| [赤米] |
赤米とは、 玄米の色が赤褐色で、果皮や種皮(つまりヌカ)の部分にタンニン系色素を含む米の総称です。弥生時代、日本に初めて伝わった米は赤米だったとか。野生稲の大部分が赤米であることから、米のルーツとも考えられています。また、炊き上がりのほんのりとした紅色から、赤飯の起源とも言われ、邪馬台国の昔から江戸時代まで、祝い事や神事には欠かせない米でした。しかし明治時代に入ると、文明開化の一貫から、赤米は雑草と考えられ、国をあげて除去運動が始まります。しかしそれでもなお、いくつかの神社では神事用に作り続けてきました。そうした原種に近い稲を繁殖させ、今の時代に蘇らせたのが、現在私たちが目にする赤米です。
五分づきにすると薄紅色になり、炊き上がりは淡い桜色。さっぱりとしてくせのない素朴な味は、初めてでもなつかしく感じるほど。栄養分は現代の白米と比べてたんぱく質や各種のビタミン、ミネラルが多く含まれています。また、野生のパワーにより、厳しい条件下でもたくましく育ち、化学肥料をあまり必要としないのも長所です。
|
|
[黒米]
|
黒米も、 同じく日本に伝わってきた米の原型の一つです。こちらは玄米の色が黒色でヌカにアントシアン系の色素を含んでいます。
五分づきにすると米が紫色になるため、紫米とか紫黒米とも言われ、 赤米同様、 縁起がよいと珍重されてきました。
中国では、滋養強 壮の効果から薬膳料理に用いられ、 不老長寿の米として歴代の皇帝に献上されたほどです。
実際、 たんぱく質、ビタミンB群、ナイアシン、ビタミンE、鉄、カルシウム、マグネシウム、
必須アミノ酸のリジン、トリプトファンが含まれるなど、極めて優れた栄養価は、科学の力でも証明されています。
また、 赤米が赤飯のルーツであるなら、 こちらはおはぎの元祖とも言われています。
|
| [朝紫] |
スーパーライス計画の中で、その紫黒米をさらに改良、商品化へこぎつけたのが、「朝紫」(あさむらさき)という新品種です。バリ島の紫黒米に由来する日本稲型の改良品で
、玄米はやや細長く、小粒で果皮が濃い紫色。消費者の手に届く時点では、 色素が残る程度に七〜八分づきにしてあります。前述の黒米同様、
豊富なミネラルやビタミン、 また、 活性酸素の働きを抑え、老化を抑制する抗酸化物質−−ポリフェノール−−を含んでいることも明らかになり、
一段と注目が集まっています。
調理法は、研いで水に浸したもち米3合に、朝紫1/3合を加えて、 全体をさっと洗い、
おこわの要領で、 若干水を少なめにして炊きます。 薄紫色の炊き上がりはほのかに香ばしく、
こしのある歯応え、かむほどに広がる豊かな甘みも魅力です。 朝紫、 赤米、 黒米など、
色素を含むお米は、 いずれも長く水につけておくと色素が溶け出してしまう点に要注意。
|