2001.10.26号




2001年も残すところ約2ヶ月。1年の疲れがかなり溜まっている頃でしょう。よく「シャワーだけでは疲労回復に効果なし」といわれますが、確かにバスタブに浸かった日とそうでない日は、眠りの深さも随分違うような気がしませんか?それに加え、シャワーのみでは発汗促進にもあまり効果を期待できないため、キレイなボディ・メイクにもやはりバスタブに浸かることは大切です。そこで、キーワードとなるのがお湯。つまりお湯そのものに多種多様な効能があれば一挙両得という訳です。ということで、時節柄やはり温泉ははずせません。とりわけ水着着用のアミューズメント性があれば、じっくり浸かるタイプが苦手な方も、またデートやファミリーでも一緒に楽しめますよね。
「ならば…」ということで、今回代表的な2ヵ所を訪ね、その効能を探ってみました。



箱根小涌園ユネッサンはおよそ100のバリエーションが!

そのネイミングからして、“温泉界のルネッサンス”みたいな感じのする「箱根小涌園ユネッサン」は、新しい入浴スタイルの提案と称して21世紀の幕開けと共にオープンし、話題を集めました。何しろ東京ドームの約3倍という広さを誇るこの施設は「ユネッサン」「湯〜とぴあ」「森の湯」3つのエリアに大別され、トータル95種類の風呂数が老若男女を楽しませてくれます。
地中海沿岸地域をモチーフにした屋内には、古代ローマやトルコ、イスラエルの死海など、バリエーションに富んだ内容の水着で楽しめるプール感覚の温泉が、また屋外にも箱根の山の地形を活かし、自然を満喫しながら寛げる露天風呂が20種類、こちらも同様に水着着用での利用となります。一方、庭園内に作り込まれた露天風呂や窓越しに眺める箱根の大自然といった、森林浴を味わいながらの典型的温泉エリア「森の湯」のみ、裸での利用です。

さてこちらの泉質ですが、神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、冷え性などに効果があるとされる「単純温泉、弱アルカリ性、低張性、高温泉」。ちなみに“治療効果のある”とされる温泉は9種類あり、単純温泉もその内の1つです。

単純温泉: 無色透明無臭で、含有成分が薄く刺激が弱いので、入り心地がよく利用範囲も広い。どちらかといえば高齢者向き。また病後回復期の静養、手術後の療養、骨折・外傷後の療養に良い。飲泉は軽い胃腸炎によく、尿量が増す。日本では古来「中風の湯」「神経痛の湯」など名湯が多い。
(「2000−01温泉療養アドバイスセンター」より引用)

ここで、参考までに各浴槽の特徴をいくつか簡単に紹介しますと
神々のエーゲ海 発汗を促し新陳代謝を高める。また気泡による血行促進なども。
古代ローマ風呂 上記に加え、呼吸器官を潤すミストサウナや、皮膚の毛穴から出る分泌物を吸着浮上させるミルキーバスも。
死 海 風 呂 浮力による心身のリラックス感とミネラルを豊富に含んだ塩分による美肌効果。
ローズ風呂 ローズの香りが心地よく広がり、アロマテラピー効果で精神安定と美肌効果。
ソニック風呂 水質を磁気化することによって血行を促進し、肩凝りや腰痛に効果的。
酒 風 呂 酒と同成分を含み、体の抵抗力を強化。
打 た せ 湯 マッサージ効果が高い定番を露天エリアに。
…その他、上記に加え多種多様な効果のお湯があります。
箱根の名湯を活かしたエステティック・サロン「テルメエステガーデン」では、温泉水によるマッサージ&リラクゼーションを体験できます。全身カプセルに入って、スチームサウナと数種類のシャワーマッサージでリフレッシュする「ハイドロトーン」や、タラソテラピーで有名な「アフュージョンシャワー」では、バリエーションに富んだシャワーでゆっくりリラクゼーションを。
箱根小涌園ユネッサン
0460−2−4126
http://www.yunessun.com



BADEHOF QUELLE(バーデホフ クベレ)で源泉三昧!

