2001.5.25号




「spa(スパ)、それは癒される空間」。ならば時には、ヴァカンスかたがたそんな癒され処を訪ねてみようではないか。ということで、夏はもうすぐそこ。夏といえば海。そんな連想ゲームにも似た発想から、なんと「SPA SPECIAL vol.2」はフランスへ!ビュ〜ンと「エールフランス」(やっぱりフランスへ行くならこれが気分)の翼に乗ってひとっ飛びし、すぐさま「TGV」(これまたフランス国鉄SNCFの超高速鉄道)へと乗り継ぎ、最近ではそば粉のクレープで有名なブルターニュ地方へと現地取材の旅に出ました。なぜブルターニュかって、それは海にまつわるスパがあるからです。


「タラソテラピー 」って何?

さて、心行くまで海の恵みと共にリラックスできる療法「タラソテラピー」をご存知ですか?もはや知っている方も多いと思いますが、日本語では「海水療法、海洋気象療法」(「クラウン仏和辞典」三省堂)と訳されています。このタラソテラピー、実はフランスはブルターニュ生まれなんです。そこで、ここで少し解説しておきましょう。

「タラソテラピーとは海、海藻、海洋性気候の恩恵を利用した最も自然な体調回復療法として、年齢を問わず根強い人気があります。

主な治療法には―
アルゴテラピー(海藻療法):
  痩身効果やリラックス効果がある海藻全身パックと海藻風呂
イドロテラピー(水治療法):
  神経系をしずめる効果があるジャグジー(泡風呂)やトニック効果や引き締め効果があるジェット水流によるシャワー
キネジテラピー(運動療法):
  マッサージ、リハビリテーション、ジムなど
呼吸器系障害の治療、口内部の治療(歯・歯茎)
美容トリートメント(フェイシャル、ボディ)、フィットネス、ストレス治療
フランスのタラソテラピー発祥の地であるブルターニュには、タラソテラピー・センターが10ヶ所あり、病気治療、痩身、ストレス解消、エステティックなどを目的に多くの人々が訪れています…」とのこと。

そこで、当「きれいねネット」としては、やはりその本場であるブルターニュを訪ねてみようではないかと早速現地まで出向き、代表的な2つのタラソテラピーのスタッフにお話を伺ってきました。第一弾の今回は、ブルターニュ南部に位置する町ギブロンです。




「タラサ・キブロン(THALASSA QUIBERON)」の巻

ところで「なぜブルターニュがタラソテラピー発祥の地なのだろう?」なんていう疑問が頭を過る頃、ちょうどタイミングよくその答えの一つになるものに出会うことになりました。5月11日、『エスティ ローダー』から発売になった新作「ボディ パワー」がそれ。「ストレスを感じる生活を素敵な気分へと変える21世紀のボディケア」がセールスポイントのアイテム(ボディ・スプレー、ボディ・フォーム、ボディ・ローション)に、なんとブルターニュの海水が配合されているではありませんか。そこで、その理由を解明すべく『エスティ ローダー』広報担当者、宍倉さんに伺うと;
「フランス・ブルターニュの海水は世界でも純度の高さで知られ、天然の恵み、ミネラルを豊富に含む最高級の海水です。その成分にはマグネシウムやカルシウムなどの体内に不可欠なミネラル類が含まれるため肌を優しくなめらかに、しっとり整え、みずみずしさを保つことができるのです…」とのこと。(「そうなんだ〜」ですね。)
さあ、それではお待たせしました「ブルターニュより癒しを込めて!」第1弾。ブルターニュ南部に位置する町キブロンへ。案内役こと『タラサ・キブロン』総支配人、ジャン・ピエール・マレ氏にその全貌を伺ってみました。

