2002.3.27号


 

 カフェイン

カフェインと聞いて思い浮かぶものは何でしょう。実は、コーヒーのみならず、私達の身近なものに多く含まれているのです。世界中の60種類以上の植物に含まれている天然成分が、その正体です。カフェインは、その含有量に差はあれど、コーヒー・紅茶・緑茶・ウーロン茶、コーラ等の炭酸系飲料、チョコレート、ガム、ココア、栄養ドリンク剤、さらには家庭用医療薬として一般的な頭痛薬、風邪の総合感冒薬などに含まれます。ご存知でしたか? 今回は、「知っているようで意外と知られていないカフェイン」についてお勉強していきましょう。


カフェインの種類
飲み物等に含まれているカフェインと、薬の中に含まれているカフェインとは、抽出目的とその量の違いがあるだけで成分は同じ。薬剤目的の場合は、純粋に成分としてのカフェインのみを取り出しているので、摂取量が明確にわかり、カフェインの効果がより忠実です。(「無水カフェイン」という名称で、なんと薬局で購入する事も出来るんですよ!)約100%の錠剤か、ビタミンをプラスしたものがあります。値段は20錠で約¥500くらいが相場のようです。「無水カフェイン」とは(水などの)混じりけの無い純粋なカフェインのことを指します。


カフェインの効能
カフェインには次のような効果・効能があるということがわかっています。

■覚醒作用、眠気防止、倦怠感の軽減、興奮作用
 脳や脊髄などの中枢神経系が刺激され興奮し、五感や運動機能の勢いを高める効果があります。また思考力も増進され集中力がアップします。
基本的に「眠気」とは、脳神経系の働きが鈍ってくると起こるわけですが、人間の身体はそもそも活動時間が終われば眠るようにできているもの。無理な「眠気覚まし」は禁物ですよ! 同時に、身体のだるさを軽減する働きもあるため、風邪薬などにカフェインが含まれることも多々あります。

■疲労感の軽減
 骨格筋に直接作用し、筋肉の収縮を促すため、筋肉疲労にも効果を表します。

■偏頭痛の軽減
 脳の血管に対して、収縮作用があるのでこのように言われていますが、血圧の高い人にはあまりおすすめできません。

■基礎代謝量を高める
 代謝の勢いが高まり、体脂肪の燃焼を促進します。

■消化促進
 胃液の分泌を活発にさせるわけですが、胃弱体質の人はコーヒーをガブガブ飲む、というのはもちろんおすすめできません。

■利尿作用
 腎臓を刺激して血管を拡張させるため、結果として利尿効果があると言われています。コーヒーを飲んでいると、トイレに行く回数が増える……そんな経験ありますよね。


ダイエット効果もあるなんて!
カフェインを摂ると、体内に蓄積されていた脂肪の分解が促され、血液中に脂肪酸(憎い脂肪の主成分)が放出されます。運動することにより脂肪酸がエネルギーとして体外に放出されるという仕組みになっていますが、この理論に基づいて、カフェインを摂取した後に運動をすると、効率良く脂肪が燃えることとなり、痩身効果が期待できるというのがその説。お風呂やサウナの前に実践してみる価値はありそうです。
ただし、注意すべき点がひとつ。コーヒーは必ず「ブラックで飲む」ということ。お砂糖を入れてしまうと、カフェインより先に糖分が吸収されてしまい、痩身効果はなくなってしまうからです。体内に摂り入れてから約30分後に血中のカフェイン濃度がピークになるため、身体を動かす15〜20分前に飲むのが最も効果的だと言われています。
カフェインには暑気当たりを防ぎ、また時には、身体を温める効果もあります。これは、カフェインの血流促進作用によるものと言えるでしょう。

しかし、カフェインに敏感な人がいるなど、カフェインとの相性が悪い人もなかにはいます。使用するに当たり、注意が必要です。実際には、カフェイン自体が人体に影響を及ぼしたり、体内に蓄積したりすることは無いと言われていますが、何事もやりすぎは禁物。あまり飲み過ぎると、期待していた効果がなくなってしまうこともあるので注意しましょう!


