木枯らしが吹いてしんしんと冷え込む冬。実は四季のなかでも、冬は心地良く眠るのが難しい季節。手足が冷えるせいか寝つけない、朝起きたらなぜか肩がこっていたなどの不快な原因は、「冬」という季節が大きく関わっているのです。
冬の特徴は、まず日照時間が短いこと。実は、朝たっぷりと外の青い光を浴びると、私たちの身体ではメラトニンという快眠を呼ぶ睡眠ホルモンが生成され、夜になると分泌が盛んになります。ところが朝から薄暗く日照時間の短い冬は、朝の光を浴びる時間が少ないため、メラトニンの生成も少なめ。夜の快眠が得にくいというわけです。 朝の光は、体内時計の調節にも重要です。1日は24時間ですが、私たちの体内時計はなぜか25時間。この1時間の「時差」が、夜明けが遅い冬はなかなかリセットされないので、寝ても寝ても寝たりない気分になりがち。睡眠時間は長くてもすっきり眠った気がしなければ、質のいい睡眠をしたとはいえません。質のいい睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、実はこれが肌の状態もよくするのです。ぐっすり快適に眠ることできれいになるともいえるんですね。
寒さももちろん、快眠には大敵! 手足が冷たい、寝具や寝室がひんやりしていて寝つけない、さらには夜中に喉が渇いて起きてしまうことも。これらは冬特有の寒さと乾燥が心地良い眠りをじゃましているからなのです。
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これだけ不利な条件の冬ですが、工夫次第で快眠することはできます。日照時間が短い冬だからこそ、午前中に必ず外に出るなどして睡眠ホルモン、メラトニン生成に有効な朝日を積極的に浴びましょう。
寝室の環境で気をつけたいのは寒さと乾燥。室温は冬なら、ベッドに入るときには18〜20度が目安です。夜中、眠っているときの室温は13度ぐらいで十分。寝室が寒ければ、休む少し前に暖房で温めておきましょう。ただし、暖房のつけっぱなしはダメ。乾燥のしすぎで不快になったり喉が渇き、結局、深夜に目覚めてしまいます。湿度は50%を切らないように。今日は乾燥しているなと思ったら、洗面
器などにぬるま湯をはって置く、湿ったバスタオルをかけたり、観葉植物を寝室に置くのもお勧めです。
寝具が冷たくて寝つけないなら、あたたかいボアシーツの使用もよいのですが、年間通
して快眠に役立つのが、意外なことにワッフル織のシーツ。ワッフル織は身体に接する部分が、フラットなシーツと違って「点」になるので夏には肌にべったりはりつかず、冬には冷たさが感じにくいのです。また、織の溝と溝の間に暖かい空気がたまるので、保温性もよし。冬は織の溝がより深いものを選ぶとよいでしょう。羽毛布団を掛け布団に使っているなら、毛布は羽毛布団の上に。体温であたたまった空気が布団の中にとどまって保温力が高まります。また、冬ならではの寝具に電気毛布がありますが、一晩中つけっぱなしにして眠ってしまう人も少なくありません。これは乾燥のしすぎを招くので避けたほうが賢明。タイマーにして寝入りばなの短時間、それも足元のみの使用にしたほうがいいでしょう。
冷え性の人で靴下をはいて眠る人がいますが実はこれは逆効果! 靴下の中で汗をかき、朝方、その汗が冷えてますます足が冷たくなり、体温調節能力も奪われてしまいます。冷え性なら、血液をめぐらせる大もとになっている内臓がある、おなかをあたためるのが解決の早道。手足の体温がじんわり上がり、不眠にも関わる自律神経の乱れも安定します。夜寒いと身体がこわばり、目覚めたときに肩こりになってしまう人もいます。こりに悩んでいるなら、肩や首を直接温めるといいでしょう。温める方法は、熱い湯で絞ったホットタオルや、『アンメルツ スチームマッサー』(小林製薬)のような電子レンジで温めて使うパッドを利用するのも手軽。昔と違ってデザインや機能も充実した腹巻も手間いらずなのでお勧めです。
入浴はぬ
るめの湯に半身浴がいいのですが、冷え性や肩こりなどがあるなら、肩までしっかりつかってOK。ただし、湯温は心身をリラックスさせるための副交換神経を優位
にする38〜40度に。寝つきがよくなります。冷えが強い人ならもう少しだけあげてもよいでしょう。身体を温める効果
があるエッセンシャルオイルで、ひのきに似た香りのジュニパーなどを数滴バスタブに落とすのも効果
的です。ただし、ジュニパーは妊娠初期の人は避けましょう。
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寒さ・冷え対策が万全なのに寝つけないのは、「質のよい睡眠」がとれていないからではないでしょうか。女性を美しくする成長ホルモンは、眠り始めの深い睡眠(ノンレム睡眠)時により多く分泌されます。短時間睡眠でも、いかに気持ちよくぐっすり眠りに入ったかが大切なのです。
| そのためには、とにかくリラックス! 快眠の決め手は、お休み前の30分をいかに自分自身のために使えるかです。ゆったり過ごす方法として、ハーブティーを飲むのもいい方法。カモミールとセントジョーンズワートをブレンドしレモングラスをひとつまみいれたハーブティーは、不眠解消の最強のレシピです。サプリメントの力を借りるのもいいでしょう。今、注目されているのはバレリアン。現在、ドイツなどでは医療用ハーブとして認められており、不眠だけではなく不安やストレスの緩和に効くという声も。この根から抽出されたエッセンスが薬用として使われています。国産の『フィトフォース ナチュラルナイト』(ロート製薬)の場合、眠る1時間ほど前に2錠服用します。睡眠薬のような習慣性がないのがバレリアンのメリットといわれていますが、長期連用は避けて眠りにくいときに服用するのが原則。バレリアンはぐっすり眠った状態を長く保てるともいわれていますから、上手に活用してみては。音が気になる人は耳栓も有効。耳栓をして聞こえる自分の体内の音は、胎児がおなかのなかで聞く音に似ているともいわれリラックス効果
もあります。ただし、ほかの音が聞こえづらくなるので、一人で眠る人は気をつけて。 |
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より即効性のあるリラックス効果を求めるなら、アロマセラピーが最適です。嗅覚は五感のなかでも、もっともダイレクトに本能に訴えるからです。自分の好きな香り、とくに眠りを誘うといわれているラベンダー、ローマンカモミール、マジョラム、オレンジ(ビター)などの香りをティッシュやコットンなどに1滴たらし、枕もとにおいておくだけというシンプルな芳香浴なら、今夜からでもすぐできるはずです。
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writer's eyes
深くて質のいい眠りは成長ホルモンの源。これが大人の女性が美しくなるためにも必要と聞いて心を入れ替えました。夜更かし夜遊びを減らそう!快眠特集は、このあと春・夏と続くので、是非役立ててくださいね。
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| 監 修: |
眠りコーディネーター 志田美保子さん |
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ロフテー株式会社の「快眠スタジオ」を経て、現在は眠りを通
して人を考える「パワースリープ」を主宰。著書に『今日からはじめる超快眠術』(旬報社)がある。 |
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