2001.6.15号




「spa(スパ)=癒される空間」を学んだvol.1、次いで東京そしてフランスはブルターニュ地方へと翼を広げ、タラソテラピーについて学んだvol.2。そして締めくくりとなる今回は、更なる癒され処へと世界地図上を右往左往いたします。スタート地点は前回に引き続き、タラソテラピー(海洋療法)発祥の地ことフランス・ブルターニュ地方、中でもヴァカンス先としても知られる、サンマロのタラソテラピーセンター「テルムマラン・ド・サンマロ」。そこから今度はアジアの癒され処といえばあそこ、神々が宿る島バリ。さあ、それではひとまず“ブルターニュより癒しを込めて!”から…


「テルムマラン・ド・サンマロ(THERMES MARINS DE SAINT−MALO)」の巻

お天気の良い日にはエメラルド色に輝く海に出会える街、サン・マロ。ブルターニュ地方の代表的旅先でもあることから、世界中の人々が海辺の散歩を楽しんだり、12〜18世紀の間に建てられた城壁内にある旧市街でのショッピングやクレープリーでガレット(日本でも人気の「そば粉のクレープ」)を味わったり、老若男女それぞれが思いのままに時を過ごしている姿が心地良いのです。とりわけ夏のサンマロは人口密度が上がるとか。


テルムマラン・ド・サンマロ&グランド・ホテル外観
そこで、そんなサン・マロのエメラルド色に輝く海の恵をとりいれた“癒され処”こと、タラソテラピーセンター「テルムマラン・ド・サンマロ」へご案内しましょう。今回の案内役は、そちらのマーケティング支配人、ヴァンサン・バレ( 氏。あのデビッド・ボウイやソニア・リキエルなど、世界のセレブ(著名人)もしばしば訪れるこちらの魅力とはいかに…?

「今年で37年の歴史を誇る当センターはブルターニュで、おそらくやフランスにおいて、最も有名なタラソテラピーセンターと言えます。その理由は、風を伴う気候、ヨード、そして何といっても海水、つまり非常に良質なミネラル・ウォーター、これらがあげられます。また海に面した5000m2という広大な敷地内には、5人の医師をはじめ、健康に関するプロ、ならびにトリートメントもできる設備や、体の機能を高めるジェットや水流が予め施された海水のプール、さらにセンターに連結した宿泊施設『グランド・ホテル』もありますので、療養とヴァカンス、いずれの面からもお楽しみいただけます。また当ホテルのレストラン『LE CAP HORN』は、バランスのとれた上品な料理や温かみのあるインテリア、またシェフやソムリエ等、優秀なスタッフのおもてなしで多くの方々からの好評をいただいております…」

なるほど確かにこちらは、千葉・南房総の「テルムマラン・パシフィーク」と技術提携を結んでいることもあり、私たち日本人にも比較的名前が知られています。ちなみに、現在はサンマロに戻られてしまったイドロテラピー(水治療法)のチーフ、ジャン・ミッシェル・コルー(JEAN−MICHEL COLLEU)氏も、オープン当初数年、日本の施設で指導にあたっていたそうです。
アクアトニック・プール
とても日本の施設、とりわけ広々としたアクアトニック(オリジナルの温海水プールで、14種類のジェットや水流により、プールを巡るだけで、体の機能を高めます)のことを絶賛されていました。かくいう私も、実はお気に入りの一つです。

さてここで再びバレ氏に、いま注目の「テルムマラン・ド・サンマロ」オリジナル最新トリートメントについて伺ってみました。
「この3月よりスタートした、フランスのタラソ業界初の試みとして、非常に画期的トリートメントをご紹介したいと思います。ちなみにこれは、有名紙『フィガロ』でも取り上げられました。で、どういうものかと申しますと、まず海藻全身パックをし、そのあと海水シャワーによるマッサージという、いわば2つのトリートメントを組み合わせたものです。1度に2つ、しかもより体にとって効果的で心地よい施術として、現在話題を集めています。要は、海藻パック後に普通の水で洗い流していたのを、海水の、しかもシャワーに切り替えることにより、リンパの流れをよりよくし、更にリラックス効果を高め、相乗効果倍増というわけなのです…」

▼参考までに体験談を;
プ〜ンと鼻をかすめる海藻の香りが「海藻サラダになった気分!」つまりはその香りの源を全身にまとって過ごす束の間のデイドリーム。やがて目をさまし、海水シャワーで全身マッサージを施されたときのスッキリ感は「サンマロへ来てよかった!」といった満足度いっぱい。「できればこのまま、海の音を聞きながら眠りた〜い」と思うことしきり。

