はちみつが、古来自然界に存在する貴重な甘みであったことは容易に想像がつきますが、人間との関わりは、予想をはるかに超えた長さ、そして深さです。「はちみつの歴史は人類の歴史」という諺がイギリスにあるそうですが、まさにその通り。人類は誕生とともにはちみつの恩恵に預かってきました。
貴重な世界遺産として知られる、スペイン北部のアルタミラ洞窟の壁画は、紀元前1万8000年〜紀元前1万5000年前頃に描かれたものですが、狩りの絵に混じってなんとはちみつの採集風景も描かれています。また、古代エジプトでは、長きにわたって王位のシンボルとして使われてきたのが蜜蜂。そして3300年も前のピラミッドから発見されたはちみつがまったく変質していなかったという事実は、はちみつの驚異の殺菌作用を証明してあまりあります。また、漢方の古典である「本草綱目」では、不老長寿の薬であるとも。
このように、はちみつは、古来、重要な甘みというだけでなく、内服薬や外傷に欠かせない薬として、また、みつ酒、化粧品などの原料として珍重されてきました。 |