2003.2.12号




冬から春へ、本来なら気分がウキウキするはずの季節。あぁそれなのに……。
くしゃみ、目のかゆみ、のどの痛みetc、またツライ花粉症の足音が近づいてきました。「今年こそ何とかしたい!」「でも薬に頼るのはイヤ!」と思っている人へ、穏やかで副作用の少ないハーブとエッセンシャルオイルの力を借りて、心身ともリラックスしながらケアしてみませんか?


花粉に対する身体の防御反応、それが花粉症

 そもそも、花粉症はどのようにして起こるのでしょう。スギなどの花粉が、鼻のなかに吸い込まれるとアレルギーを起こす物質である抗原(アレルゲン)が花粉から溶け出します。この抗原をやっつけるために、人間は身体のなかで抗体(IgE抗体)を作り出します。抗体は、肥満細胞と呼ばれる細胞に乗って、抗原が身体に侵入すると出撃し、抗原を捕まえます。 このときに肥満細胞から、ヒスタミンなどいくつかの化学物質が放出され、神経を刺激します。 この刺激でくしゃみが起きたり、鼻水が流れたりして、抗原を身体の外へ追い出すのです。眼についた花粉も同じような身体のはたらきで、眼のかゆみを起こします。こうした一連の反応をアレルギー反応と呼びます。アレルギー反応は、異物が身体に入るのを防ぐ、人の身体に備わった防衛システムなのです。 ちなみに肥満細胞とは、肥満の人にある細胞という意味ではありません。ほかの細胞に比べて太っているかのように見えるほど大きいので、そう呼ばれています。この肥満細胞は、鼻の粘膜や眼の結膜はもちろん、身体のあちこちに存在しています。


ストレス、偏食、大気汚染も 花粉症悪化の原因?

 花粉症の症状はほとんどが目や鼻に現れます。目や鼻の内部には粘膜があります。粘膜はほこりなどの異物が体内に入るのを防いだり、水分を分泌して体内に湿り気を与えたりしています。 ここにヒスタミンなどの刺激物質が入ると、体内に入れるまいとして粘膜が大量の分泌液を出します。それがくしゃみや鼻水、涙なのです。また、粘膜に集まっている毛細血管が炎症を起こすため、鼻が詰まったり目が腫れたりするのです。 こうした一連の症状は、頭重感や倦怠感、食欲不振などさまざまな不調のもとになります。また、のどの痛みを訴える人もいます。「昔は花粉症なんて聞いたこともなかったのに」と不思議に思う方も多いでしょう。今や誰もが知っている病気になったのはなぜでしょうか。この理由にはいろいろな説があります。ストレスや大気汚染で身体と粘膜の抵抗力が低下している、肉の多い食生活の結果、今の日本人は抗体がつくられやすい体質になっている、などが挙げられますが、どれも決定的な理由ではなく、これらが重なり合って花粉症になりやすい状況になっているのではといわれています。日ごろストレスがたまっていてイライラ、グッタリしていることが花粉症の付け入るスキを与え、それが更に活動力の低下を招き憂鬱な春を過ごす、そんな悪循環をどこかで断ち切りたいものです。


「優しく穏やかにケア」活用したいハーブのナチュラルパワー

去年よりもラクになりたい、とは思うものの、花粉症を短期間で根本的に取り去る治療法はまだないのが現状。症状を軽くするために市販の薬を飲んでも、眠くなったりぼうっとしたり、なかなか穏やかに過ごせません。そこでお勧めなのがハーブやアロマテラピーによるケア。薬に比べ副作用や常習性の心配が少ないのが魅力です。植物の力を借りて抵抗力や自然治癒力をアップさせ、香りや清涼感でリラックスしながら、イヤな症状を緩和させましょう。

 
<ハーブティ>
鼻の通りを良くして、もやもやとした頭もスッキリさせたい、そんなときに有効なのが「ユーカリ」と「ペパーミント」。 ユーカリは殺菌作用が強く、昔オーストラリア大陸では傷に巻いたり感染症を防ぐのに使われたという話もあります。単独では飲みにくいので、ジャーマンカモミールとブレンドすると味も良くなり、鼻炎、呼吸器疾患に対する効果も上がるといわれています。 ペパーミントは、清涼感のある芳香が鼻の粘膜に刺激を与え鼻の通りを良くするほかに、かゆみをやわらげたり、炎症を抑え喘息や咳の症状にも効果が期待できます。また、ペパーミントの香りのミントティーは鎮静作用があるので眠りづらい時にも試してみる価値あり。 このほかに、ネトル(イラクサ)、エルダーフラワー、ローズヒップも含有するビタミンCなどが身体の免疫力を上げ、花粉症を和らげるハーブですが、じわじわと体内に摂り込まれるため、症状緩和というよりは体質改善として花粉が飛び始める数ヶ月前からの利用がベターです。