「ここに来ると仲が深まる」というマジックがある温泉。確かにカップルの姿も多々目にしますが…結局のところ「服や靴を脱いで気持ちが開放され、心地よい暖かに会話も弾むからなのだろう」という分析も。ともあれこの施設がオープンする10年前くらいから、ドイツをはじめとするヨーロッパの施設を回り、温泉や水中のことなどを学んでいましたところ、偶然にも地下1300メートルより38℃の天然温泉が毎分600リットル溢れ出し、埼玉県初の温泉誕生。そこで急遽、屋外のプールなども開設することになったというラッキーハプニングないわく付き。ちなみにこちらも、水着着用で利用の多種多様な施設、またフィットネスジムや日本の伝統的な温泉風呂、そしてエステティックなど、その日のその人なりの過ごし方のバリエーションが楽しめます。

さてこちら「武蔵野火止温泉(むさしのびとめおんせん)」の泉質ですが、神経痛、関節痛、五十肩、関節のこわばり、慢性消化器病、痔疾、冷え性、きりきず、やけど、慢性皮膚病、アトピー性皮膚炎、病後の回復期などに適応性のある「ナトリウム炭酸水素塩塩化物泉」で、淡黄色澄明、弱塩味無臭。よって、見た目は紅茶のような色をしています。

ここで参考までに、いくつか施設の特徴を紹介しましょう
バーデプール 年中快適温度35℃に設定され、温泉の効果が充分に採り入れられ、ストレッチなど陸上より効果的、また術後の方は歩くだけでも良いというように水中運動にも理想的。ネックシャワーやボディマッサージの水圧が心地よい。
テルマリウム
(ローマ浴)
輻射熱浴の温室内では、それぞれの効果をもたらすアロマ浴ができる。また、空気が暖められていないので、苦しくなく、話もできる。
中でも、蘭の香りのする「テピダリウム」という施設は、1人用ベッドに横になるタイプで、人肌より1〜2℃高い38〜9℃という、赤ちゃんがだっこされたような温度設定が、神経の疲れをとり、また発汗作用もあり、ついつい長居をしてしまう人気の部屋。
昔の哲学者や政治家など、考え事をする人々が、神経や頭の疲れを取るために、同様の部屋を作っていたとか。
エアロゾル タラソテラピーでお馴染みのこちらは、イスラエルとヨルダンの国境にある死海の豊かなミネラル成分を吸収し、深い呼吸が気管支にも良い効果があるとのこと。また目を閉じて過ごすことによりゆったりとリラクゼーションも。
…上記に加え、アロマ水を使用したパフォーマンス付ドライサウナなど。

「バーデホフ クベレ」の意味
「BAD(バード)」とはドイツ語で温泉。ゆえにドイツで温泉のある地には、BADではじまる名前が多くつけられているそう。中でも「バーデンバーデン」は有名。一方「HOF(ホーフ)」は宮廷、中庭などの意味があり、宿泊施設にもつけられる。そして「QUELLE(クヴェレ)」は源泉、泉、湧くなどの意味。よって、バーデホフ クベレとは「源泉の湧く温泉ホテル」という意味の造語なのだそう。
ホテル&テルメ バーデホフ クベレ
048−478−1991
http://www.badehof-q.co.jp



(りんだ) 

writer's eyes
久々に温泉三昧をしたくなる方も多い季節。当人も珍しく日本の温泉巡りを決め込んだ。これが想いの外楽しく、クセになりそう。何しろ、国内外の良いとこ取りとでもいうべき施設の充実が、過去に見ない傑作(ちょっと大袈裟かもしれませんが…)で、どちらかというと温泉嫌いの私も満足度数高し。何しろ水着を着て入れるのが嬉しい。とはいえもちろん昔ながらの温泉も併設されているので、お湯馴れした頃に仕上げのひと浸りはもう最高!さて、次はどこイコウ(=行こう&憩う)かな〜



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