「1964年に開発されたタラサは、フランスはもとよりヨーロッパでも非常に有名で、海に面した絶好のロケーションも伴い、ヨーロッパ人をはじめ、諸外国の俳優やジェットソサエティ(自家用機族)、また政財界の方々がリピーターとしてよくお見えになります。そもそもタラソセンターという施設の立地条件として、“純粋な海水を直接海から引ける処”とされていますから、当然のことながらビルでなく海に面している、まさに好立地となる訳です。
ところで当センターには二つのホテルが直結しており、一つは普通の4ッ星ホテル『THE SOFITEL THALASSA』、そしてもう一方はその名も『THE SOFITEL DIETETIQUE』といい、タラソテラピーだけでなく食生活の改善も併せて行う目的のホテルです。ですからゲストは到着後、当方の専門医に会い、各々のスペシャル・メニューを組み、1週間から10日間程の滞在中それを実行します。もちろんローカロリー・メニューで、1日最大1200kcalから800kcalまでに落とします。よって滞在中ホテルのレストランなどでアルコール類は一切口にすることができません。が、その分ミネラル・ウォーターは10種類前後と豊富に揃っています。さて、気になる減量平均値ですが男性で2.53キロ、女性はもう少し少ないくらいですかね。ちなみにリバウンド予防の意味もあり、当ホテル(レストラン)・シェフによる、油やクリーム、バターなどを一切使用しない“ダイエット料理”のレッスンを開講しています。というのも結局、自宅での食習慣を変えないことには何ら意味がないですから。
いずれにせよ、たとえダイエットでなくても最低1週間は滞在しないと、何も結果を出すことができません。2〜3日では単なる短い休暇に過ぎませんから…」とのことです。

海外旅行に求めるもの。それはまさに各人各様ですが、例えば上記のような「タラソテラピーな旅」。これは目的地が心身ともに癒される場所でありながら、かつまた目的達成感も多かれ少なかれ味わえる、まさに一挙両得な旅のスタイルではないかしら。
ということで引き続き「SPA SPECIAL」は世界を巡ります。「ブルターニュより癒しを込めて」第2弾はサンマロ、(6月15日お届け予定)そして…?どうぞお楽しみに!


「spa(スパ)」について再確認した前回。体験レポーター募集共々ご紹介した東京・六本木の会員制「ARK HILLS SPA」。あのテレンス・コンラン卿がトータル・プロデュースしたことでも知られる、まさに“時のスパ”の魅力を、見事当選されたレポーター等の体験談を織り交ぜて、今後の「spa(スパ)」の行方を探ってみたいと思います。

まずは、やはりこの人、「ARK HILLS SPA」総支配人、鎌田氏による魅力分析とは;
「現在、人々がスパに求めるものというのは、『フィットネス系』というよりはむしろ“癒しという空間”。つまり『スピリチュアル系』を主体にしたスパの存在を望まれる方が多いようです。よって当スパでは、〜全ての五感に対して日々選べる〜を基本コンセプトとしています。例えばレストラン(photo1)では美味しくてしかも健康食を、また廊下のライティング(photo2)は一定のリズムによる色の変化を保ち、微かにアロマオイルを漂わせるなど、五感からの癒しを心がけております。とりわけインテリアの面では、必要以上に目に入るものを少なくするよう配慮しています。基本的にスピリチュアル系スパのゲストが求めているものは、筋肉でなくベストコンディションの維持であり、日常のストレスからの解放なのですから…」
photo1 photo2

ちなみにコンラン氏の魅力とは、モノを排除しながらもその中に暖かみがある、そして長く居られるような設計、飾りがないけど冷たくない優しいデザインにあります。

そこでいよいよ、体験レポーターの皆さんからのコメントをご紹介しましょう。



トリートメントについては?

「初めてのボディ・トリートメントの経験は、とても気持ち良く、ウットリし、時間の経過もアッという間でした。メニューはキャロット&ホットペッパーという痩身目的の1時間コース。汗をたくさんかいて、リフレッシュにも効果的でした。」
   
「ゆったりと落ち着いた雰囲気のエステ・ルームでの行き届いたサービス(温度やマッサージの加減のコントロールなど)、そしてメニューのアルゴ・パックには、かなり本格的なオイル・マッサージも付いていたせいか、たくさん汗が出て、不必要なものが体から排出されたようで爽快な気分でした。」
   
「足の裏だけの施術と思っていたリフレクソロジーは、膝下からの十分なマッサージ、さらに背中から腰にかけてはマッサージチェアによる穏やかなマッサージも施され、45分で全身リフレッシュ。べたつかずサラリとした感触のローションは使用感も香りも◎」



施設については?