 
<アロマテラピー>
粘膜の炎症を鎮めるのに効果的なエッセンシャルオイルには、上で紹介したハーブの他に、「ティートリー」「ラベンダー」「メリッサ」などがあります。 特に、ティートリーにはユーカリとほぼ似た成分が含まれており、殺菌、消炎作用に優れたエッセンシャルオイルです。
(花粉症の不快な症状に対し、きれいねネットでは、ユーカリのエッセンシャルオイルは、ユーカリ種の中のラジアタをおすすめしています。)
花粉症をアロマセラピーで撃退!
植物の恵み エッセンシャルオイル図鑑<8>ティートリー


エッセンシャルオイルを体内に摂り込む主な方法として、「吸入」「沐浴」「足浴」をご紹介しましょう。


なお、沐浴、足浴とも、水面から立ち上る芳香でリラックス作用が期待できますが、水温が下がってくれば香りも弱くなります。このとき、エッセンシャルオイルを追加してはNG。 適量を超えたエッセンシャルオイルは身体に刺激をもたらします。熱いお湯だけを足しましょう。香りも再び立ち上ってきます。


マッサージ&ツボ押し

 マッサージにエッセンシャルオイルを使うときは、原液のままでは刺激が強いので、必ずホホバオイルなどのキャリアオイルで薄めましょう。10mlのキャリアオイルにつき約5滴のエッセンシャルオイルをたらし、マッサージ用オイルを作ったら、腕〜胸元を中心になでるようにマッサージ。基本的に自分が心地よいと思うやり方でOKですが、心臓から遠い方(指先など)から心臓に向かって行うと、血行促進にも効果的です。 皮膚からエッセンシャルオイルの成分が浸透するとともに、ユーカリラジアタやティートリーなら清涼感ある香りが鼻からも体内に入り、スッキリします。 マッサージが終わったら、花粉症に効く顔のツボ押しを。鼻炎をやわらげる即効性のあるツボは、顔の中央に集まっています。 例えば、左右の目頭と小鼻の間にある「鼻通」、小鼻のすぐわきにある「迎香」、額の中央、髪の生え際から2cmほど上にある「上星」など。 いずれも指先で10秒程度、少し強めに押してからパッと力を抜いて離すのがコツです。3〜5回繰り返すとだんだん楽になってきます。 ただし、顔の皮膚は身体より薄いため、マッサージオイルがついた手で触ると荒れる人もいます。ツボ押しの前に手指のオイルは拭っておきましょう。

渡邉真由美) 


こちらの記事でご紹介しましたエッセンシャルオイル「ユーカリラジアタ」「ティートリー」そしてキャリアオイル用の「ホホバオイル」は、このサイトでご購入のお申し込みができます。ご希望の方は、商品カードをご覧になり、お申し込みください。
(配送エリアは当面日本国内のみとさせていただいております)


ユーカリラジアタ ティートリー ホホバオイル

 

■取材協力/ アロマテラピー&エステティック パルフェリース
http://www.palfe.com/
エステ+アロマテラピー+指圧をミックスしたオリジナルのトリートメントは、オーナーのときたけいこさんが本場フランスとイギリスで学んだ確かな理論に基づいたもの。豊富なメニューで3500円〜という低料金も魅力。1対1の完全プライベート制でリラックスできる空間を提供するサロン。

writer's eyes
毎年春と秋、気候の変わり目に異様に目がかゆなる私。 1ヶ月位はアイシャドウが使えません。今まで「季節の変わり目だから」位にしか認識していなかったのですが、これって実は花粉症?そういえば今年は何だか鼻もむずむずするような。 原稿を書きながら不安になった私に家人が一言「そりゃー、部屋がほこりっぽいからだろー、掃除機かけろよー」。ハハァッ、おっしゃる通り。 過剰に病気を気にするより先にすべきことはゴマンとあるライター渡邉でした。



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