| これらのよく知られる栄養素のほかに、植物のみが有する微量栄養素が、実は人の体の健康維持の鍵を握っていることがわかってきました。
それら植物の体内で生産されるさまざまな物質を総称してファイトケミカルズ(植物性化合物)と言います。ポリフェノールやフラボノイドといえば、少なからず見当がつくでしょう。植物が持つ鮮やかな色、味、香りも、実はこのファイトケミカルズによるものなのです。そしてこれらの成分は、色や香りを生成するばかりでなく、それを食べた人間の体内で、抗酸化力を発揮したり、ホルモン様作用を示すこともあります。そしてあの真っ赤な姿から想像に難くないように、クランベリーはファイトケミカルズの宝庫ともいうべき果実。まずは、クランベリーに含まれる代表的なファイトケミカルズを紹介しましょう。 |
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民間薬の効果を立証する、アントシアニンの抗酸化作用
クランベリー特有の鮮やかな赤色は、アントシアニンによるものです。アントシアニンは天然の抗酸化物質で、生のクランベリー100g当たり30〜50mg以上と、
ふんだんに含まれています。 抗酸化作用とは、体に入った酸素の一部が活性酸素になり、コレステロールが悪玉として働くための、酸化LDLに変化するのを防ぐ作用のことです。
抗酸化作用を持つ物質は、いずれもこの過程に関与し、酸化LDLの生成を阻止しようと働きます。なかでもアントシアニンは特に強力な抗酸化作用を有しており、各種の感染症予防に役立つことがわかりました。同時に血液をきれいな状態に保ち、傷の治癒を早め、視力を改善するなどの働きもあり、ネイティブ・アメリカンから開拓者へ受け継がれた民間薬としての効き目に納得がいきます。
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美白にも効果大のプロアントシアニジン
別名凝縮タンニンと呼ばれる物質で、 ビタミンCの約20倍、ビタミンEの50倍とも言われる強い抗酸化力を持っています。クランベリー、赤ワイン、ブドウの種などに含まれる、ポリフェノールの一種ですが、ビタミンCと一緒に摂るとその効果が増すため、ビタミンCをたっぷり含むクランベリーは、プロアントシアニジンの供給源としては、最適といえます。
また、女性に特に嬉しいことに、プロアントシアニジンは、一般的な抗酸化栄養素の働きに加えて、
活性酸素を除去することで、皮膚の成分であるコラーゲンやエラスチンと結合して、皮膚のダメージ修復に役立つと言われています。美白はもちろん、シワ対策にも有効として、いま大注目の成分です。 |
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抗ガン作用も期待できるフラボノイド
同じくポリフェノールの一種で、水溶性のビタミン様物質です。同様に非常に強い抗酸化力を有することで知られますが、活性酸素の除去、抗ガン作用、抗菌・抗ウイルス作用、抗アレルギー作用などのいくつもの有用な働きも確認されています。なかでも抗ガン作用は特に注目されており、乳ガンを含む、いくつかのガンへの効果はすでに実証ずみです。
また、 ビタミンCの吸収を助けたり、 コレステロールの劣化を防ぐビタミンEを保存する力もあります。同時にビタミンCがコラーゲンを生成するときに働き、毛細血管を強化するとも言われ、
後述の歯周病の予防にも役立っています。
また、抗菌作用を示す例の一つに、ネイティブ・ アメリカンが、 クランベリーの実を石臼ですりつぶし、香草などと混ぜて、
ペミカンと呼ばれるペーストを作り、 鹿の肉に塗り付けて腐敗を防いでいたという事実が挙げられます。
クランベリーの抗菌・抗酸化作用を生かした知恵だったのです。 |
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| 上記3つの成分は、いずれもポリフェノールの一種です。ポリフェノールといえば、赤ワインの一大ブームを作った立役者ですが、化学の世界では「
分子内にフェノール性を複数有しているもの」 という難しい定義を持っています。その種類は大変に多く、一様に強い抗酸化作用を持ち、フリーラジカルの阻止、悪玉コレステロールの削減など、年齢につれて生じるさまざまな弊害に歯止めをかけてくれます。クランベリーに含まれる総ポリフェノール量は上記3種などを合わせて、同量の赤ワインの約3/5
量に当たります( 50%のクランベリージュースで比較)。これだけのポリフェノール量が摂取できるとは、アルコールは苦手という人にも嬉しいメリットです。 |