2003.3.26号


 

 コンドロイチン

最近、関節痛や老化防止などに有効といわれ、注目を浴びているコンドロイチン(正式名称はコンドロイチン硫酸)。軟骨の約30%を占め、その機能維持に大きく関係。また、その軟骨(関節部分や脊髄)を包む「滑液」に多く含まれています。 現在、内科をはじめ、整形外科、皮膚科、眼科、耳鼻科などのあらゆる方面の治療に活躍中のコンドロイチン。 世界各国の医療施設でも高い成果を挙げているほか、その美肌効果もあなどれない、要注目成分です♪


コンドロイチンとは?
ギリシャ語で「軟骨のもと」という意味を持ち、加熱するとゲル化(ジェル状になること)する性質を持っている※ムコ多糖類の一種。 人間の体内の軟骨部分(関節)では、そのネバネバした性質を活かし、骨と骨との摩擦を防ぐクッション的役割をしています。また、眼球や角膜、皮膚や肝臓・腎臓、腱(けん)などにも多く含まれているほか、約60兆個もあるといわれる細胞のひとつひとつを繋げる役割もしています。
さらに、体内の水分量をコントロールしているのもコンドロイチン。「体内水分」の減少が、「老化」だとすれば、その驚くべき保水性を見逃す手はありません!体内の結合組織の「潤滑油」として働くコンドロイチンは、お肌にも大きな関わりがあるということなのです。
コンドロイチンは、哺乳類や魚類の軟骨から抽出・精製して得られているのがほとんど。ごく稀に豚の気管軟骨やサケの軟骨を原料としたもの、フカヒレの軟骨などもありますが、サプリメントや医薬品などに配合されているものの多くはサメの軟骨由来のものです。 サメの軟骨には特にコンドロイチンが豊富であるとされており、FDA(アメリカ食品医薬品局)では、その安全性と効果 が確認され、治療実験薬として公式に使用が認められています。
また、ガンの痛みを押さえる際に用いられるモルヒネ等の代わりにもコンドロイチン(ここでもサメの軟骨由来)が試薬として用いられており、約1ヶ月〜3ヶ月の投与で痛みが治まったという興味深い臨床結果報告も出ています!  


皮膚や体内の水分を保持することが若返りの秘訣!!
体内組織はもちろんのこと、皮膚の水分バランスを整え、肌の弾力とハリを保っているのも、もちろんコンドロイチンの役目。
また、食事で摂った栄養は、腸から血管に入り各細胞に届けられますが、実は血管から細胞に入るまでの間に、コンドロイチンとコラーゲンの層を通過します。 そして、この層が固くなってしまっていると当然、栄養は各細胞に行き渡らず、細胞自身がどんどん老化していくということになります。反対に、 細胞から出る老廃物も同じ層を通って細胞外に排出されるので、コンドロイチンが不足すると、肌のみならず身体全体の新陳代謝が滞るということになるのです。


必要量の1/20が失われて!!
加齢だけでなく、激しい運動などでも起こりうる関節痛。激しい痛みが起こるのは、骨と骨とが直接ぶつかってしまうなど軟骨の磨耗や炎症が、その多くの原因ですが、軟骨自体の保水性や弾力性も大きく関わっています。
コンドロイチンは、成長期には体内でも生成・合成されているのですが、食べ物から摂取した栄養素を有効にする力は、コラーゲンと同様、25歳をピークとして、あとは下降の一途を辿るのみ! 30歳を過ぎると、その体内生産量はわずかに20mg。なんと必要量(1日400mg)の1/20にまで下がってしまうのです。
こうなると、油をさし忘れた機械のように身体のあちこちがキシミ始めます。すなわち、これが老化のはじまり。細胞の新陳代謝にも関与しているコンドロイチンが不足すると、老廃物を排出できなくなったり、栄養分を運ぶ力が衰え、肌はもちろん頭髪にまで、トラブルが及ぶことになります。


触って計ろう!体内のコンドロイチン量
実は、私たちの体内にあるコンドロイチン量は耳でわかります。外耳が軟骨であることは触ってみるとわかりますよね。本来はとってもやわらかい構造をしているここの部分が、カチカチに固くなっていたらコンドロイチン不足です!全身の組織のコンドロイチンも不足していると考えていいでしょう。


コンドロイチンを食べ物から摂る!
その性質からもわかるように、コンドロイチンを多く含む食品の特長は、ずばり「ネバネバ&ヌルヌル」。スープなど、エキスがたっぷり抽出されたものでもOKですが、軟骨そのものを食べる方が手っ取り早いかもしれません。

◎牛、豚、鶏の軟骨
◎鶏、アヒルの皮
◎ナマコ、ウナギ、ハモ、ドジョウ、フカヒレ、スッポン、ツバメの巣
◎納豆、山芋、オクラ、なめこ、根コンブ
◎鯛やマグロの目玉、魚の煮こごり、若鶏のスープ


目の疲れは水晶体の疲労
人間の目は、レンズ役の水晶体が厚みを変化させながら動くことで、ピント合わせをしています。近くを見るときは水晶体が厚くなり、遠くを見るときは水晶体を薄くして調整しているのです。つまり、水晶体の柔軟な伸縮性が重要であるということ。
水晶体の伸び縮みを司る毛様体筋(水晶体の周囲の筋肉)に、特に多く存在するのもコンドロイチン。目の自動焦点機能を円滑に進める潤滑油の役目を果たしているのですが、 これが不足すると毛様体筋は衰え、角膜や水晶体の透明性、弾力性が低下してしまいます。
さらに、水晶体が充分にふくらまなくなって、老眼、眼精疲労や視力低下に繋がるという仕組み。歳をとると老眼になるのはこんなことも要因のひとつだったんですね。


コンドロイチンをサプリメントで摂る!
コンドロイチンのサプリメントや錠剤など、現在は種類も多く、どれを手にしたらいいのか迷いがち。今回ラインナップしたのは、全国のドラッグストアで気軽に買えるものです。コンドロイチンがどんな成分表示で書かれているかもチェックしてみてくださいね。

●ゼリア新薬工業「コンドロイチンZS錠」(医薬品)
\3,800/125錠
成分表示名:コンドロイチン硫酸ナトリウム

● ロート製薬「フレックスパワーEX錠」(医薬品)
\3,800/145錠
成分表示名:コンドロイチン硫酸ナトリウム

● 東洋メディコ「コンドロイゲンG」(栄養補助食品)  
\3,680/300錠
成分表示名:フカヒレ抽出物

● サプリメントヤ(Sup)「コンドロイチン」(栄養補助食品)
\2,000/120錠 
成分表示名:ムコ多糖タンパク(フカヒレ抽出物)


根本ゆみ


< Writer's eyes >
腰痛をはじめとする関節炎やリウマチ・膠原病などといった、血流停滞、水分の欠如が原因する病気の話も耳にすることが多くなったと思いませんか? 食事のバランスを考えることはもちろん、働きすぎや睡眠不足など、改めて考えさせられますよね。。。加齢や体質に関係なく、私たちの身体を支える骨と関節には、毎日相当の重圧をかけながら生活しているわけですが、いざ痛くなったり患ったりしないと気づかないのが困りものです。肌のトラブルばかりが気になる中でも、まずは体内のケアを見直したいですね!



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