2001.9.7号




女性にとっては気になる「お肌の老化」。若い頃には無謀な日焼けもなんのそのでしたが、25歳ごろからはじまる俗称「お肌の曲がり角」に伴う、シワや透明感のないくすんだ肌への悩み。思えばスキンケアは女性にとって、長〜いお付き合いとなるわけです。そこで、女性の肌への科学的アプローチを続ける、世界に名だたる化粧品メーカーの研究所では、皮膚の老化に関する原因を解明し、その修復や防御に対しても研究が進められています。そしてこの秋、次々お目見えする強力なコスメたち、その背景には、使用するだけでは解らないサイエンス・ワールドが広がっています。そこで今回は、「ストップ・ザ・お肌の加速老化!」をテーマに知られざるお肌の老化の秘密に迫っていきます。


お肌の老化の不思議

現代人の「肌の老化」は何が主な原因だと思いますか?時間の経過に伴い細胞組織が変性していく自然現象なのか、それとも別の要因なのか?答えは、75%の外的要因が肌の老化を促進しているというのです。たとえば、太陽紫外線以外にも、大気汚染やオゾン、また日常生活の精神的ストレスや疲労、喫煙や飲酒、睡眠不足などなど。つまり、人間が本来持つ老化の速度を、各自のライフスタイル(=個人的な理由)により早めてしまっているわけです。これはとても残念なことですが、言い換えればそれはまた各自のライフスタイルの改善により修復することができるとも言えます。

そこで、世界最大の化粧品会社とも謳われるNY・マンハッタンに本社のある「エスティ ローダー」、ロングアイランドにあるエスティ ローダー研究所による「肌エネルギーの減少が、皮膚の早期老化の要因になる」との発表に伴うレポートから、皮膚の老化の不思議を紐解いていきます。


皮膚は環境からのダメージを防ぎつつ、皮膚を守るコラーゲンや蛋白質を作り出す細胞レベルでの防御と修復メカニズムにより支えられている。
皮膚細胞には、食物による栄養素を細胞エネルギーの源となるアデノシン三リン酸(ATP)に変換させる機能を持つ、ミトコンドリアという微少な器官、別称「細胞の発電所」を含む。
皮膚の老化防止に重要な役割を果たすのは、細胞エネルギーことATP。
紫外線や環境によるストレスと、自然な老化ストレスが結びつくと、細胞組織は酸化ストレス状態になり、早期老化を促し、皮膚の老化を加速させる。
蓄積されていた皮膚エネルギーとなるATPのほとんどが、酸化防止用成分の生成という細胞を防御することに使われ、皮膚の修復に必要なコラーゲンや蛋白質を作るパワーが残らなくなってしまうから。

ちなみに年齢による皮膚細胞内のエネルギー(ATP)量の変化の数値は・・・・。
30代から60代にかけての推移は非常に少く、60代から70代にかけてはなんとそれまでの40年間における変化の3倍近い数値に減少。つまり、何も手をかけないでいるとめっきり肌は老化してしまうというわけです。



ストップ・ザ・お肌の加速老化!

ここまでの内容から、肌には防御・修復機能が備わっていることが理解できました。そして皮膚エネルギーことATPは、防御、修復の順に使われるため、充分にエネルギーがチャージされていないと、バッテリー切れ状態になってしまうわけです。

たとえば・・・
肌の酸化防止剤が配合された製品やサンスクリーンなどの製品は、紫外線などの外的要因には有効だが、防御という意味では、一時的かつごく表面的であり、皮膚細胞レベルでは全く作用していない。

よって解決方法としては・・・
「ミトコンドリア中のATPの蓄積量を増やす」
クレアチンキナーゼを介してATP(アデノシン三リン酸)がADP(アデノシン二リン酸)に変換されることにより、皮膚細胞内のミトコンドリアにエネルギーが供給され、皮膚細胞の需要を満たし、細胞が必要としているエネルギーが継続的に維持される状態を保つ。
供給されたエネルギーが酸化ストレスにより受けるダメージを食い止め、細胞間の情報伝達維持の促進、抗酸化酵素(SOD、カタラーゼ、グルタチオン、パーオキシダーゼ)の活性化、細胞(DNA、細胞膜、蛋白質など)の修復、組織(コラーゲンや他の蛋白質)の修復に必要な蛋白質や脂質の生成の促進などによって、起こりうるダメージの可能性を防ぐ。
「健康なミトコンドリアから作り出される充分なATPエネルギーにヒートショックプロテインの付加的な働きを加える」
皮膚本来が持つ細胞保護メカニズムことヒートショックプロテインまたは抗ストレスプロテインを活性化する。
細胞の熱に対する許容量を増やし、高い熱(太陽光を浴びることなど)に対応し、熱にもっとも敏感な細胞内の物質を紫外線による破壊から守る。

上記のようなエスティ ローダー研究所の研究発表により、一層の理解を深めた皮膚の老化の秘密ですが、その結果誕生した“肌の外側から、そして内側からも高レベルの肌エネルギーを作り続ける”最先端テクノロジーの結晶「ライトソース」(9月21日発売)は、肌本来の機能を高め、若々しい肌を保ち続ける強い味方になってくれそうです。

エスティ ローダー:03・5251・3386




もう一つの老化プログラム

一方、すでに(8月24日)発売になり話題を集めているクリスチャン・ディオールの美溶液「ノーエイジ エッセンシャル」も肌細胞の時計の進みを正常にし細胞の寿命を守る、お肌の加速老化防止コスメティクス。
こちら誕生までの背景には、
「老化の進行を司る時計は、染色体のDNAの末端にある『テロメア』」という生物学的研究結果により、細胞分裂の度にテロメアが短くなることにより引き起こされる細胞の老化は、外的肌ストレスによりさらにまた、テロメアの修復機能を司る酵素テロメラーゼの働きが鈍くなり、テロメアの部分が短くなり、加速度的に肌細胞の老化が進むといわれます。

そこで、クリスチャン・ディオールの徹底的な研究結果による結論とは
「酵素テロメラーゼが生来の活動にとって最適なレベルで維持されると細胞は守られ、老化の加速度的進行を防ぐ」
こうして誕生したのが、クリスチャン・ディオールの独自成分「エイジ プルーフ コンプレックス」により肌内部の加速老化と闘うと同時に肌表面でも働きかける「ノーエイジ エッセンシャル」というわけです。

パルファン・クリスチャン・ディオール カスタマーサービス:03・3239・0618




(りんだ) 

writer's eyes
女性ばかりか男性のエステも人気の昨今、「僕もキレイになりたい!」それは決して不思議なことではないかもしれません。単に「オトコのくせに…」という時代的固定観念のもと、口にされる台詞とも?ちなみに「お肌の加速老化」は男女の別なく起こる現象です。とりわけ、海外のエグゼクティブは他人に見られる立場にあることを意識して、スキンケアはきちっとしているとか。今回の研究発表となった「テクニカル セミナー」の折にも耳にした言葉「男性の方がスキンケアものをお試しになると効き目がテキメンですよ…」は、是非とも多くのジェントルマンに伝えたい気分。



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