カフェインの美肌効果
美肌作りの最大のポイントは新陳代謝、つまりは血流の促進です。小顔効果・リフトアップ・むくみ防止をうたった化粧品の中には、カフェインを配合しているものが少なくありません。特に、「引きしめ成分」として目にした事のある人も多いことでしょう。脂肪細胞にカフェインを与えると、中性脂肪の分解速度はなんと3倍以上に。ひと頃、大ブームとなって予約完売も相次いだ、資生堂の通称“小顔クリーム”「ロスタロット」(現:「ロスタロットフェースラインエフェクターエクストラ」55g¥5,000)はこの代表格とも言えるでしょう。
さらに、カフェインには収れん効果(皮膚を引き締める)もあり、化粧水等に配合されている場合もあります。


コーヒーを飲むなら・・・
正しく飲めば美肌、ダイエットにも効果のあるコーヒー。より効果的に、そして身体に負担のないコーヒー選びを心がけて。心&身体にやさしいコーヒーを!
  深煎り(ヨーロピアン・フレンチ・イタリアン)よりも
浅煎り
(アメリカン)を!

濃いコーヒー=カフェインが多いというのは間違い。豆を煎る時間が長ければ長いほど、香ばしさは増しても、カフェインの含有量は少なくなっていきます。
 
  レギュラー(ドリップ)>インスタント>エスプレッソ
抽出方法でもカフェインの量が変わってきます。濃厚なエスプレッソより、レギュラードリップの方がカフェインが多いとは驚きですね。


コーヒーが苦手でも、茶葉でカフェインアップ!
最近フラボノイドやカテキンなどの成分に注目が集まっている緑茶。茶葉を粉末にして飲んだり食べたりする健康法もあちこちで紹介されています。そして紅茶に関しても、ちょっと前に「紅茶ダイエット」という言葉を耳にすることがありました。
コーヒーと、紅茶&緑茶を比べた場合、カップ1杯中のカフェインの量はコーヒーが一番多く含まれますが、素材そのもの(豆や茶葉)を同等のグラム数で比べた場合、実は、紅茶や緑茶に含まれるカフェイン量は、コーヒーの約2倍。コーヒーが苦手な人でも、緑茶や紅茶をその分、多くとれば、同じようなカフェイン効果は期待できるというわけです。
ただし、胃に負担をかけやすいことも事実。飲みすぎには注意が必要です!


カフェインの覚醒作用
眠気覚ましにコーヒーを飲む人、多いですよね。さて、実際の話、カフェインが眠気覚ましにどのくらい効くのか皆さんご存知ですか? 個人差はありますが、大体1杯〜3杯で、服用後約1時間〜3時間が効果を表すタイミングだと言われています。飲んでからすぐに効き目が表れるわけではないので、眠いからと言って、飲めば目が覚めるという思い込みは禁物。すぐ効くだろうなんて思っていると、いつの間にかウトウトしてしまうかもしれませんよ!


覚えておきたい! カフェインのマイナス効果
さて、カフェインの良いところを中心に調べてきましが、そうは言っても賛否両論あるカフェイン。摂り過ぎは身体に良くないのも事実です。身体の機能が活発になり過ぎて、かえって身体に負担をかける結果になる恐れもあります。
胃腸を刺激し胃酸過多に、また、覚醒効果によって興奮して不眠症に陥る人もいるそうです。さらに、美肌効果がある傍らで、カフェインにはメラニン色素を移動・拡散させる作用もあり、シミが発生しやすくなるなんていうことも! あくまでも摂りすぎには注意しましょう。


根本ゆみ


< Writer's eyes >
いかがでしたか? カフェインが薬局で買える!ということ、知らない人は意外と多かったのでは? ただ、ダイエット効果があるからと言って、決して錠剤を常用したりしないでくださいね。「覚醒作用」があるということをお忘れなく。正しい利用方法を心がけて、上手に健康に役立ててください。
次回は先頃話題の「深層水」。そのミネラルの驚異を調べてみます!お楽しみに!



Copyright (C) 2002 Island Magic Inc. / kireine.net All Rights Reserved.