2004.7.14号
ターコイズという名前は、色の名前(ターコイズブルー)にも使われているように、美しいブルーの色が特徴とされる石です。 その名前は、ペルシャ(イラン)産の石がトルコを経由、またはトルコの商人によって地中海方面へ運ばれたことから「トルコ石」と呼ばれるようになったもの。古代から、“旅人の安全を守る石”として珍重されてきたトルコ石=ターコイズは、様々な国で副葬品(埋葬時に一緒に添えられる宝石など)として用いられてきたようです。約7000年も前のピラミッド跡から発掘されたという記録もあり、パワーストーンとして最も古い石のひとつなのではないかといわれています。
ターコイズといえば、最もイメージされるのはシルバーの地金とのコンビネーションで有名なインディアンジュエリー。ひと言でインディアンジュエリーといっても、その種類は個々のネイティブ・アメリカンが属する部族によってそのデザインもターコイズの使われ方も違うのが特徴です。
ネイティブ・アメリカンとTurquoises
北アメリカ大陸には、ヨーロッパ人が移住してくる遥か昔、2万年以上も前からネイティブ・アメリカン(旧・インディアン)と呼ばれる人々が生活していました。しかし、ひと口にネイティブ・アメリカンと言っても、彼らは500以上もの民族(国)に分れており、宗教も文化も言語も違う、それぞれの独立文化を築いてきました。
そもそも、ネイティブ・アメリカンたちにとって、ターコイズという石は、「水の色、空の色」というイメージに基づいたものであると同時に、「旅人の守り神=危険から身を守るもの」と信じられてきました。古代の戦士たちは、敵から身を守る武器(特に盾)には必ずターコイズの石をはめ込んだものを用いたのだそうです。
なかでも、「ホピ族」、「ズニ族」、「ナバホ族」、「サント・ドミンゴ族」の四民族はとても有名で、それぞれに特徴のある技術で作られたインディアンジュエリーの数々は、独自の精神性や宇宙観が込められたものが多いのも特徴的です。
ズニ族(Zuni)
ニューメキシコ州の西部に住む民族。型取りしたシルバーの土台に、ターコイズをはじめ、オニキス(黒)、サンゴ(ピンク、赤)といった色彩豊かな石を細かく砕き、それらを幾何学的にはめ込んでいく技法「インレイ」を駆使したデザインが特徴。
ナホバ族(Navajo)
アリゾナ州、ユタ州、ニューメキシコ州、コロラド州にまたがる最大の民族。ネイティブ・アメリカンの中では最初に銀細工を始めたのだそうです。大粒のターコイズを使った大胆なデザインが特徴。
ホピ族(Hopi)
5万年以上の歴史を持つといわれている、最古のネイティブ・アメリカン。「オーバーレイ」と言われる、2枚重ねたシルバーで彫り模様を浮き立たせるという技法を特徴としています。ターコイズはあまり多用されていないのですが、動物や植物、空、水など自然をモチーフにしたものが多く、高い自然崇拝心や独自の宇宙観が表れた象徴的なデザインが特徴です。
サント・ドミンゴ族(Santo Domingo)
ニューメキシコ州のサンタフェ付近に住む民族で、ターコイズやサンゴなどの素材を円盤状にカットし、ひとつひとつ研磨したものを何連もつなぎ合わせた「ヒーシー」という技法が特徴。そのネックレスやブレスレットは、皆さんもきっと目にしたことがあるはずです。その配色やデザインはスペイン様式を取り入れたものが多く、洋服にも合わせやすいので人気です。写真のものはターコイズの中でも黄みの強いグリーンがかったものです。
活力増進、昇進
崇高で気品に満ちたエネルギーを持つということからこういわれています。ビジネスシーンにはうってつけ!(どちらかというと男性向けの強いパワーが秘められているため、女性がビジネスのシーンで活用しようとすると、ちょっぴり“男まさり”なパワーが宿るかも…!)