「全体的に清潔感にあふれ、気配りのある対応、癒される音楽、といった3点があげられます。」
   
「さすがコンラン氏がトータル・プロデュースしているだけあり、“癒しの完璧さを追求したカタチ”に仕上がっているということを、至るところで感じました。例えば、色がだんだん変化していく壁、可愛いウェア、ボディシャンプーなどの香り― 細かいところにぬかりがありません。ジムのマシンの数は少ない(もう少し多くても良いかな〜?)のですが、各々のバイクにモニターがついていて、TVを見ることができる…というように、これまで目にしたことのないタイプのスパでの1日は、自分がグレードアップしたような錯覚を覚えるものでした。」
   
「都心の『癒しの場』にふさわしく、センス、クオリティともにハイクラス。どこに目を向けても、そのこだわり(英国ニールズヤードのアメニティなど)には“ウ〜ン”とうなってしまうほど。そして清潔(プールの水のキレイさはおそらく都内有数!)かつスタッフの品の良さもかなりハイグレード。また眺望も良いレストランは美味しく価格設定もリーズナブル。」



今後の展開や希望などについては?

「個人的な希望としては現状の会員制度だけではなく、エステのみ、ジムのみというようなメンバー・システムも設けられたらありがたいのにな〜という感じ。」
   
「欲を言えばジャグジーの他に、バラ風呂などがあるのも雰囲気かな〜とか、帰りにお出かけする人のためにネイルだけでなくメイクのメニューもあると良いかも?なんて思いました。」
   
「シャワールーム以外にバスタブがあっても。また思うにのんびり、ゆったりできる施設でありながら、眠れるスペースがないのが残念でした…」 といったようなレポートが届きました。とはいえ、全員皆夢心地気分を味わえたことは確かです。



それではここで再び「ARK HILLS SPA」総支配人、鎌田氏にご登場いただき「今後のスパに求められるものは何か」についてお話を伺ってみました;
「やはり『ホリスティック』がキーワードと言えます。この言葉には“健康全体を”という意味があります。よってその時々の自分の体が求めているものに合わせ、自身の治癒能力を高めることが重要視されていくことでしょう。とにかく“1時間でも1日でもヴァケーション(=ヒーリングやリラクゼーション)となる“それがスパ本来の存在価値であるといえます。」

参考までにスパの見極め方とは、その空間を訪れることにプレッシャーを感じるか否かなのだとか。(なるほど、納得ですよね!)

さて、そんな「ARK HILLS SPA」の“食からの癒し”近未来情報としては;

レストラン「la cascata(ラ・カスタータ)」
9/1〜11までソフトオープン 9/20 11:00AMグランドオープン
イタリアンをベースに、南フランスやスペインのタパスをヒントにした料理を「ARK HILLS SPA」の名シェフ、今村流オリジナルでおもてなし。(スパ会員ならびに同伴ゲストのみの利用可)
   

8/25〜9/2までソフトオープン9/4 7:30AMグランドオープン
全粒粉使用のパンにも力を入れたベーカリーと旬の惣菜によるデリカテッセン。イート・イン&アウトともに可能。(一般利用可)
いずれもスパ同様、月曜定休。



(りんだ) 

writer's eyes
とにかく「気持ち良い〜」と思えることこそ、体が喜ぶことはないと常々痛感するフランスはブルターニュの旅の途中で、またしても大実感のタラソテラピー。北に南にタラソテラピー求めて列車を乗り継ぎ訪ねたキブロン、そしてサンマロ。「できることならそれぞれに1週間ずつ滞在したいものだ」と心残りを旅の土産に帰国の途に着いた。そこで「そんなキモチを共有しましょ〜」ということで、耳寄りニュースです。あの千葉・勝浦にある「テルムマラン・パシフィーク」が企画した『本場フランスでのタラソテラピー体験&パリの旅8日間』(9月4日[火]〜11日[火])が、かなりお手頃価格で催行されます。日程的には季節も良いし、遅めの夏休みにも好都合。限定20名なのでご興味ある方は急いで!嬉しいことに「きれいねネット」のメンバーには特別料金設定が待っています。
詳細は[http://www.thalasso-therapy.co.jp]またはテルムマラン東京予約センター[TEL03.5200.0222
「きれいねネット」で見ました!と必ず言ってください。

[フランス政府観光局] TEL03.3582.6965
ファックス情報サービス
03.3249.7210(東京)/06.6411.1100(大阪)
ホームページ http://www.franceinformation.or.jp
[エスティ ローダー
 お客様お問い合わせ先]
TEL03.5251.3386
[THALASSA QUIBERON] ホームページ http://www.thalassa.com
[ARK HILLS SPA] TEL03.5573.2830
ホームページ http://www.arkhillsspa.com




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