2001.7.6号




 梅雨が明けると、待ち遠しい夏真っ盛り! 楽しいイベントを計画している人も多いですよね。そして一日が終わり、心安らかにベッドにもぐりこんだものの、暑い! 寝苦しい! そうです。熱帯夜の季節なのです。寝つけないまま汗びっしょりで朝を迎えるあの不快感、こんな夜を乗り切る快眠方法をみつけましょう。


 3時間熟睡できたらOKと、割り切る気持ちも大切

 早々と明るくなるのが夏の朝。実は私たちの身体のリズムは、本来は日の出とともに早く目覚めるようになっているのです。暑い夏は体温も朝から高くなり、起きて活動する準備が早々とできますから長時間眠る必要もないのです。暑さや湿気のせいで寝不足だわ!とお嘆きのあなた。そもそも夏は睡眠時間が短くなるのが自然なこと。心配しなくてだいじょうぶ!

 もちろん暑くて寝つけない、汗で眠りが中断されるなど、不快な状態をとりのぞく工夫は必要ですが、絶対7時間は眠らなくちゃなどと時間にはとらわれないで。なんだか寝不足でも3時間も眠ったらもうOK!と割り切る気持ちも大切です。何時間眠らなくてはいけないという絶対的なルールはありませんし、どんなに寝苦しくても3〜4時間、グッスリと質のいい眠りが得られれば健康にもお肌にも影響なしと考えましょう。とくに、寝ついた直後の最初の約3時間に熟睡しているかどうかが決め手です。



 気になる室温・湿度対策はエアコンを上手に使って

 寒いぐらいにエアコンをガンガンかけて、寝室を冷やしている人はいませんか?
いくら暑くてもエアコンをつけっぱなしで眠るのはダメ。朝方、体温は自然と低くなり、また徐々に上がって身体は起きる準備に入っていきます。ところがエアコンに頼りすぎると身体は冷え切ってなかなか体温が上がらず、結局だるいまま朝を迎えることに。

 まず、寝室は昼間はなるべく窓をあけて風を通し、こもった熱い空気を少しでも入れ替えましょう。エアコンの温度の目安は26〜28度ぐらい。多少温度は高くても、湿度が60%以下になると暑さを感じにくくなるので、ドライ運転もお勧めです。寝つきをよくするためにも2時間程度のタイマーでエアコンを運転するのがいいでしょう。

★ 一言メモ 蚊よけはエッセンシャルオイルで

夏の夜の招かれざる客といえば、蚊。高層マンション住まいならばともかく、まだまだ悩んでいるお宅も多いはず。蚊取り線香やさまざまな蚊よけグッズを使う方法がありますが、殺虫成分などの人工的なものに抵抗があるなら、エッセンシャルオイルを活用しては。
電気のアロマポットなら安全面も心配なし。ポットに水を少したらしてゼラニウムティートリー、レモングラス(7月20日 植物の恵みエッセンシャルオイル図鑑でご紹介予定)などのオイルを数滴たらします。こういった香りにはマイルドな虫よけ効果があるんですよ。



 夏でもホットに! 寝つきをよくする入浴とハーブティー活用法

暑いからってシャワーに頼りすぎるのはダメ!

 寝つきを良くするには、やっぱりお風呂。連日30度を超える真夏日が続くと、お湯になんて入りたくなーい! シャワーでいいわよ!となりがちですが、これは逆効果。38度前後のぬるめの湯につかれば、身体の深部まで温まり血液の循環も良くなります。その結果、汗をかき、放熱作用から体温も下がり、寝つくのにはいい状態に。汗が引いたころ、サッとベッドへ入るのがいいタイミングです。

 もし、シャワーだけだと一瞬サッパリするものの、発汗するほどではないので身体の中の熱はたまったまま。冷たいものを大量にとる人や、冷え性の人、足がほてる人も血液の循環が悪く汗をかきにくい、つまり身体に熱をためやすい体質なのです。こういった人は暑くて寝苦しいという悩みも多いもの。汗っかきじゃない人こそ、シャワーよりもバスタイムを大切にして欲しいですね。お風呂は身体の奥の緊張をとりのぞくリラックス効果もあるんですよ。


眠れない夜には「セントジョーンズワート」を

 不眠にきくといわれているハーブティーやハーブサプリメントの活用もお勧めです。イチオシは「春の睡眠」でもご紹介したセントジョーンズワート(西洋オトギリ草)。睡眠ホルモン・メラトニンを増やすといわれています。さっぱりした飲み口で、クセもさほど強くはありません。ハーブティーなら、下に紹介したような専門店や通販などで、ティーバッグはもちろんリーフも手に入ります。また、セントジョーンズワートに限らず、心地良い眠りを誘う、リラックス効果があるハーブをブレンドした商品もあります。

 ちなみに東京・自由が丘の「グリーンフラスコ」で入手できる『お休み前のブレンドハーブティー』(カレンデュラ、レモンバーベナ、ローズのブレンド)は、熱湯を注ぐと黄色いカレンデュラがポットの中でパッと花開き、その美しさに思わず見惚れてしまいます。味もスッキリしていて、そのまま夢見ごこち気分でベッドインできますよ。