安定、人間関係の改善
海や空など大自然の象徴をイメージすることから、持つ人の精神を落ち着かせ、心豊かに導いてくれるそうです。
交通安全、視力の保護
前述の通り、旅の御守りとして活用されてきたことから、危険回避能力や、また先見性を養うことやその鮮やかな色から目に良いといわれています。(現実に、持ち主に色を変えて異変を知らせる、なんてこともあるそうですよ。)
古くから“御守り”の意味合いが強かったため、ターコイズは自分で買うよりも人に貰うと幸せになれる、という言い伝えも残されています。何かと贈物の多い12月の誕生石に選ばれたのも、もしかしたらそんな理由からかもしれません。また、この石には性的情感を高めて、疑惑を取り去る石としても珍重されてきたそうです。恋人から貰えばゆるぎない信頼関係を築くことができ、家族から貰えば円満が、友人から貰えばいざこざを回避できるなど、様々なトラブルから関係を守ってもらえそうです!
また、ターコイズは60〜70年代の日本では主にデザインジュエリーとして活用されていたようです。現在流行のインディアンジュエリーとはだいぶ趣が違うのですが、もしかしたら皆さんのお母様のタンスにもこんなジュエリーが隠れているかも…!
パワーストーンは、生き物であると同時に、幸せを掴むための小道具であるという考え方もあります。「出会った石=必要な石」ということについて以前ご説明しましたが、そう、パワーストーンは必要な時に出会えてある期間活躍してくれる、人生の小道具。例えば、ある石に惹かれて購入したけれど、いつの日か興味がなくなる…そんな経験ありませんか? それは、その石のパワーがもうその人に必要なくなった(既にその力を手に入れた、またはその人がそこまで成長した)ということを意味しています。徐々に身につけなくなる、またはだれか他の人の手に渡るなど、その石によって成長した人は、また別のパワーストーンが気になるかもしれないし、パワーストーン自体に興味がなくなるのかもしれません。なんか可愛そうな気もしますが、パワーストーンと人間も“出会いと別れ”を繰り返しているのでしょうね。
色彩学的な側面から見ると、ターコイズには「潜在能力の発揮」や「自信をもたらす」など自己啓発的な効果もあるようです。これは、身につけている本人より、その色を見ている相手に与える影響力なのかもしれません。この夏はターコイズブルーの小物や洋服などがたくさん出回っていて、選ぶのも楽しい絶好の機会! 転職を考えている方や就職活動中の方、また「マスコミ」に強い色だという説もあり(何故かはわかりません…)、マスコミ関係の仕事をする方や芸能関係の方にはビッグチャンスを導く効果もあるのだとか。このターコイズブルーを毎日のファッションに取り入れるなら、ネックレスやストール、バッグ、手帳など、ちょっとした小物でアピールするのが賢いかも♪
(
根本ゆみ
)
writer's eyes
眺めているだけで清々しい気分になれるターコイズカラー。今年の夏は本当に多くのアイテムに取り入れられているようです。時代が求めている証拠かもしれませんね・・・。もっともっと手軽にこの色の魅力を楽しみたいなら、おすすめはアイシャドウ。この夏に発売されているアイシャドウにもターコイズカラーがたくさん登場しています。ブルーのアイシャドウに抵抗があるという方は、薄いイエローを少し混ぜて使うというのも手。黄色のコンシーラーでまぶたの色を整えておくのもいいでしょう。日本人の肌に近いトーンになると、しっくり馴染んで見栄えも良好♪ですよ。次回は女性特有の悩みにも効果ありと評判の「ヘマタイト」にフォーカスします。お楽しみに!
■参考文献/
「宝石&貴石 神秘力活用マニュアル」
井村 宏次・著 ビイングネットプレス・刊/\1,600
「ぜったいキレイと言われる運命の美人色
―カラーイメージコンサルタント・菅原由美子が教えます!」
菅原 由美子・著 角川書店・刊/\1,500
■参考サイト/
「日本七宝会議」
http://shippokaigi.hp.infoseek.co.jp/
Copyright (C) 2004 Island Magic Inc. / kireine.net All Rights Reserved.