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| 2002.5.22号 |

大反響をいただいた「第1回〜朝食を抜こう」。
どうやら漠然とながら、“普段、食べ過ぎている”ことに危機感を感じている人が多いようですね。
2回目となる今回は、いよいよ丸1日以上、何も食べない「1日断食」に挑戦しましょう。 |
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あなたは「朝食抜き」に挑戦してみましたか? お腹が空いて力が出ませんでしたか? それとも全然苦にならないし、むしろ食べないほうが身体がラクだと感じましたか? 朝食抜きは継続してこそ意味がありますから、ぜひ習慣にしてみてください。
ところで、前回、たくさんの読者のみなさまからお便りをいただいたこの企画ですが、断食をダイエット法と誤解している人が多い点が気になりました。断食を“手軽で健康的なダイエット法”と考えると、思わぬ痛い目に会う可能性があるので、注意が必要です。
確かに断食をすると、カロリーを摂取しないわけですから、体重は減ります。けれど、これは単なる副産物。断食は健康法と考えたほうがよいでしょう。なぜなら、ここでご紹介する断食は、長期断食ではなく、わずか半日や1日程度のもの。1週間〜1ヶ月に一度、繰り返し行うことに健康上意味があります。ところが、ダイエット目的に断食すると、継続して断食することに逆に甘えてしまう人がいるんですね。つまり、「明日、断食するから」とか「昨日、断食したから」と理由をつけて、かえって過食してしまったりするんです。こうなると、むしろ逆効果。
こんな話を聞いたことはありませんか? 「ダイエットでリバウンドを繰り返すと、太りやすく痩せにくい体質になる」と。これは、ダイエットで体重が減ると、筋肉と脂肪の両方が減るのに対し、リバウンド時には脂肪だけが増えることが原因です。つまり、結果的に筋肉量が減り、基礎代謝が落ちてエネルギーを燃焼しにくい身体になってしまうんですね。
断食と過食を繰り返し行った場合も、同様のことが起こる恐れがあります。一度減った筋肉量は、運動によってしか増やすことができません。運動をせずに、断食のみでダイエットをしようというのは、後々のことを考えるとおすすめできないのです。 |
ではなぜ断食をしたほうがよいのでしょうか? そう、思い出してください。断食のいちばんの目的は、「過食やストレスで酷使している内臓を、食べないことで休めてあげること」なんです。では、断食で得られるメリットをもう一度おさらいしてみましょう。
断食のメリット
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疲れやストレスが解消する |
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嗅覚などの五感が鋭くなり、新鮮な感動がよみがえる |
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中性脂肪やコレステロール値が下がる |
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病気に対する抵抗力が高まる |
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肌がきれいになる |
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安上がり(余計なお金を使わない) |
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風邪などを引いて体調を崩すと、私たちはよく食欲をなくしますよね。また、朝はどうも食欲がないという人も多いはず。これは、私たちの身体が食べ物を欲していないサイン。野生動物は病気やケガをしたとき、一時的に食を絶つことで身体を休め、機能回復を図る本能が備わっています。同様に、どうやら私たち人間も、体調が優れず食欲がないときは、むしろ何も食べないほうが回復が早いようです。
下のグラフを見てください。これは、「ナチュラルキラー細胞」の変化を表したものです。ナチュラルキラー細胞とは、がんの発生や転移の抑制、ウィルス感染に対する防御にも重要な役割を果たしていると考えられています。断食後はすべてのA〜Dすべての群で、ナチュラルキラー細胞の増加が認められました。
これを見る限り、病気のときは、精をつけようと無理に栄養価の高い食事を摂る必要はなく、むしろ食事を抜いて身体を休ませることを優先したほうが良さそうです。ただし、食事を抜く場合は、水分補給をまめに行ってください。また、お腹が空いた場合は、おかゆなど消化のよいものを食べるようにしましょう。

(『絶食療法』笹田信五著、NHK出版より) |
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さて、「朝食抜き」、「半日断食」で身体慣らしをしたら、いよいよ「1日断食」にチャレンジしましょう。たかが1日とあなどってはいけません。前日の昼から食事量を減らし、当日は朝・昼・晩の3食、食べないわけですから、最初はかなりきついはず。(具体的なメニューは下記参照。)このとき注意したいのは、水やお茶を1日に必ず2リットル以上飲むこと。水分を摂ることで空腹感がやわらぐうえ、脱水の心配が減ります。それでも空腹感が強いときは、食事の代わりに野菜ジュースや豆乳を飲みましょう。断食中は禁酒・禁煙。激しい運動は避けたほうがよいですが、散歩などで軽く身体を動かしたほうが眠りやすいはず。お風呂はぬるめの湯かシャワーで済ませましょう。
