2001.10.12号



紫外線や外部の刺激に常にさらされている手は、体の中でいちばん酷使されている部位といって過言ではありません。そのくせ、他人の目につきやすい部位。「手は顔ほどに年齢を表す」とはよくいったものです。
冬の乾燥でひびわれや湿疹など不快な症状が出てしまう前に、しっかり防御するケアを習慣にしましょう。

今の時期から頑張る防御ケア
手あれしてしまったときの修復ケア
爪の乾燥を防ぐケア



ふっくらとした手を保つ 防御ケア 7

家事編

1. 水仕事をする前に、少々の水では落ちないタイプのハンドクリーム(口コミでは、ディクトンベビー・アトリックスが人気:きれいねネット調べ)を塗り、肌を保護する。
2. 水仕事が終わったらすぐ手を拭き、まだ湿り気が残っているうちに保湿剤をつける(なぜなら、角質は水を含んでいる状態のほうが吸水性が高いから。水になじむ、精製度の高いホホバオイル・オリーブオイル(オリーブオイル前編後編参照)などがおすすめ。
3. なんといっても、水や洗剤に触れている時間を短くするのが一番。以下のアドバイスを参考にしてください。

〜洗剤刺激を少なくする、食器洗いの方法

1. 皿を水につける前に、ターナーや古新聞紙などで食器の汚れをこそげ落とし、手を汚さずにあらかたの油を取り去る。
2. その食器を、洗剤を薄めた洗いおけに放り込む(そのとき、直前に洗いおけの洗剤液をスポンジに染み込ませておく)。
3. 油がゆるんだところで、洗剤液の染み込んだスポンジで皿を洗う。

原則は・・・ 余計な油を水につけて広げない。
洗剤は原液で使わない。今まで原液の洗剤で洗っていた方は、これだけでもずいぶん手あれの状況が変わってきますよ。

〜お風呂洗い洗剤を使わないコツ

お風呂を最後に使った人が、温かいうちにスポンジで汚れをこすり落とし、湯を抜いておく。これなら、よほど油分の高い入浴剤を使ったときでもない限り、お風呂をきれいに保つことができます。

パソコン・お仕事編

4. 素手で何回も接するパソコンのキーボードや、OA用紙、お札などは、手の平の皮脂を知らず知らずのうちに奪い取ります。作業をする前に、ほんのちょっとハンドクリームを塗って保護してください(ちなみに、ハンドクリームを塗った直後にキーボードを叩いて、べたつかないのがハンドクリームの適量です。この方法だと適量を覚えられるのもひとつのメリットですね)。

お風呂編

5. かかとをつるつるにする効果のあるスクラブ洗浄料(筆者のおすすめ:アユーラのヒールポリッシュ)などで、丁寧に手の甲をマッサージします(手の平に摩擦を与えないように、タオルやスポンジなどを使ってやさしくマッサージしましょう)。ゴワゴワになった角質を取るので、次の保湿剤の浸透がよくなります。
6. お風呂上りに、尿素を配合したハンドクリームをつけます。古い角質をやわらげて取り去りながら、しっとりと保湿することができます。

睡眠編

7. ハンドクリームを塗った手に、絹か木綿の手袋をして寝ましょう(お値段が手頃で はめ心地がよいものとして、ユースキンのハンドガードがありますが、こだわらない場合は100円ショップのものでよいでしょう)。ただし、体験談によると、寝苦しいのか朝起きると手袋を放り投げていた…ということも多いようです。



大変! うっかり手あれしちゃった! ときの修復ケア 3

強い洗剤やカビ取り剤などを使ったり、慢性的に乾燥が続いた状態のときなど、手がカサカサして炎症やかゆみ、あかぎれを伴ったりする場合があります。水仕事をする機会が多い主婦がなりやすいので、「主婦湿疹」などと呼ばれたりもします。
こういったときは、アレルギーに近い症状になっているので、できれば専門医に消炎薬や軟膏などを処方してもらい、なるべく低刺激な生活を送ることが大切です。

1. 水仕事をするときは、ゴム手袋を着用して肌をガードしましょう。ただし、アレルギーを起しているときはゴムやビニールなどが直接肌に触れるとさらに悪化することがあります。面倒でも薄手の綿手袋をはめてから、ゴム手袋を重ねましょう
2. ついうっかりして手袋を忘れたときのために、普段使う洗剤を刺激の弱いものにしておくと安全です(筆者は、台所に生協の米ぬか石けんを、洗濯用に無印良品の粉石けんを用意しています)。ただし、石けんは冷水には溶けないので、お湯でしっかり溶いてから洗ってください。(グラスをすすいで乾かしたときに、白い曇りが残っていなければOK)。石けん分が手に残っていると、それが刺激の原因になるばかりか、ハンドクリームや薬も浸透しにくくなります。
3. 肌が敏感なときは、尿素入りクリームは避けてください。尿素は(角質を柔軟にする効果は高いのですが)、アレルギー肌を刺激する可能性があります。




冬の爪乾燥を防ぐケア 4

見落としがちですが、爪や、爪まわりの皮膚も冬は乾燥します。忘れずにケアしましょう。

1. 2枚爪や割れ爪を防ぐため、手にハンドクリームを塗るときは忘れずに爪のまわりまでしっかり伸ばしましょう。
2. 爪切りで適当に切った爪はトラブルが起きやすいので、やすりでしっかり削って滑らかにしておきましょう。おすすめは、紙やすりやガラスのやすりです。
3. ささくれができたら、絶対に引っ張ったりせず、専用のお手入れバサミ(なければ眉毛のお手入れバサミ)などで根元から切り、しっかりと保湿をしましょう。ハンドクリームに加え、オイルなどでマッサージすると効果的です。
4. 時間があれば、爪にベースコートやマニキュアなどを塗って保護しましょう。見た目にも美しいですし、やり方を間違えなければ乾燥予防のケアになります。

〜意外と知らない、ネイルケアのメリット

「マニキュアは爪が呼吸できなくなるから塗らないほうがいい」というのは、迷信です。爪は死んだ細胞で、呼吸はしていません。ベースコートやマニキュアで、ガードしたほうがよいのです。爪の根元の甘皮部分は、爪を生み出すところなので塗りつぶしてはいけませんが、ほんの1mmほど空けて塗ればとても有効です。
いけないのは、除光液を使うこと。除光液には、爪を強烈に乾燥させる成分が入っています。使うのは週1回にとどめてください。マニキュアをせず、ベースコートでカバーしているだけの方なら、使わなくてもよいでしょう。


もりたじゅんこ) 

writer's eyes
スーパーでもらったポリ袋、指ですぐに開けることができますか? 切符を買う液晶ボタン、すぐに反応しますか? 手がカサカサしていると、どちらも難しいですよね。私、オール液晶タイプの電子レンジを買ってしまい、毎日非常に困っております。誰か助けて〜!!



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