2001.6.8号



ノースリーブにサンダルと、開放的なファッションが楽しめる季節になりました。みなさん、ボディの準備はOKですか?
今回は、ふだんおろそかになりがちな、からだの隅々の「角質」をケアする方法をお伝えします。


角質ケアの基本

おなじみ「角質」とは、肌のいちばん外側にある層。外界から人体を守るバリア層です。通常28日間で役割を終え「垢」となって剥がれ落ちます。
この周期は、早すぎても遅すぎてもダメ。早すぎると、バリア機能が不完全で刺激に弱い肌になり(ex.アトピーや乾燥による敏感肌など)、遅すぎると、角質が肥大して痛みを伴ったり、鏡餅のようにひび割れて皮膚の中まで裂けてしまうといったトラブルの原因になります。

ケアの基本は顔と同じ。
「外からの刺激を減らし、余分な角質を取り、充分に保湿」
です。では、気になる各部位ごとに、ケア法を見ていきましょう。



気になる箇所NO.1 足の裏

ある調査によれば、20〜30代女性の約4割が、かかとの硬化やウオノメに悩んでいるとのこと。((株)アユーララボラトリーズ調査レポートより)
さらに夏は、「サンダルだけでなく家のなかでも裸足になるので、床に油分を取られて、よりカサカサになりやすいシーズン」。(エステティックシバヤマ 佐藤さん)
いつも以上にケアが必要です。


タコ・ウオノメのケア
どちらも圧迫や刺激により、角質が必要以上に肥大したもの。
ケアは、フットケア専門サロンで削ってもらうか、自分で治すなら専用のバンソウコウ(スピール膏パッド。薬局やドラッグストアで手に入ります)を約2週間貼りつづけ、角質をふやかします。
肥大した角質を落とすだけなので、ケアは簡単ですが、「合わない靴の刺激や圧迫が原因なので、その条件が続く限り、同じところにでき続ける」(シーボン.クリニック 赤須先生)ということは忘れないで。一度取ったからと安心せず、なるべく足が楽な靴を履き、今後もひどくならないよう、こまめなケアや保湿を続けましょう。

Caution!
似て異なるもの、それは「イボ」!ウイルス性の病気なので、皮膚科で取りましょう。間違ってタコ・ウオノメ用ケアをすると、ウイルスが広がって余計にひどくなります。




かかとのひび割れのケア
水分不足が原因で、角質が鏡餅のようにバリバリ。ひどくなって奥まで裂けてしまうと「あかぎれ」になります。
「原因は皮膚の乾燥とビタミンA不足。しっかり保湿することが必要」(赤須先生)
保湿は家にある普通のクリームで充分ですが、ガビガビのかかとにはなかなか浸透しません。お風呂でふやかした後、軽石などで軽くこすり、そのあとケアしましょう。「クリームの上からラップでくるんだり、靴下を履いて、浸透を高めましょう」(佐藤さん)

とはいえ、夏の暑い日、朝シャワーを浴びたりすると、それもできないのが現状。そんなときは、「べたつかないローションに切り替えたり、仕上げにベビーパウダーをパフではたくとサラサラに仕上がります」(フットケアサロン セリナ)

writer's recommend
私の愛用クリームは「ユースキンA」。バッチリの保湿力に、血行を促進するビタミンE入り。セットで売られているかかと用靴下を履いて寝れば、翌朝はふんわりかかとが出現。




足のつめケア
小指のつめがつぶれちゃって形が無い!という人、意外に多いものです。それは、靴の圧迫等で角質が巻き上がっているから。ひどい人になると、1本の指に2枚の爪が生えていたりします。専用のサロンでケアすると、かわいく丸い、一回り大きな爪が出現します。自分でする場合は、「表面にささくれだっている角質をはさみで切り、爪のまわりの角質はオレンジスティック(なければわりばし)で押し上げて。つめは、スクエアっぽく長めに切ると巻き爪防止に」(佐藤さん)。

大人気! 靴メーカーのフットケアサロン
おなじみ銀座ワシントンのフットケア専用サロンでは、足のつめまわりを全部整えるケアを実施。どんな女の子でも、ケアするとかわいい爪が出現するから驚き。予約殺到で、平日夕方と土日は3ヵ月待ち。




脚・ひざ
脚やひざは、角質の肥大よりは乾燥に悩む人が多いのではないでしょうか。しっかり保湿するのはもちろん、ナイロンタオルなど刺激の強いもので洗うのを避けましょう。黒ずみや炎症の原因になります。
「ヘチマやひまわりの種など、天然素材のスクラブは、粒子が大きいのでトラブルが多いですね。自己流の塩もみマッサージによるトラブル例も多いです」(赤須先生)
スクラブ剤を買う場合は、一度指の腹でザラザラ具合を確かめ、なるべく粒子のなめらかなものを選びましょう。



以外と気になる、ひじと二の腕

腕は目につく位置にあるので、意外と気になります。

ひ じ
頬づえをつくなど摩擦による刺激が多いひじ。毎日の顔のお手入れ時に一緒にケアする習慣をつけ、乾燥を防ぎましょう。ひじがシワシワだと老けて見えますよ。



二の腕
プツプツがある女性を見かけることが多いですが、「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)という皮膚の病気です。
思春期ごろから目立ち、25〜26才で自然消滅するのでそれほど心配ないのですが、夏季に症状が激しくなり炎症をともなって赤くなるので、美容的には大問題です。炎症を放っておくと色素沈着の原因になります。
「軽症の場合は、市販の尿素軟膏を塗って。角質がやわらかくなり皮膚表面が滑らかになります。ひどい場合は、ビタミンA誘導体のレチノール酸でピーリングして角化を正常にする治療もあります(ただし保険適用外)」(赤須先生)

column
市販の尿素軟膏は、10%と20%があり。効果の差はそれほどないので、使用感や香りが気に入ったものを選べばOK!




今年はボディケア黄金年とも言われ、ワキ専用ファンデーションやビキニライン専用の美白剤、アンダーヘア用リンスまで、ありとあらゆるケア剤が出ています。けれど、よほど好きでないかぎり、専用ケア用品をいくつも買うのはバカバカしいというもの。モノを揃えるより、「外からの刺激を減らし、余分な角質を取り、充分に保湿」の大原則を守ることが第一です。



もりたじゅんこ) 

writer's eyes
何を隠そう、私の二の腕は真っ黒なツブツブがいっぱい。「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」が原因でシミだらけなのです。10代のときに塗りつづけていっこうによくならなかったステロイド剤が病状を激しくしたのでしょう。美のためには正しい知識が必須、と改めて思いました。


■取 材 協 力/ 赤須玲子先生
シーボン. クイーンビル赤須医院長。通常の皮膚科診療から、ピーリング、レーザーなどの美容医療まで幅広い治療を。女性として苦痛がなく、美しくありつづける、という観点でのアドバイスが魅力的。
http://member.nifty.ne.jp/cbon/
  佐藤真由美さん
エステティックシバヤマ銀座店(銀座松坂屋内)勤務。「多くのメニューを一度にやると、かえって疲れてしまう。1回1時間半くらいの施術が適当」と客の立場にたったメニュー設定をしてくれる。
  フットケアサロン セリナ
銀座ワシントン直営の大人気フットケアサロン。腰痛や外反母趾に悩む人むけのコンフォートセンターも併設している。
■資料データ提供/ アユーラ コミュニケーションスタジオ




Copyright (C) 2001 Island Magic Inc. / kireine.net All Rights Reserved.