2004.9.8号





カラフルで愛らしい色彩のパワーストーンが多い中で、ひと際渋い存在感を放つ、ヘマタイト。時には黒真珠のように、また、丸く研磨されたものは、時にはパチンコ玉のようにも見える、なんとも不思議な石です。
見た目の印象通り、そのパワーには不思議な魅力がたくさん隠されている様子。これを読んだ翌日からは、その強いパワーに頼ってみてはいかがでしょう?!


ヘマタイト(別名:赤鉄鉱)は、鉄の鉱石。その結晶が赤い色をしていること、また、研磨する際に赤い研粉を出すことからギリシャ語の“heima(血)”に因み、“hermatite(血の石)”と呼ばれるようになりました。磨いた石は、黒から銀色の美しいグラデーションカラーに輝き、その様子から「黒ダイヤ」と呼ばれることがあります。(※ダイヤモンドの一種であるブラックダイアモンドとは違うものです。)艶と光沢が特徴で、昔は鏡の代用品として加工されていたこともあるようです。


赤い結晶が象徴する力と、神秘の謎
結晶が赤い色をしていることは前述しましたが、このヘマタイトはローマ神話の農耕・戦いの神として崇められたマルス神(MARS)と深く因縁付けられた石でもあります。統率力や戦闘能力に優れていたマルスはいつも赤い鎧に身を包んでいたといわれており、赤を“勝ち組の色”とイメージ付けられたのもこれに起因すると仮説を立てた学者もいるくらいです。それ以来、ローマの戦士たちはこぞってヘマタイトを戦いのお守りとして、主に頭部の鎧にはめ込んでいたとのこと。
さて、マルス、赤、と聞いて何か思い浮かぶことはありませんか?
マルス(MARS)とは、そう、火星のこと。火星には何度かNASAの探査車オポチュニティーによる調査が行われてきましたが、2004年の3月24日、神秘的にして偶然な事実が発表されました。火星の地表で赤鉱石が発見されたのです。火星(Mars)で、マルス神のシンボルである赤鉱石(ヘマタイト)が発見された、なんて、ちょっと神秘的!ちなみに、もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、“MARS”とは“3月”のこと。不思議なパワーが働いているのでしょうか……宇宙は本当に謎だらけです!

血にパワーを注ぎ込む、命の石!
神秘的かつ勇ましいパワーを発揮するヘマタイト。でも、そのパワーはまだまだ深いのです。
ヘマタイトが鉄鉱の一種であることから理解できる通り、この石には微量の磁力が備わっています。その理由から、血液関係の病気や疾患、特に肩こりをはじめとする血行不順の解消に役立つとされ、貧血や月経不順の予防などにも役立つといわれています。
男性が持てば、その闘争心や判断能力、本能的欲求を高めるといわれていますが、本能的な欲求を高めるというのは、食欲・性欲・睡眠欲といったものを刺激するという意味ではなく、人間がもつ生命力=生きようとする力を高めるということに繋がるのです。
そのパワーは、女性にも欠かせないパワー。子供を産み育てる指名を抱えた女性にとって、生命力とは、まさに子宮が象徴するもので、子宮こそ生命力の象徴であり、生きるための原始的な欲求を司る大切な場所。生理痛が和らぐといった話があるのもうなずけます♪



血液の浄化と活性化
微量の磁力があることもあり、血液の流れを良くし、生命力を高めます。
貧血の改善、生理痛の緩和など。

信念を貫く力を高め、根気や持続力を養う
上記で述べた、マルス神にまつわる伝説の通り、行動力と判断力をもたらします。ここぞという時のプレゼンテーションや会議、裁判など自分の信念を相手に伝えたいという時、頼もしい存在になってくれることでしょう。
危険から身を守る
持つ人に、身の危険を察知できる強い感性を与えてくれるそうです。また、精神を落ち着かせ、冷静な判断力をもたらしてくれる力も。イライラ防止にも役立ちそう。



パワーストーンは身につける場所によっても、いろいろと効果発揮の矛先が変わってくるものがあるそうです。
かと言って、自分にとって不自然な場所や普段の動作に支障をきたす場所につけることはマイナスになることも。あくまでも参考にして、自分だけのパワーストーン活用術を発見してみてくださいね☆

耳(イヤリング、ピアス)
直感力や判断力が冴えるといわれます。
首(ネックレス、ペンダント)
心臓の近くにあるため、心の疲れが癒されるそう。魅力の発揮に役立ち、より“お守り感覚”が増します。
手(ブレスレット)
左手は心の奥の内面的なパワーを上げる場所といわれます。潜在能力を発揮させるような石をつけるには最適な場所です。ただし、左手に時計をつけている人は、なるべく時計を外してあげたいもの。石によっては磁気を含むものもあり、時計のもつ微量な磁力とケンカしてしまう場合もあります。

マルス神とヘマタイト、そして火星のお話をしましたが、これにはまだ続きがあります。
2004年3月24日に火星で発見された、“ブルーベリー”と命名されたコロコロの丸い石に含まれていたのがヘマタイト。この“ブルーベリー”と呼ばれた球状の石にそっくりな石(ヘマタイトを含むことなど類似点が多い)が、なんとアメリカのユタ州にあったということがつい最近わかったそうなのです。ちなみに、ユタ州で見つかった石は、水の流れによって鉱物が沈殿して作られたものだとか……ということは、火星にも川が流れていたのではないか!?こういったことが世界中の学者たちをわくわくさせているのです。特にサイエンスに詳しくなくてもご存知の方は多いニュースだったとは思いますが、改めて、地球と他の星の関係の奥深さを実感させてくれる事実。これを発見した火星探査車オポチュニティーは現在も火星の調査を続けています。これから先が楽しみになりますね。


根本ゆみ

writer's eyes
もともとサイエンス系の話、特に宇宙の謎についてあまり詳しくなかった私も、今回の不思議が判明してから広大な神秘の謎に興味を持たずにはいられなくなりました。星と星、そして星と万物を繋いでいる関係……きっと永遠に解明されることはないのでしょうけれど、地球上で不幸なことばかりが続く今、少しはロマンチックな気分に浸れるというものです。ヘマタイトを含めパワーストーンの持つ天然由来の力、ますます掘り下げたいと思います♪ さて、次回は、一転して「泥酔防止に効果あり!?」と噂のアメジストです。お楽しみに!

■参考文献/ 「宝石&貴石 神秘力活用マニュアル」
井村 宏次・著 ビイングネットプレス・刊/\1,600
  「ぜったいキレイと言われる運命の美人色
―カラーイメージコンサルタント・菅原由美子が教えます!」 
菅原 由美子・著 角川書店・刊/\1,500
■参考サイト/ 「日本七宝会議」 http://shippokaigi.hp.infoseek.co.jp/



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