2002.4.24号



「1日3食」が“健康的な食べ方”なんて、あなたはまだ信じてるんですか?
最近の食事の仕方を思い出してみてください。
あなたは少々食べ過ぎていませんか?
そう、「断食」することで、日頃酷使している内臓を休めてあげませんか?
断食すると、体重が減るだけでなく、気分もすっきりして、元気が湧いてくるんですよ!



芸能界でも断食ブーム!?

 今、巷でひそかなブームを呼んでいる断食。週末ともなれば、断食施設はどこも予約でいっぱいだし、近年は断食カリキュラムを目玉に掲げたリゾートホテルまで登場しています。
 先日、某女優さんから、3本掛け持ちしていた連続ドラマのすべての収録明け直後、身体があまりにも不調だったため、断食施設に3日間こもって元気を取り戻したという話を聞きました。もちろん彼女は、ダイエットとはまったく縁がないほどスマート。彼女の目的は、ダイエットではなく、ストレス解消と疲労回復だったのです。断食の効果に大満足した彼女は、早速帰ってくるなり、共演した女優のMさんにもすすめたのだとか。結果、そのMさんはFさんにすすめ・・・と、芸能界でもちょっとしたブームを呼んでいる様子。
 さて、ここまで聞くとなんだか身体に良さそうな断食。あなたは実際に試したことがありますか? 自称「日本一断食に詳しいライター」である私、オグラと、3回に渡って断食を考えてみましょう。第1回は、「朝食抜き」とその応用編「半日断食」です。



食べないことで働きすぎの内臓を休めよう

 「断食」と聞いて、あなたは何を連想しますか? 修行みたいでツラそうだし、身体に悪そう? それとも身体に良さそう?
「断食」とは、文字通り一日中何も食べずに過ごすことです。断食をすると、ストレスが和らいで、体調が良くなります。かくいう私も、過去に4日間の断食を行ったことがありますが、その後半年間は風邪ひとつ引かず、絶好調を維持していました。
 本来、食べるという行為は、エネルギーの源であるはずですが、食べずに元気を取り戻す「断食」の秘密とは、一体何でしょうか?
 そもそも人類が歴史上、食糧を自由に手に入れられるようになったのは、ここ数百年のこと。それ以前は、100万年以上も飢餓と直面してきたのです。ですから、人間の身体には、食べ物が少々不足しても、身体の機能を保ついわば安全回路が備わっています。食べすぎると、身体が栄養分を体脂肪として溜め込む仕組みは、万一の飢餓状態に備えてのことなんです。ところが、食糧が豊富な今は、飢餓状態になることがほとんどなく、体脂肪を溜め込む一方なので、肥満が増えているんですね。「断食」とは、あえてこの飢餓状態をつくり出すことなのです。
「断食」をすると、胃腸や肝臓といった内臓が休まります。普段は間食をあわせれば1日3食はおろか、4食、5食は当たり前、それにアルコールが加われば、さらに内臓は働かなくてはなりません。一方、「断食」すると、消化・吸収する必要がないわけですから、内臓が休まり、驚くほど身体が軽くなるというわけです。食べ物を消化する行為は、私たちが思っている以上に胃腸などの消化器官に負担をかけているようです。
 断食の効用については、次回でも詳しく触れますが、平たくいうと、次の6つが挙げられます。

断食のメリット
1. 疲れやストレスが解消する
2. 嗅覚などの五感が鋭くなり、新鮮な感動がよみがえる
3. 中性脂肪やコレステロール値が下がる
4. 病気に対する抵抗力が高まる
5. 肌がきれいになる
6. 安上がり(余計なお金を使わない)



「朝食抜き」のススメ

 ともあれ、いきなり「断食」は、確かに体によくないし、ストレスも溜まってかえって逆効果というもの。まずは1食だけを抜く「朝食抜き」から始めてみましょう。たった1食抜くだけですが、前日の夜から翌日昼まで、15時間程度は何も食べないことになるから、普段より内臓もずっと休まります。
 また、朝食を抜けば、頭がすっきりして身体も軽いことが実感できるはず。「朝食を食べないと血糖値が下がって、頭がボーッとするから頭が働かない」という意見もありますが、朝食抜きでも血糖値は下がらないという実験データもあり、一概には言えないようです。
「朝食抜き」を実践するにあたっての注意点は、水を多めに飲むこと。食事を抜くことで、普段は食事と一緒にとっている水分をとらないわけですから、いつもより気をつけて水分摂取する必要があります。水分は野菜ジュースで摂取してもOK。要するに、内臓の負担となる固形物を食べないことが大切なのです。
「朝食抜き」は、毎日実行してもいいけれど、無理をすると続かないし、反動で大食してしまう恐れもあるので、ご注意を。朝食をずっと食べつづけてきた人は、最初は1食抜いただけでも頭がボーッとすることがありますが、2週間もすれば、身体が慣れるでしょう。



「朝食抜き」の次は「半日断食」に挑戦しよう

 「朝食抜き」に慣れたら、次は朝食と昼食を抜く「半日断食」にチャレンジしましょう。朝食、昼食の代わりに野菜ジュースなどを飲むと、比較的楽に実行できます。最初はそれなりにツライので、仕事のある平日より週末を利用するといいかもしれません。
「半日断食」の注意点は2つ。「明日は断食だから」と、前日食べ過ぎないこと。断食がツラくなるばかりか、身体にもよくありません。むしろ前日から食事を減らし気味にすると、2食くらいラクに抜けるものです。
 また、「朝食抜き」のときと同様、水分の補給が大切。夕食までに700ml以上の水やお茶をのむように心がけましょう。また、意識がぼんやりすることがあるので、車の運転は避けましょう。断食中は散歩など、のんびり過ごすのがポイントです。その日初めての食事となる夕食は、通常の8分目を目安に少なめにとるように心がけて。
 次回はいよいよ「1日断食」です。どうぞお楽しみに!

半日断食の注意点
前夜は食事を腹8分目に、アルコールは控えめに
断食中は水を700ml以上のむ
朝、昼食代わりに野菜ジュースや豆乳を1〜2杯のんでもいい
夜は普段の八分目、翌日からは通常の食事に

断食してはいけない人
熱がある人
不整脈がある人
慢性の病気で薬をのんでいる人
慢性肝炎、肝硬変、胃かいようがある人
脳卒中、心筋梗塞、ガンなどの重い病気がある人
10歳未満の子供、65歳以上の高齢者
妊娠中の女性
体力に自信がない人


小倉若葉) 


writer's eyes
 朝食を食べなくなって、2年が経ちました。旅先などで朝食が出されると今でもときどき食べますが、かえってお昼までにお腹が空いてしまったり、身体が重たくてイマイチ調子が上がらないということも。もともと朝が弱く、食欲もほとんどないのですが、これは単に身体が食べ物を欲してなかったからなんですね。「元気を出さなければ」と、無理やり朝食を食べているアナタ、その必要はもうありませんよ。食べないほうが元気が出ることだってあるのです。風邪を引いて食欲がなくなったときも同様。食べないほうが早く回復するって知っていました? 次回はそのあたりのことに触れることにしましょう。



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