| 自然の恵みがたっぷり含まれた旬の素材の味は格別。味だけではありません。旬の素材には、そのとき私たちが必要とする栄養分が豊富に含まれているのをご存じですか?食卓に季節感のある食材を取り入れることは、心を豊かにしてくれます。食べておいしく、そして内側から美しくなれる。そんな旬の素材が持つ魅力に迫ります。 |
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| サツマイモの歴史 |
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「中南米原産のサツマイモが日本に伝わったのは、400年前。薩摩経由で各地に伝搬したことから、その名前がつきました。種類は豊富で、「紅赤」「坂出金時(土佐紅、鳴門金時)」、「ベニコマチ」、「ベニアズマ」などがあります。
地域別に見ると、北関東より南の地域で多く作られています。鹿児島県がトップで、茨城県と千葉県が他の産地より飛び抜けて多くなっています。サツマイモはもともと、熱帯地域の植物であるため、東北以北に産地はほとんどありません。
余談になりますが、私たちがお正月に縁起物として食べる「きんとん」は、黄金色に輝く財宝にたとえて、財が貯まるようにという願いが込められています。 |
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| 体をきれいにしてくれるサツマイモの効用 |
サツマイモが便秘に効果的なことは有名な話。これはセルロースという食物繊維がたっぷり含まれているためです。さらに、ヤラピンという緩下(かんげ)作用のある成分も含まれていて、野菜が不足しがちな年末年始は、便秘解消の心強い味方です。
ビタミンCも多く、サツマイモに含まれるビタミンCは加熱しても、比較的壊れずに残っています。サツマイモのビタミンCは100g中30mg。温州みかんが35mgですので、みかんにひけをとりません。ビタミンCは、風邪の予防やしみ、そばかす対策にも効果を発揮してくれます。特に、煙草を吸う人はビタミンCの損失が大きいので、積極的にビタミンCの多い食品をとる必要があります。
また、余分な塩分を体外に排出する働きがあるカリウムも多いので、塩分の多い食事をしている人は意識してとるようにすると、高血圧の予防につながります。 |
| サツマイモはカロリーが高い? |
サツマイモは甘いから、「たくさん食べると、摂取カロリーが高くなってしまうのでは?」と心配する人がいるかもしれませんが、サツマイモはゴハンの1/3くらいのカロリーしかありません。食物繊維も多く含まれていてヘルシーで、満腹感も得られる食材ですので、ゴハン代わりに同量のサツマイモを食べても、カロリーオーバーになることはありません。とてもうれしい食材なのです。
ただし、バターを使った「スィートポテト」や砂糖を加えて作った「きんとん」、たっぷりの油で揚げた大学芋などは要注意。当然のことながら、カロリーはアップします。食べ過ぎに注意しましょう。 |
| 下ごしらえはこれで完璧!サツマイモをおいしく食べる法 |
| サツマイモは丸ごと皮つきのまま焼くか蒸すと、ビタミンCの損失が少なくてすみます。サツマイモを切って調理する場合には、アクが出ますので、皮を厚めにむき、たっぷりの水にさらします。約15分もすれば、水が白く濁ってきてアク取り完了。急ぐときには手でもむと、短時間でアク出しができます。レモンと一緒に煮ると、色がきれいで風味がよく、ビタミンC効率もさらによくなります。 |
| 素朴な味わいを楽しむ「リンゴきんとん」 |
ここで、杉本先生直伝の「リンゴきんとん」をご紹介しましょう。サツマイモとリンゴの量は、お好みに応じて調節します。
リンゴきんとん
| (1) |
サツマイモは輪切りにして、水にさらしアクを取った後に水からゆで、火が通ったところで、熱いうちに裏ごしします。 |
| (2) |
リンゴはよく洗って、皮つきのまま1/8サイズに切り、いちょう切りにします。鍋にリンゴ適量、砂糖をたっぷり、塩を少々加え、形が残る程度に煮ます。煮汁とリンゴは分けておきます。
甘みはお好みで調節して下さい。砂糖はクセのない白砂糖を使用します。色もつきませんので、サツマイモ本来の色も楽しめます。
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| (3) |
(1)で裏ごししたサツマイモに、(2)の煮汁を少しずつ加え、のばしていきます。適当な固さになったところでリンゴを混ぜ合わせ、サッと煮詰めて、水分をとばせば出来上がり。 |
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サツマイモの金色にリンゴの赤い皮がアクセントになって、見た目もきれいです。仕上げにミントの葉を添えると、立派なおもてなし料理に早変わり。サツマイモにリンゴのほのかな酸味と甘みが加わった一品です。
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writer's eyes
たまに無性に食べたくなるのが、ふかしただけのサツマイモ。砂糖やはちみつなどの甘味を一切加えない、素材そのものの甘さが口いっぱいに広がり、やさしい気持ちになります。毎日、何らかの形で甘いモノを口にしている私。さつまいもはそんな甘いモノ漬けになっている身体を、人が持つ本来の味覚に戻してくれるような気がします。 |
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