 ハーブティーをいれるほどの余裕もないときなら、サプリメントも手軽です。ただ、サプリメントはハーブティーに比べて効果もダイレクト。セントジョーンズワートのサプリメントは、単に不眠に効くというだけではなく、うつ症状に有効だともいわれヨーロッパでは医薬品として承認している国も。日本では医薬品扱いではありませんが、万が一の副作用を考えてほかの薬を服用していたり、通院中、妊娠・授乳中の方は医師に相談してからのみましょう。
通販などでも手に入りますが、ファンケルから出ている『気分爽快サポート』(1日3粒 約30日分 1,450円)などが、お店でも手軽に入手できます。飲み方は、パッケージに書かれている量をお休み前に。

★ 一言メモ おいしく飲もう! ハーブティー

ハーブティーをおいしく飲むには、まず熱湯でいれること。どんなリーフでも抽出されるまで1分以上待つこと。寝つきをよくしたいなら夕食後か、寝る30分から1時間前に飲みましょう。どうしても甘味が欲しい人は、砂糖よりもハチミツを。お休み前のリラックス効果が期待できるハーブは、カモミール、リンデン、ローズ、レモンバーベナなど。



 寝具の素材にはこだわって。
 ガーゼやワッフル織、炭の力も見逃せない!

 気持ちよく寝ついたものの、夜中に大汗かいて起きてしまっては台無し。せっかくの快眠をキープするには、寝具選びも大切です。夏の寝具選びのポイントは、サラッとしていて吸湿性のあるものがいちばんですが、エアコンをわりとよく使う人なら夏でも保温力のあるものを選びましょう。

・掛けぶとん 真夏は綿のタオルケット一枚という人も多いですよね。ただ、ケット類は、いま種類が豊富! ガーゼが何重にもなっているガーゼケットや、ワッフル織の生地でカバーリングされているものなどが、肌触りが涼しくてお勧め。エアコンをよく使うなら、保温と放湿に優れているダウンケットもいいでしょう。
・シーツ 汗をよくかく、あるいはエアコンには頼らない人なら、シーツや敷ぶとんにこだわって。汗は結局下にたまるので、吸湿性のいい素材を選びたいもの。身体にあたる面が少なくてベタつかないワッフル織のシーツや、ガーゼのシーツもいいですね。見逃せないのが炭を使った寝具。実は、炭は吸湿性と熱の吸収がよいのです。シーツと敷ぶとんの間に炭素材を使ったパッドを敷くのもよいかも。
・枕 枕も炭入りのものがお勧めですが、枕ごと買い替えるのはちょっとと思うなら、枕カバーをガーゼやワッフル織のものに替えてみましょう。昔ながらのそばがら枕も、さらっとした感触です。そばがらにダニなどがつくのが心配なら、防虫効果があるひのきが入っているものを。また、寝冷えを防ぐために抱き枕(ボディ・ピロー)を使う手も。暑くて掛けぶとんをはいでしまっても、枕を抱くことでおなかを冷やしませんし、枕と身体の間に適度にすきまがあくので通気性も期待できます。

さて、それでもどうしても寝苦しくて、暑い真夜中に目覚めてしまったら――。20分以上たっても眠気がちっとも来ない場合は、「3時間、熟睡したから平気」ということにして起きてしまってもいいでしょう。
 夏の夜明けは早いもの。夏だけ早起きの時間割にして、涼しい早朝に仕事や家事を進めるのもいいもの。早起きを続けると、自然と夜は眠くなりますよね。夜型生活に慣れきった私たちですが、夏の快眠の極意はもしかしたら早寝早起きかもしれません。でもそれがかなわければ、涼しく眠る準備を「楽しみ」ながら進めましょう!

★ 一言メモ 快眠ハーブティーはここで購入!

●アクアヴィーテ
ハーブティーやサプリメントなどが通信販売で購入できます。「スリープ」(カモミール、セージ、ラベンダー、カノコソウなどのブレンド・20ティーバッグ 800円)がお勧め。リーフティーも各種充実。
FAX 03−3385−7612 にカタログ請求を。

●グリーンフラスコ自由が丘店
オリジナルのハーブティーが充実。「お休み前のブレンドハーブティー」(10g ¥500)「ラズベリーブレンド」(セントジョーンズワートとラズベリーリーフのブレンド、15g ¥700)、セントジョーンズワートのティーバッグもあり。
東京都目黒区自由が丘2−3−12 サンクスネイチャー2F
電話 03−5729−4682
営業時間 10:00〜19:00 水曜定休
http://www.greenflask.com

(小林育子) 

writer's eyes
北国生まれの私にとって、熱帯夜は耐えがたいもの! 東京は熱帯だ!というのが私の正直な感想です。でも、今年はハーブティーもサプリメントも常備したし、ワッフル織のシーツにガーゼケットも入手してと、ちょっと夏の夜が待ち遠しいかな。こんな私の苦悩とは裏腹に、東京生まれのわが家の子どもたちは、いかなる熱帯夜でも爆睡してます。なぜ!?

■取材協力/ 眠りコーディネーター 志田美保子さん
快適な睡眠を得るためのセミナー講師などを務める。眠りを通して人を考える「パワースリープ」主宰。
著書に『今日からはじめる超快眠術』(旬報社)がある。



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