カロリー過多な現代では、とかく敵視されがちな砂糖ですが、 人間の歴史の中では、砂糖は長らく“薬”として珍重されてきた、貴重なものでした。
砂糖の原料であるサトウキビは南太平洋の島々が原産。東南アジアを経てインドに伝わり、インドでは2000年以上も前に、サトウキビの汁を煮詰めて作る砂糖造りが行われていたという記述があります。当時は食用というよりも、病気による衰弱や疲労回復に大きな効果を持つクスリとして使用されていました。サンスクリット語のSarkaraが英語のsugar やフランス語のsucre の語源になったとか。 日本語の砂糖−satou −という発音も偶然の一致ではないのかもしれません。
沖縄で黒砂糖作りが始まったのは、本土よりも一足早い17世紀の終わり頃。以来、土地の貴重な産物として、製法、食文化とも脈々と受け継がれてきました。沖縄が長寿の島であることはもはや定説ですが、黒砂糖を長年常用してきたことも、そのひとつの理由であると考えられています。 |