2001.6.22号



今号から「植物の恵み エッセンシャルオイル図鑑」第2期がスタ―トいたします。第1期では、ラベンンダーやビターオレンジなどポピュラーなものをご紹介しました。第2期では季節的にとくにおすすめのものや編集部のこだわりのものなどを中心に、暮らしの中での手軽な楽しみ方や活用法を、「きれいねネット」ならではの視点でお伝えしていきます。

 ペパーミント

清涼感あふれる香りはこれからの季節にぴったり
 ジトジトした雨模様が続く梅雨は、気分もなんとなく滅入りがちになりますね。そんな時季にぴったりのエッセエンシャルオイルがペパーミント。すがすがしい香りで気分をリフレッシュさせてくれるペパーミントは、強い殺菌力と消臭力とを併せ持つ、まさにムシムシ、ジメジメの季節にうってつけのエッセンシャルオイルです。ペパーミントといえば、「きれいねネット」の会員のみなさんにお届けしたアロマウェットタオルの香り。タオルを1枚引き出すと、クールな中にも甘さのある香りがフワッと漂い、とても爽やかな気分になります。

メントールという成分にとくに優れた殺菌力が
 日本でもすっかりおなじみのペパーミントは、古くから歯磨剤や香料の成分として使われてきました。原産地は地中海地方ですが、今ではヨーロッパはもちろん、アメリカなど世界の至るところで栽培されています。ペパーミント特有のクールな香りはメントールという成分によるもので、このメントールにもっとも優れた殺菌力があるといわれています。その他、特長的な成分はメントン、1.8シネオール、メントフランなど。これらにはリフレッシュ作用、免疫力向上作用、鎮痛作用、殺菌作用、消化機能を調整する作用、吐き気を止める作用、などがあります。

食欲不振、乗り物酔い、吐き気などに効果を発揮
 食欲がわかない、なんとなく気持ちが悪いというときは、ティッシュにペパーミントを1滴たらし香りを吸うという、手軽な芳香浴がおすすめ。食べすぎや飲みすぎ、寝冷えなどでお腹をこわしたときには、ペパーミントを手のヒラに数滴たらし、そのまま腹部を軽くマッサージしてみましょう。胃腸の働きを整えるだけでなく、気分もスッキリさせてくれます。また、ドライブや旅行にバッグに1本入れておくと、乗り物酔いにも役立ちます。
 私が活用しているのはなんとなく頭が重かったり、軽い頭痛のとき。今回ご紹介するペパーミントを、こめかみの上の方の髪の生え際や後頭部に原液を1滴塗ると、頭がスーッとして気分がラクになります。
(エッセンシャルオイルによっては原液でのご使用はできないこともありますので、ご注意ください。また、ご使用の際は目やその周囲につかないよう充分ご注意を。万一、肌に異常が出ましたら使用を控え、医師にご相談ください)。

まな板の殺菌や室内、靴箱のニオイ消しにも
 もうひとつ、ペパーミントといえば有名なのが殺菌効果。スプレーを作ってまな板や生ゴミにシュッと吹きかければ、殺菌だけでなくイヤなニオイも気にならなくなります。また室内やクローゼット、靴箱、ペットのトイレのニオイ消しにも有効。雑巾がけの際、バケツの中の水に数滴たらして。これでお部屋の殺菌、消臭ができます。さらに、防虫効果もありますから虫除けスプレーにと、暮らしに役立つ効果がいっぱいです。

マッサージオイル、スプレーの作り方
マッサージオイル
  食べすぎ、飲みすぎ、寝冷えなどで消化不良を起こしたときの応急手当として、胃腸を軽くマッサージします。マッサージオイルの濃度は2%を目安に。たとえば、30mlのキャリアオイルに対し、12〜15滴までのエッセンシャルオイルをブレンドします。

<レシピ例>
ペパーミント 6滴
ラベンダー  6滴
キャリアオイル30ml
※1滴 0.05ml

キャリアオイル
ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなどの植物油。キャリアオイルの“キャリア”は「carry(キャリィ)」(運ぶ)を表し、エッセンシャルオイルを希釈して「体内に運ぶ」、つまり吸収を助ける働きをする。

消臭・防虫スプレー
  作り方は…
(1) スプレー用容器に無水エタノールを10mlほど入れます。
(2) そこへペパーミントを25滴入れ、よく混ぜます。
(3) さらに精製水40mlを加えて、混ぜれば出来上がり。

ご注意:● マッサージオイルは作り置きせず、1回分ずつ使い切るようにしてください。
スプレーを作る際のアルコールは酸化防止のためと、エッセエンシャルオイルと精製水を混合させるために使用します。スプレーは3ヵ月以内に使い切るようにしてください。
ペパーミントは刺激が強く、また月経を促す作用がありますので、乳幼児や妊娠中の方はご使用にならないでください。

もうすぐ夏本番。ムシ暑い季節はともすれば胃腸をこわしたり、体調を崩したりしがちです。そこでペパーミントを上手に取り入れて、心身ともに快適な夏を過ごしましょう。
次回は足のむくみやニオイに効果的なレモングラスをご紹介します。

(いのぐちあきこ)

■取材協力/ 植物療法研究家・森田敦子さん
  日本アロマセラピー学会会員。
フランスで植物療法を学び、帰国後、信州大学において有機系天然抗菌剤の研究、ディフューザーの開発などに携わる。
1998年サンルイ インターナショナル設立。
現在は、大阪大学におけるアロマセラピーの研究に参加、また、さまざまな施設へのアロマセラピーの提案、人と環境にやさしい商品開発など、植物療法家として活動中。
■参考資料/ 「アロマテラピー完全マニュアル」草隆社

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