2001.4.6号




 ビフィズス菌

ビフィズス菌は、牛乳やヨーグルトに含まれ、私たちが子供の頃からよく耳にしてきた最も身近な成分。でも、ビフィズス菌はお通じに効くだけだと思っていませんか? お通じだけでなく、崩すとコワい腸全体のバランスを整えたり、また皮膚に直接作用して美白作用を発揮するなど、実にパワフルなのです!皮膚とおなかの微妙な関係について調べてみました。

ビフィズス菌の名の由来
1899年、フランス・パスツール研究所のティシェという研究者が、母乳栄養児の糞便中に「Y」や「V」の字のように枝分かれしている細菌がたくさんいることを発見、この菌をラテン語で「分岐」の意味を持つ「ビフィッド(bifid)」をとってビフィズス菌と名づけられました。

腸での働きを再確認してみましょう!
腸の中には約100種類、約100兆個もの細菌が住んでいます。その腸内細菌のうち、善玉菌のナンバーワンがビフィズス菌。 乳児のおなかにはビフィズス菌が多くいて、有害菌を抑える働きをしています。離乳期を過ぎる頃から、次第に成人型の腸内菌に変化していくわけですが、年をとるとともにビフィズス菌は減少、反対に悪玉菌が増えてきます。
ビフィズス菌は酸に弱く、食品で取り入れても胃酸で壊れてしまいやすいもの。活きたビフィズス菌を腸まで届けるためにいろいろな研究が成されています。

ビフィズス菌はからだの中でこんなに働く!
1. お通じがよくなる!
  ビフィズス菌が増えてくると、その産物として腸内に酢酸や乳酸などの酸が作られます。これが大腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にして、お通じを助けてくれます。
 
2. カルシウムを吸収する!
  1.のように腸内で作られた酸が、酸性と適合性をもつカルシウムをグングン吸収してくれます。
 
3. 腸内の腐敗物質を抑制する!
  脂肪や蛋白質が大腸菌などの悪玉菌に分解されると、アンモニアなどの腐敗物が作り出され、いろんな病気を招きます。ビフィズス菌はこれら悪玉菌の働きを抑制する役目も果たしています。
 
4. 免疫力を高める!
  ビフィズス菌には、免疫に関係する体内の細胞を増やして、抗体を作り出す働きがあります。
 
5. 各種ビタミンの増強効果!
  滑らかな肌づくりに大切なビタミンB1、B2、B6、K12などを作り出す機能を助けてくれます。

もちろん、皮膚でも働く!
腸内の菌のバランス異常によって、刺激物が腸粘膜から体のなかに入ってしまうのが、「アレルギー」や「アトピー」の最大の原因といわれています。ビフィズス菌などの善玉菌は防御壁を作って、まるで皮膚の角質層と同じように、腸の粘膜(表皮細胞)を刺激物から守ってくれる働きをしています。
現在皮膚科の病院でも、そんなビフィズス菌の性質がさらに見直され、重度のアトピー性皮膚炎の患者さんに腸粘膜や腸内善玉菌のバランスを整える内服薬を調合するなど、実際に治療実績をあげている病院がいくつもあるそうです!

もちろん、ビフィズス菌は実際に皮膚の上でも活躍してくれます!
なんと、シミに有効。メラニン色素の合成を抑えて、シミやソバカスを防ぎ、真皮細胞の老化を防止してくれます。 みなさんがよく知っている大手化粧品メーカー「エスティローダー」のベストセラー美容液 『アドバンス ナイトリペア』(50ml\13,500)にもビフィズス菌が配合されており、メラニン色素の合成を抑える役割を果たしてくれています。 さらに、最近ではその保湿力にも注目が集まり、ビフィズス菌人気はますますウナギ上り!
ビフィズス菌配合の赤ちゃん用日焼け止め剤も作られているほど。(たとえば「ノエビア」の『レイセラUVカット センシティブベビー/SPF15』(45g\3,000)
皮膚のためにも身体のためにも、積極的に取り入れたいこのビフィズス菌。
ビフィズス菌が入った食品は世の中にたくさん出回っています。でも、ビフィズス菌はもともと酸に弱いという性質があり、体内に取り入れても、腸まで行き届く間に胃酸で壊されてしまうものがほとんど。
(もちろん「ヤクルト」など専門メーカーでは、酸に強い性質のビフィズス菌を独自に開発していますので、すべてが該当するわけではありません。)元来その人が持っているビフィズス菌を定着させて増やしてあげるというのが一番安心、かつ手っ取り早い方法なのです。
 
と、そこで!
ビフィズス菌を増やすには、
どうしたらいいのでしょう?
答えはエサであるオリゴ糖を摂ること。
オリゴ糖は胃で分解されずに腸まで行き届いてビフィズス菌たちのエサになってくれる、頼もしい成分!

オリゴ糖を多く含む食材には、アスパラガス、ゴボウ、タマネギ、ニンニク、大豆などがあげられますが、特にタマネギは北海道産がイイとのこと!
食材選びも楽しくなりそうですね♪

オリゴ糖がた〜っぷり!
北海道産のタマネギがスゴい理由


タマネギの甘さこそ、オリゴ糖。
オリゴ糖の1日の必要量は、バナナなら8本分、タマネギなら1個程度で摂れてしまうのです。
また、タマネギは昼夜の気温差があればあるほどしっかり育つものなのだとか。(そう言えば、小学生のときに球根を植える前に一度冷蔵庫で寒気に触れさせましたよね!)北海道の昼夜の気温差が甘さ一杯のタマネギを育てているのです。
さらに、有機栽培なら必要な養分を供給し、もっと美味しくなるのだとか! 身体にいいものってきちんと理由があるんですね!

化粧品を買わなくても手軽にビフィズス菌美顔!
ビフィズス菌といえば、ヨーグルトですよね。ヨーグルトには角質層をやわらかくしてくれる、話題になった「ケミカルピーリング」の主成分、AHA(フルーツ酸)も豊富。
こんなに身近な食品が美肌づくりのお手伝いをしてくれるのです!

ハリウッド女優たちにも人気のお手軽、美白美容法!!
3日に1度は、「ヨーグルトパック」★


(1) いつもより丁寧に洗顔。
蒸しタオルで毛穴を開かせると効果的です。
(2) プレーンヨーグルト(大さじ2〜3杯程度)を顔全体に伸ばし、待つこと15〜20分。 (お風呂で半身浴しながら行なえばさらに健康的ですね。)注:甘味料や果物などが入ってない、プレーンのものを使用してくださいね!
(3) あとは洗い流して完成!
これならどんなに忙しい人でもカンタン。
部屋で行なう場合は市販のパック用シートを上からのせれば、ヨーグルトがたれる心配もナシ。 これからの季節、ヨーグルトを冷蔵庫でヒンヤリさせるとリフレッシュにもなって気持ちいいですよ♪

根本ゆみ


<次回は…>
ビフィズス菌がおなかと肌の両方に働きかけるなんて、あまりに身近すぎて気が付かなかったことだと思いませんか?
ヨーグルトパックは日焼けしすぎてしまった肌のクールダウンにもいいので、ぜひTRYしてみてくださいね♪ さて、次回は最近話題の漢方成分に焦点を当ててみようと思います。お楽しみに!



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