2001.3.9号




 ヒアルロン酸

春がやってきました。そんな中、そろそろ暖房の効いた部屋での生活のツケが回ってきてきていませんか?それはお肌の乾燥。脂浮きする肌質でも目や口の回りは乾燥するもの。それはお肌の水分バランスが崩れているからなのです。その崩れを正してくれるのがヒアルロン酸。ヒアルロン酸配合化粧品をもっと有効に使うため、基礎知識についてお勉強しておきましょう!

ヒアルロン酸は体内成分
人の身体の60%は水分でできています。 そしてその約55%が細胞内、45%が細胞の外に存在し、このバランスは常に一定に保たれているワケですが、そのバランスチェッカーがヒアルロン酸。例えば、ヒアルロン酸は顔の表皮と真皮の両方に存在していて、特に角質層の下で細胞と細胞の間を埋める、セメントのような役割で存在します。新陳代謝に合わせておよそ2〜3日で分解され、また合成されていきます。
ということはもちろん、若いうちは体内でどんどんヒアルロン酸ができて、みずみずしいお肌を保つことができますが、年齢を重ねていくうちに不足がちとなり、皮膚が乾燥し、シワ・シミが増えていく、というわけです。

医学界で大活躍するヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、保水性はもちろん、潤滑作用も認められています。ヒジやヒザなどの軟骨付近にも多く含まれていて関節がスムーズに動くのを助けています。その理由から、ヒアルロン酸は関節炎や慢性リウマチ、火傷や切り傷の治療や眼の疾患治療などにも使われています。

化粧品成分のヒアルロン酸は、トサカから!?
フランスや中国などではなんと「鶏のトサカ」が肌を潤す美容食として、もてはやされていた歴史があります。 「ヒアルロン酸は鶏のトサカ(サメの皮、鯨の軟骨などにも!)から分解して抽出される白〜薄黄色の粉末。 近年では微生物を発酵させて抽出する方法も普及し始めています。」
人体では皮膚、脳、関節、眼球に多く含まれることがわかっています。

耳より情報・1
美容外科業界のヒアルロン酸


美容形成の世界でシワ取りなどに使用されているものにコラーゲン注射があります。同じようにヒアルロン酸注射も存在するワケですが、コラーゲンが1〜2カ月効果が持続するのに対し、ヒアルロン酸注射はたった2週間で元に戻ってしまいます。「それだけ活発に分解と合成を繰り返している成分、不足しやすい成分とも言えるでしょう。」
耳より情報・2
目元キラキラ!
瞳美人になる近道もヒアルロン酸にあった!


適度に潤みを帯びた目はキラキラしてロマンティックな表情を演出してくれる、女性の大事な武器!
逆に目がかすんだり、目ヤニが出たりするのは、ドライアイの危険信号、女性の魅力もコレじゃ半減です。
ドライアイはゴミやホコリ、この時期は特に花粉などが角膜に付着しやすくなり、角膜にキズをつけてしまったりとあらゆる眼の疾患を巻き起こす恐れも。「ヒアルロン酸は目の水晶体を守っている硝子体(眼球の大部分を占める透明な物質)に豊富に含まれています。ヒアルロン酸が多くの水分を合成して、眼球の弾力性を保っています。」ヒアルロン酸を含む目薬(多くはすでに含まれていますが)はドライアイの改善策に。
耳より情報・3
ハゲが治るカモ!?


「ヒアルロン酸は皮膚を潤すと同時に、細胞間に空間をつくって毛細血管の働きを良くしています。」これは頭皮に関しても同じことが言えます。乾いて栄養の無い頭皮では髪も十分に育ちません。不足していたヒアルロン酸を補給することによって、頭皮に水分と栄養が行きわたるようになり、これまで抑えられていた発毛力に勢いがついて、発毛する。 そんなこともあるのです! お父さんに教えなきゃ♪

耳より情報・4
お肌の美白作業をヘルプ!


皮膚の色は、表皮の中のメラニン色素によって作られています。このメラニン色素が増えると皮膚は黒くなるワケですが、ヒアルロン酸が新陳代謝を活発にしてくれるおかげで、皮膚に残った色素の代謝を促進し、美白促進のお手伝いをしてくれます。

耳より情報・5
花粉によるカユみは皮膚の乾燥からも!


暖房などで乾燥したオフィスや部屋の中で過ごした冬。この時期の皮膚は乾燥しきっているはず。そこで気になるのが「花粉によるアレルギー」。乾燥した肌は刺激に対して敏感になりアレルギー反応が起こりやすくなります。 最も乾燥しやすいお風呂上りなどにヒアルロン酸配合の乳液や美容液などでカサカサを防止! 習慣にしましょう。
耳より情報・6
スゴ腕化粧品は誕生なるか!?


「ヒアルロン酸は、同じく皮膚の深部で活躍する成分のコラーゲン系物質との相性が良く、またそのほかの保湿成分などと組み合わせることで、相乗効果が得られるとも言われています。」 とすると・・・コラーゲンとヒアルロン酸、一緒に配合された美容液はスゴいパワーを発揮してくれることになりますね。
今のところ、コラーゲンとヒアルロン酸がバランス良く配合されたアイテムはまだ見かけませんが、手に入るとなれば、怖いものはナシ!

根本ゆみ

■取材協力/ 青山皮フ科クリニック 亀山孝一郎先生
皮膚科専門医 医学博士
北里大学講師
青山皮膚科クリニック院長
http://aoyamahihuka.com/
多くの女性誌・TV等で活躍中。
著書「アトピーはこうして治す」(史輝出版)ほか多数

<次回は…>
ヒアルロン酸化粧品が保湿成分に優れているということはわかりましたが、もっとタメになったことは「眼に効く」ということ。 目薬に含まれるというのも初めて知ったし、パソコンや乾燥によるドライアイなどの改善に効果アリというのがいいですね♪ マスカラで目元を魅力的に見せるのもいいけれど「瞳からキレイにする」なんて、これぞキレイへの近道という気がしませんか?
次は化粧品に含まれる最もポピュラーな成分「パラベン」について。お楽しみに!



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