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| 2001.3.23号 |

| 桜便りがそろそろ聞こえてくる季節、春到来ですね! でも、春は眠っても眠っても寝たりない。花粉症や五月病などからだの不調のせいなのか、わけもなくだるくてボーッとしてしまう、こんな声も春ならではの悩み。うとうと、うつうつではなく、春もすっきりとした快眠を得るにはどうしたらいいのか探ってみましょう!
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「春眠暁を覚えず」で有名な詩「春暁」は、中国は唐の詩人、孟浩然によってうたわれました。これは、春の気持ちよい眠りをうたったもの。
心地よい気候で冷暖房に頼らずともぐっすり眠れるのが春。実はよく眠れるだけでなく長寝をするべき季節なのです。
ちょっとまわりを見渡してみましょう。季節の変わり目で体調を崩している人が多いですよね。これは、冬のからだから春のからだへの変換期だから。冬は寒さや日照時間の少なさに対応できるように、からだは代謝を上げています。春の訪れが近づき暖かくなってくると、からだは徐々に代謝を下げ、春にふさわしいからだになろうとします。こういった変換期は、体内のバランスがうまくとれず調子を崩したり、ぶり返した寒さがきっかけの風邪引きなどが起こりがち。
だからこそ、この時期はゆったりと過ごし、たっぷり眠って、春、さらには夏へむけてのからだの調整を行うべきなのです。春の長寝は、気が緩んでるからではなく、身体にとって必要なものなのです。 |
春は、ただでさえ眠りを欲する季節なのに、五月病や花粉症がさらに睡眠欲求を高める季節ともいえます。
睡眠には、ぐっすり深い眠りのノンレム睡眠と脳が活発に働いているレム睡眠という2種類の眠りがあるのをご存知ですか? ノンレム睡眠はからだの回復を、レム睡眠は記憶の整理や固定を行っているといわれています。
春は引越しや入学、就職など新しい環境におかれることが多いもの。あふれる情報やそれに伴う気持ちの応対がキャパシティを超えると、うつうつとした気分になる五月病の症状が現れます。こうなるとどんなに着飾ってメイクに力をいれても、表情が暗くなりがち。それをすっきりさせてくれるのが、記憶を整理するレム睡眠です。記憶というのは単に受験勉強的な記憶だけでなく、気持ちの記憶も含まれます。つまりつらいことや悲しいことがいっぱいあっても、寝ると和らいでいたりする...これはレム睡眠のおかげなんですよ! そしてレム睡眠は長く眠るほど出現率が高まります。そのため、新しい環境でストレスや緊張の高まる春、からだが長寝を求めるのです。長寝はからだだけではなく、私たちの心も守ってくれるんですね。
でも忙しくってゆっくり寝てなんていられない! というのなら、10分程度の昼寝がお勧め。机の上に伏せてでも、壁に寄り掛かってでも、たかが10分の眠りが思いのほか心身をすっきりとさせてくれます。目をつぶるだけでもOK。またお仕事中なら、椅子に座って、あまりここちよくない状態でうとうとすると、自然と10分、15分程度で目が覚めるもの。目覚めてすぐに、エッセンシャルオイルを利用して、ペパーミントやレモン、ユーカリのさわやかな香りを楽しむのもいいですよ。スーッとする香りが気持ちを奮い立たせてくれます。 |
春は花粉症の人にとっては受難の季節。薬により眠くなることもありますが、鼻がつまり、呼吸が浅くなり、寝ている間に脳に十分に酸素を送れず、眠りが浅くなってしまうことも。そのうえ短時間しか寝る時間がなければ、快眠できず、昼間の症状もますます辛い状態になりかねません。できれば就寝時刻を早めにしてぐっすり眠り、朝は早めに起き出すことです。
そのためには寝つきをよくするように心がけること、つまりお休み前に十分にリラックスすることが大切です。ゆったりとおフロにつかったり、ハーブティーを楽しんだり、ストレッチをしたり...。ハーブティーのおすすめは、生体リズムを調整する作用があり、眠りを誘う睡眠ホルモン・メラトニンを増やす「セントジョーンズワート」です。ティーバッグも市販されているので、手軽に飲めます。また、カモミールなど何種類かのハーブをブレンドしたもので、眠りを誘うティーと表示して売っているものもあるので、いくつか試してみて、自分に合うものを探してみるのもいいでしょう。
寝具のお手入れですが、外で布団を干すと花粉がついてしまいますから、この時期、花粉症ならふとん乾燥機を利用して。ふんわり心地よいふとんで眠るためにも必要です。
朝は目覚めとともにカーテンを開け、日の光をたっぷり浴びましょう。こうすることで、夜も順調に睡眠ホルモン・メラトニンが分泌され、寝つきのよい夜を迎えられます。起き抜けに、五月病と同様にさわやかな香りを楽しむこともオススメです。
うららかな春。自然の声にさからわずぐっすり眠ることが、私たちの健康と「きれい」を保つ秘訣のようです。 |
writer's eyes
もう少しポカポカ陽気が続く毎日になると、たしかに私も例年、眠気が強くなるのです。これって怠け者だから? なーんて思っていましたが、からだも心も眠りを欲する季節なんですね! 納得! |
| 取材協力/ |
眠りコーディネーター 志田美保子さん
快適な睡眠を得るためのセミナー講師などを務める。眠りを通
して人を考える「パワースリープ」主宰。
著書に『今日からはじめる超快眠術』(旬報社)がある。 |
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