2001.12.7号



 いつも旬の素材をご紹介している『旬事典』。今回はちょっと趣向を変えて、クリスマスにまつわる話と、低カロリーの素材を組み合わせたヘルシーなクリスマスデザートを中心にお届けします。

 特製!クリスマスデザート・ダイエットレシピ

日本でクリスマスケーキを食べるようになったのはいつ頃から?
 「クリスマスにデコレーションケーキを食べる」。そんな習慣が日本に根づいたのは、いつ頃のことなのでしょうか。第二次世界大戦後、砂糖と小麦粉が統制解除となった昭和25〜26年頃から、クリスマスケーキは一般家庭に急速に普及していきました。
 それ以前にもクリスマスケーキはありましたが、焼きっぱなしのシンプルなケーキが主で、今のようなクリームでデコレーションされた形はこの頃からになります。
 現在ではクリスマスにケーキを買うのはごく見慣れた光景ですが、歴史は意外に新しいもののようです。

低カロリーのクリスマス・メニュー
 12月は忘年会やクリスマスパーティをはじめとする行事が目白押し。外食の機会も増え、カロリーオーバーになりがちな季節です。せめて、家で食事を作るときには、カロリーに気を使いたいもの。そこで、お料理の達人・管理栄養士の杉本先生に低カロリーのクリスマスデザートをいくつか教えていただきました。

カロリー控えめスポンジケーキ
カロリーダウンをするために小麦粉の代わりに、「おから」を利用したケーキです。「おから」は水分や臭みがありますので、一手間かけるのがポイント。電子レンジを利用して下処理をします。「おから」は、大豆の栄養素のサポニンを含み、美肌にも効果的。カロリーダウンとダブルでうれしいケーキです。
材料は直径18cmの丸形。1人分が1/8量で89kcal。

材料:おから 80g、小麦粉 40g、卵黄 2個分、砂糖 30g、卵白 2個分、砂糖 30g、サラダ油 9g、ベーキングパウダー 3g、紅茶またはココア 少々(好みで)

(1) おからは、水分と臭みをとるために電子レンジに1分かける。菜箸5〜6本でよくほぐす。この作業を3回繰り返す。
(2) 卵黄をよくほぐし、砂糖30gを入れる。
(3) (1)のおからを入れ、泡立て器でかき混ぜる。好みで、紅茶の葉やココアを入れる。
(4) 小麦粉とベーキングパウダーを一緒にふるい、(3)に入れる。ゴムベラにかえ、粉っぽくならない程度に混ぜる。
(5) 別のボールに卵白を泡立てる。8分くらいたったら、砂糖を3回に分けて入れる。
(6) (4)のボールに(5)を入れ、さっくりと混ぜる。あらかじめ、紙を引いた型に流し入れる。
(7) あらかじめあたためたオーブンに170度で30〜35分入れる。

作ってみました!
 オカラ入りということで、食感がちょっと、ざらつく感じ。でも、それが素朴でいい。“カントリー風”とでも表現できますね。オカラのニオイはまったくなく、言われなければ気づかないでしょう。食物繊維が知らぬ間にたっぷりとれます。ただし、クリスマスにこれだけをいただくのは、ちょっと、淋しいかもしれません。
(編集長談)

デコレーション用 ヨーグルトチョコクリーム
焼きっぱなしのケーキでは、どことなく物足りない。そんな人には、高カロリーの生クリームや卵を減らしたヘルシーなクリームがおすすめ。口当たりをよくして、コクを感じるように泡立てたり、体によい素材のヨーグルトを利用しています。スポンジケーキと同じで、ひと手間かけることで、低カロリーを実現できます。
材料は直径18cmの丸形。1人分が1/8量で78kcal。

材料:植物性クリーム 100g、プレーンヨーグルト 300g、砂糖 15g、チョコレートシロップ 20g、洋ナシ、ココア 少々

(1) プレーンヨーグルトは、ふきんを引いたザルで、2/3量になるように水切りする。
(2) ボールにクリームを入れ、底を氷水で冷やしながら、8分立てにした後、砂糖を加える。
(3) 水切りした(1)を入れ、よく混ぜる。さらに、チョコレートシロップを加え、混ぜ合わせる。
(4) 洋ナシは薄くスライスする。
(5) スポンジケーキは横半分に切る。
(6) (3)のクリームの1/3量を(5)のスポンジの下に塗り、洋ナシをはさむ。残りのクリームはデコレーションする。仕上げに、表面にココアをふる。

作ってみました!
 ヨーグル入りチョコレートクリームということで、どんな味わいになるか、少々、不安でしたが・・・。これがあっさりとしていて、上品なお味でした。洋ナシとチョコレート風味のクリーム、ヨーグルトの酸味が絶妙なハーモニー。 植物性のクリームをヨーグルトでのばすというアイディアは、お味の点でも、カロリーを控えるという点でも☆☆☆。(編集長談)

牛乳かんのフルーツポンチ
牛乳の素朴な味わいが魅力の「牛乳かん」。「牛乳かん」そのものには砂糖を加えず、シロップと果物本来の甘さでいただきます。子供から大人まで好まれる味で、パーティメニューとしても重宝します。冷たく冷やしてお召し上がり下さい。
材料は4人分。1人分が約130kcal。

材料:粉末寒天 4g、水 200ml、牛乳 400ml
<シロップ>砂糖 60g、水 300cc、レモン汁 大さじ1、果物(キーウィ、ミカン、リンゴ、苺、桃など)適量

(1) 鍋に水と粉末寒天を入れ、火にかけ、かき混ぜながら、2分ほど沸騰させ溶かす。
(2) 火を止め、人肌(30〜40℃)に温めた牛乳を加えて、混ぜ合わせる。
(3) バッドに(2)を流し入れ、冷やし固める。
<シロップ>
(4) 鍋に砂糖60gと水300ccを入れ、火にかけ、砂糖を完全に溶かす。
(5) 容器に移し、冷蔵庫で冷やす。仕上げにレモン汁を加える。
<仕上げ>
(6) 寒天が固まったらさいの目に切り、季節のフルーツや缶詰のフルーツと盛り合わせ、シロップをかける。

作ってみました!
 冷やして固めるだけなので、とても簡単。知人に教えてもらったヘルシーレシピですが、甘さひかえめで、いくらでも食べられそうです。さらに簡単に作る場合には、フルーツミックス缶を使って、缶詰のシロップも余すところなく利用するのもよさそう。(ライター石亀)

 カロリーが控えめでヘルシーな食材を選びましたので、ダイエット中の人でも安心して食べられますよ。ぜひお試し下さい。

(石亀佳代子)

writer's eyes
 「サンタクロースは本当にいるの?」。8歳の少女からニューヨークの新聞社にこんな手紙が届いたのは1897年のこと。社説に書かれた答えはイエス。「愛や人への思いやりや、まごころがあるのと同じように、目に見えなくてもサンタクロースは確かにいるのです」。
 これは私の大好きなクリスマスのお話です。目に見えないけれど大切なもの。それはいつも私たちの心にあるのだと教えてくれます。一足早いですが、よいクリスマス&楽しいお正月をお過ごし下さい。

■取 材 協 力 / 杉本恵子先生
  管理栄養士 ヘルスケア・アドバイザー。130人の管理栄養士をネットワークし、栄養管理・アドバイザー事業を担う(株)ヘルシーピット主宰。
ヘルシーピットHP:http://www.healthypit.co.jp



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