧品ではどうにもならない皮膚のトラブルに悩んでいる人は、レチノイン酸を調合してくれる皮膚科にかかるという方法がベストかも。お肌の老化との終わりなき戦い…。次のテーマは「ヒアルロン酸」です。
お楽しみに♪




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