| 自然の恵みがたっぷり含まれた旬の素材の味は格別。味だけではありません。旬の素材には、そのとき私たちが必要とする栄養分が豊富に含まれているのをご存じですか?食卓に季節感のある食材を取り入れることは、心を豊かにしてくれます。食べておいしく、そして内側から美しくなれる。そんな旬の素材が持つ魅力に迫ります。 |
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寒くなってネギがおいしい季節になりました。普段は薬味などの名脇役として活躍していますが、今回はネギが主役。その魅力とネギがたっぷりとれるレシピをご紹介します。
| ネギに見る関東と関西の文化の違い |
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ネギの原産は中国。2千年以上も前から食用として栽培されているなじみの深い野菜です。日本には朝鮮半島を経て伝わり、『日本書紀』によれば奈良時代にはすでに栽培されていました。ネギは暑さにも乾燥にも強いので現在、北海道から九州まで周年にわたり栽培されていますが、本来の旬は11月から2月。この時期には甘みと柔らかさが増しますので、おいしくなります。 |
| それから、ネギは関東と関西で食べる種類、部分が異なります。関東で圧倒的に主流の白ネギ(根深ネギ)は地中に埋まっている白い部分を食べ、緑の部分はあまり使いません。一方、関西の青ネギ(葉ネギ)は地上に向かって青々としている部分を使います。同じ場所に住んでいると気づかないけれど、住んでいる地域によって好まれるネギが違うのは面白いですね。 |
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| ネギは疲労回復に効果を発揮 |
ネギ独特のツンとする匂いの正体は、硫化アリル。硫化アリルは、殺菌作用や食欲増進、肉体疲労を改善してくれます。疲れがたまると蓄積される乳酸を分解したり、ごはんやパンなどの糖を分解する酵素を助けて、エネルギーに変えてくれるビタミンB1の働きを促進してくれます。ビタミンB1が不足すると、イライラしたり、根気がなくなったり、代謝が悪くなって身体が冷えたりします。ビタミンB1はストレスの多い現代人には欠かせないもの。健やかな身体を保つためにも、積極的に摂るようにしたいものです。
ネギには他にもリン、カルシウム、鉄分などミネラルも含まれ、栄養価が高くうれしい野菜。薬味として使うことの多いネギですが、いろんな料理に応用して、効能を生かしましょう。 |
| 切り方を変えて、ネギの食感のバリエーションを楽しんで |
ねぎは切り方によって食感が大きく変わる野菜。料理によって使い分けると、ネギのおいしさは倍増します。切り方を変えて、ネギのおいしさを存分に味わってみてはいかがでしょうか。
| 切り方 |
向いている料理法 |
| 筒切り |
3〜4cmの筒状に切る。うまみや甘みを閉じこめるので、鍋物など煮込み料理に最適 |
| 斜め切り |
2cmほどの厚さに斜めに切る。表面積が広くなるため、味がからみやすいので、すき焼きや和え物に最適 |
| 小口切り |
薄い輪切りにしたもの。そばなどの薬味に最適 |
| みじん切り |
ネギの辛味が増すので、麻婆豆腐、エビチリなどの中華料理に最適 |
| せん切り |
中の芯を取り除いてから縦に細く切ったもの(白髪ネギ)。しゃりしゃり感が楽しめるので、刺身のツマやサラダなどに最適 |
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また、いつも使わない白ネギの緑の部分は、ぜひ料理に活用しましょう。緑の部分には、ビタミンA(カロチン)やビタミンCが多く含まれています。みじん切りにして冷凍庫でストックすれば、1ヶ月は保存可能。そのまま料理に使えるので、便利です。 |
| どんなネギを選べばいい? |
生でも煮てもおいしいネギ。白ネギを買うときには、白色部がよくしまっていてつやがあり、弾力があるかどうかを確かめ、白い部分と青い部分がはっきりとわかれているものを選びます。青ネギは葉の先までつやのある緑色のものが良質です。傷みやすいので早めに使います。
保存は丸ごと1本の場合は、湿らせた新聞に包み立てた状態で冷暗所へ。青い部分を切り取り、保存すると1週間は持ちます。 |
| かんたん!おいしい!あったかレシピ |
ネギはスープや煮物などにすると、大量に食べられます。ライターがホッとしたいときに食べるスープと、干しエビを使ったシンプルなネギの煮物をご紹介します。
わかめとネギのスープ
材料(2人分):わかめ(水で戻して)200g / ツナ缶 1/2缶(約80g)
/ ネギ 1/2本 / 薄口しょう油 大さじ2 / ごま油 大さじ1 / 塩・コショウ 各少々
| (1) |
わかめは戻して水気を絞り、ざく切りにして鍋に入れ、薄口しょう油大さじ2、ごま油大さじ1を加えて手でよくもみ込み、火にかけて炒めます。 |
| (2) |
全体に味がなじんだら、水3カップを加え、煮立ったらツナ缶の油を切って加え、味を見て、塩コショウでととのえ、サッと煮立たせる。仕上げに白髪ネギ1/2本分を加え、火を止める。 |
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ネギのシンプル煮
材料(2人分):ネギ 1〜1.5本 / 干しエビ(水で戻して)30g / 干しエビの戻し汁 1.5カップ
/ 塩・コショウ 各少々 / 水溶き片栗粉 適量
| (1) |
干しエビは2〜3時間、水につけてゆっくりと戻します。 |
| (2) |
ネギの白い部分は5センチの長さ、青い部分は2センチくらいの長さに切ります。 |
| (3) |
干しエビをだし汁ごと鍋に入れて火にかけ、煮立ったら、塩コショウで味をととのえ、薄味をつけます。 |
| (4) |
ネギを加え、落しぶたをして、白い部分が透き通るまで、中火で15分くらい煮ます。最後に水溶き片栗粉を回し入れ、とろみをつけたら完成です。 |
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writer's eyes
さまざまな食材の旬にスポットを当てて連載してまいりました「旬事典」は、今月でいったん終了となります。ご愛読、ありがとうございました。来年2月からは栄養満点の旬のお魚編(タイトル未定)が始まります。さらにパワーアップして、おいしく楽しい“食”の連載にしていきます。どうぞお楽しみに! |
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