THERMES MARINS DE SAINT-MALO:http://www.thalassosaintmalo.com

というわけで、「きれいねネット」メンバーに特別価格でお知らせしている「フランス・タラソテラピー体験とパリの旅5泊8日(9月4日〜11日)」ツアーでは、まさに今日ご紹介した「テルムマラン・ド・サンマロ」でのタラソテラピー体験が実現できます。

詳細は(株)タラソシステムジャパン
[TEL03.3271.2728][http://www.thalasso-therapy.co.jp



「タラソ・バリ(THALASSO BALI)」の巻

ヒーリング・アイランドとも形容されることのあるバリ。今では島そのものが持つ、海(海水浴)そして山(森林浴)、そしてガムランの調べなどがもたらす精神的寛ぎの効用に加え、1990年代初頭からブームになった「スパ」を、随所で見つけることができるほど。特にこのところ日本でも静かに、そして確実に広まりつつある「ジャムー」ことバリに古来から伝わる薬草を用いたトリートメントは、機会があれば是非ともチャレンジしてみてはいかがでしょう。

さて、そんな情報収集をしている際に目に留まったのがこのフレーズ。
「東南アジア唯一のタラソテラピー・センターがバリに!!」ということで早速、乗った時からその国の気分にひたれる訪問先のエアライン、つまり今回は「ガルーダ・インドネシア航空」に飛び乗り、訪れたのがグランド・ミラージュ・ホテル内にある「タラソ・バリ」。ヌサ・ドゥアから車で5分のタンジュン・ブノアにあるここは、まさに「東洋と西洋の融合」と呼ぶのにふさわしい“癒され処”。
タラソ・バリ正面入口
中でもタラソといえばお約束のアクアメディックプール、こちらはその好例かもしれません。というのもビルの中でなく緑の中にたたずむ、いかにも「アジアな気分」を醸す大きな東屋(あずまや)風造りのオープン・エアー・プール(とでもいうべきかも?)なのですから。

打たれ湯のような設備も心地よい
「アクアメディック・プール」
ともあれ、温かな海水がはりめぐらされたそこを、およそ45分かけて一巡するわけですが、それはとんでもなく凝縮された45分の始まりなのです。「泳ぐのではないのに、どうしてプール一周にそんなにもかかるのだろう?」と思われるその中味とは…体の各パートに合わせた、専任スタッフのナビゲートのもとに行われる水中エクササイズとジェットマッサージ。
また時に、アジアの女神(?)の石のレリーフに施された甕からドッと吹き出す海水に、肩や背を打たれながらの水のマッサージ(これは「最高に心地良い!」と評判)、またラストに設けられたリラクゼーションのために水中ベッド(要はジェット水流が体を浮かせてくれる)など、殊の他感激してしまうアクアメディック・プールの次に巡るのは何処も同じ、アフュージョン・シャワー・マッサージ(雨のような海水のシャワーとセラピストによるハンドマッサージを組み合わせた背面のマッサージで、肩凝り、背中の痛み、アンチストレス、精神安定に効果的)やバルネオテラピー(セラピストによる海水中のジェット噴射によるマッサージ。

筋肉の緊張をほぐし、脂肪を分解させる痩身効果あり)また、海藻パック(海藻ペーストを使った全身パックで、血液の循環を高め、肌を若返らせ、美白効果あり)などなど。中でもユニークなのは、前述のブルターニュ同様「天然の塩」が有名なインドネシアだけあり、国内産天然塩による全身スクラブ・マッサージのあとは、フランス産の海藻によるパックという絶妙なコンビネーションはまさに、冒頭の「東洋と西洋の融合」。
国産天然塩スクラブ&
フランス産海藻パック
ということで、ゲストの90%を占めるという日本女性の1人(=筆者)による「タラソ・バリ」レポートでした。


THALASSO BALI: HP http://grandmirage.com
e-mail thalasso@denpasar.wasantara.ne.id

東京、ブルターニュそしてバリ。さまざまな都市のさまざまな「spa」のカタチを一緒に訪ねながら、ご案内してきた「SPA SPECIAL」はひとまずここでピリオドを。
そしてまた再開する時は、何処へ…? See you!


(りんだ) 

writer's eyes
1年前に訪れた千葉・南房総の「テルムマラン・パシフィーク」に導かれてか、本場ブルターニュ、そして東南アジア唯一のバリへとタラソ三昧。「スパ」という言葉の包容力にも似た、海の懐の深さに触れるタラソテラピー。「タラソ・バリ」でのトリートメント中のセラピストとのやり取りをここで一つ;「日本の女性はみんなスマートになることに熱心ね。だってこちらのお客様の大半が日本女性なんですもの…」 「でも、もちろん健康が1番よ!」と、なんとも形容しがたいキモチを押さえ切れず返す筆者。
最後に、バリへの旅のお土産としてインドネシアの諺を皆さんに…
「私の寝床は海、波が枕」




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