
昆布締めの握りで開演
二日の間にしっかりと仕事が施されたアラは、いよいよ1月13日21:00の開演を待つばかり。
さて、まず供されたのが、アラの昆布締めの握りです。昆布の旨みを含んでほのかにあめ色になった身は、シャクシャクと口の中で音がするほどの歯ごたえ。噛み締めるほどにアラの旨みと昆布の旨みが一体になって口中にあふれます。こうした大きい魚は、柵どりして昆布にはさむだけでは充分に風味が移らないので、薄切りにして昆布の上に並べ、もう1枚の昆布をぴっちりとかぶせます。だから、5時間締めただけでも旨みは充分。
けれど、それも昆布が上質ゆえの話。役目を終えた見事な昆布を見て、思わず「その昆布、捨てちゃうんですか?」の質問が。すると「まかないで食べるんですよ。刻んで、糸こんにゃくと炒めたりとか」とは、寿司幸のスタッフから。なんともおいしそうです。そう、見習うべきは、腕のない素人は上等な昆布を買えということ。お店屋さんで惜しげもなく最高級の昆布を使うのは経費のかかることですが、家庭では、どんなに贅沢に使ったところで、消費量は知れています。料理の腕を上げようと思えば、一番の近道かもしれません。
|