2001.12.21号


 

 エラグ酸

冬は、乾燥から肌を守るための保湿に視線が集中するシーズン。でも、オゾン層の破壊によって年々地球上の紫外線量が増加する中、なんと30年前の初夏と同じ位と言われている冬の紫外線。あなどれません!そこで、前回の“ブドウの成分”に引き続いて、今回は“イチゴ”から発見された美白成分、「エラグ酸」についてお勉強してみましょう!


エラグ酸とは・・・?
フラボノイドの一種である「エラグ酸」は、シミやソバカスの原因となるメラニン色素の生成を抑制する美白有効成分です。前文にもある通り、なんとイチゴから発見された美白成分。かの大手化粧品メーカーの「ライオン」が、初めて化粧品の成分として発見したもので、皆さんのよく知るあの『植物物語』のシリーズにも配合されてるんですよ。(「植物物語 素肌力 薬用透明ホワイトエッセンス」)
ただ、イチゴに含まれるエラグ酸はとっても微量で抽出も困難。そこで、南米・ペルーに生息するマメ科の植物「タラ」の実に白羽の矢が当たり、化粧品に含まれる多くの「エラグ酸」はこのタラから抽出されているようです。また、ほかにザクロやラズベリー、ブラックベリー、ナッツ類などにも含まれていることがわかっていて「ザクロのサプリメント」なるものも発売されて話題になっています!


エラグ酸はポリフェノールの1種
「エラグ酸」には、成分マニュアルII-2『ポリフェノールとグレープシードオイル』で触れたように、「エラグ酸」はポリフェノールの一種として体内のサビ(酸化)を取り除くという作用があるため、身体のあらゆる内臓機能の活性化に役立つようです。また同様に、身体の中の毒素を排除し殺菌してくれる作用もあるため、ガンの予防にも役立つと言われています。


ハイドロキノンと同じ美白能力が!
皮膚科で処方してもらえる美白剤のひとつにある「ハイドロキノン」。特集『皮膚科処方のコスメ』でもご紹介したように、ガンコなシミも徐々に消えていくという驚異のハイドロキノンに似た効果が「エラグ酸」にもあると言われています。
ただ、日本ではまだまだ規制があり、濃度を上げて配合することができないようです。医薬部外品の化粧品では、まだまだ“驚異的な美白”を体験することはできそうにない……それが現状です。


噂のザクロジュース!?
叶姉妹が愛用しているということで日本では一躍注目のドリンクになりました! というのも、もちろん美白や抗酸化に効く「エラグ酸」のほかにも、「エストロゲン」という女性ホルモン様の効果をもつ成分が含まれているから。実際に更年期障害全般の症状に効果があると言われ、若い女性が飲めば生理不順などにも効果があるそうです。
インターネットでも多種類が販売されていて、お値段も1本400円程度のものから5000円もする高価(!)なものまで様々。日本で発売されているザクロジュースのほとんどはカルフォルニア産ですが、なかでも希少なイラン製「黒ザクロ」を使用しているものは最も値段が高く、濃縮エキスタイプは一本(おおよそ500ml〜750ml)で8000円〜1万円というものも!


根本ゆみ


< Writer's eyes >
皮膚科のドクターたちによれば、医薬部外品にまつわる規制の厳しさは、世界一と言われている日本。悩み多き女性のひとりとして、やはり日本未入荷でも、何しろ「特効薬」を手に入れたいと思うところです。そうは言っても、日本で認可されていないアメリカやフランスの先進コスメを入手するのはなかなか勇気がいるもの……。その辺も悩めるところですね。さて、次回はお馴染み、真冬のカサカサにお役立ちの「尿素」についてです!お楽しみに♪



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