さて、断食において、もっとも大切なことって何だと思いますか? 何も食べないこと? いえいえ、違います。実は断食後に食べる食事、つまり「復食」なんです。断食後にリバウンドしてかえって体重が増えてしまったという人は、この復食で失敗するパターンがほとんど。断食明けに一気に大量の食べ物を食べると、胃を痛めたり、最悪の場合は腸閉塞を起こし、死に至る危険性もあるので、復食には細心の注意を払ってください。
具体的には、復食には断食と同じ期間を充てます。つまり、1日断食なら1日を復食に、2日断食なら2日復食という具合。この復食期間を長くとるほど、断食の効果は長引くので、少食を心がけてください。
復食の内容は、梅干しを1粒のせた味付けしないおかゆ1杯がベスト。これをゆっくりと時間をかけて食べます。そのおいしいことといったら!決して大袈裟でなく、本当にもう涙が出るほど感動します。実はこれも断食のねらいの1つ。断食をすると、今まで当たり前に口にしていた食べ物に対して感謝の気持ちが湧き、考え方に変化が起こるのです。お腹が空いていないのに食べ物を口にしたり、お腹いっぱいになるまで食べ続ける習慣のある人は、食べ物に対する見方が変わるかもしれませんよ。
さまざまな実験の結果、1週間〜1ヶ月に1度、1日断食を繰り返すと、長期断食と同じくらいの効果が得られることがわかっています。最初は1ヶ月に1度、翌月は2度、と徐々に回数を増やしていくといいでしょう。
1日断食の注意点
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断食中は水やお茶を1日2リットル以上飲む |
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断食中は禁酒・禁煙 |
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断食中は激しい運動、熱い風呂を避ける |
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断食でもっとも大切なのは「復食」。これを絶対に忘れないこと。具体的には、断食翌日の朝は、おかゆ1個と梅干し1個のみ。これをゆっくりと時間をかけて食べる。昼、夜の食事は普段の半分の量にする |
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自宅では2日以上の断食を行わない(長期断食は医師の指導のもとで行う) |
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断食してはいけない人
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熱がある人 |
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不整脈がある人 |
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慢性の病気で薬をのんでいる人 |
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慢性肝炎、肝硬変、胃かいようがある人 |
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脳卒中、心筋梗塞、ガンなどの重い病気がある人 |
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10歳未満の子供、65歳以上の高齢者 |
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妊娠中の女性 |
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体力に自信がない人 |
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『絶食療法』医学博士 笹田信五著 NHK出版 ¥1,500
『断食療法の科学』 医学博士 甲田光雄著 春秋社 ¥1,800
『少食が健康の原点』 医学博士 甲田光雄著 たま出版 ¥1,400
『朝食有害説』 医学博士 渡辺 正著 情報センター出版局 ¥1,600
「断食のススメ第1回〜朝食を抜こう」 |
writer's eyes
「1日断食」は慣れると比較的簡単にできるので、私は外食続きで胃が重たく感じたときや風邪をひいたときに実行しています。それから忙しさのあまり食事を食べ損なったとき、「いいや、今日はこのまま断食だ」というのもよくあるパターン。結果は……あの断食後の爽快感、身体の軽さは病みつきになりますよ。さて、最終回となる次回は、断食施設で行う本格断食を取り上げます。実際に施設を訪ね、長期断食を体験リポートする予定です。どうぞお楽しみに! |
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