
チーズは人類が作った最古の食品といわれていますが、そのルーツは・・・。人類が家畜の乳を利用し始めた5千年〜6千年前のこと。
遊牧民が、羊の皮袋にミルクを入れて旅したところ翌日チーズになっていた、という言い伝えが残っています。このように、中近東で始まった、羊の胃袋にあるレンネット(凝乳酵素)の働きで乳を固めるチーズ作りは、中近東、トルコ、ギリシアを経て、ヨーロッパに伝わりました。ギリシャ神話には、すでに、ギリシャの代表的なチーズ、フェタも登場しているほどです。また、現在のチーズの原型であり、かつ最高峰でもあるパルミジャーノは、ローマ帝国時代には完成したとか。そしてローマ軍の侵攻とともに、各地にチーズ作りが伝播。酪農に適した豊かな風土フランスではチーズ文化が花開きました。
こうして、長い歴史の中で、人類の叡智を尽くして創り出されたチーズの数々。その種類は何千にも及びますが、製法により、大きく6つのグループに分かれます。以下がその分類と、代表的なチーズです。
このように長い歴史の中でチーズが愛され続けてきたわけは、美味しさはもちろんのこと、なによりもチーズの栄養価の高さにあります。
「白い肉」といわれるほどの豊富なたんぱく質。豊かなカルシウムやビタミン。そもそもチーズは、赤ちゃんがそのまま育つ“乳”が原料なのですから、滋養たっぷりなのはあたりまえのことですが、“乳”そのものよりも優れている点は、からだへの吸収率のよさにあります。チーズをうまく食生活に取り入れることは健康保持だけでなく、美容やダイエットにも効果大なのです。

こんなにも優秀な食品であるチーズですが、フレッシュからハードまで、形も味も千差万別。
栄養価もまったく同じであるはずがありません。
そこで、いくつかの角度から比較をしてみましょう。
<100gあたりのカロリーの比較>
| 1.パルミジャーノ |
475 Kcal |
| 2.エメンタール |
429 Kcal |
| 3.クリームチーズ |
346 Kcal |
| 4.カマンベール |
310 Kcal |
| 5.シェーヴル |
295 Kcal |
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一般に熟成が浅いものほど、カロリーが低いといえる。
ただし、これらの数字は、チーズそのものの脂質量とは 関係ありません。 |
<80Kcalあたりのカルシウムの含有量の比較>
| 1.エメンタール |
228
mg |
| 2.パルミジャーノ |
221
mg |
| 3.クリームチーズ |
141
mg |
| 3.チェダー
|
120
mg |
| 5.クリームチーズ |
16
mg |
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この表から、クリームチーズを使ったチーズケーキを食べても、カルシウム、たんぱく質摂取の点ではそれほど、安心できないことがわかります。
総合的にみると、王者はやはりパルミジャーノのようです。
ぜひ、ブロックで買って、切り崩してワインのおともに、
スライスしてサラダやカルパッチョに、 すりおろしておなじみのパスタやグラタンにと、マメに使いたいものです。 |
<80Kcalあたりのたんぱく質の含有量
の比較>
| 1.パルミジャーノ |
7.5
g |
| 2.エダム |
6.4
g |
| 3.カマンベール |
5.0
g |
| 4.クリームチーズ |
5.0
g |
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昨今、山羊乳の栄養価の高さが見直されています。日本でも山羊乳のチーズ作りや、販売をしているところも少しずつ増えています。山羊乳のメリットとしては、成分が人間の母乳に近く栄養豊富であること。牛乳に比べて脂肪球が小さく吸収が早いこと。また、アミノ酸代謝物であるタウリンがなんと牛乳の約20倍も含まれているということなどが挙げられます。つまり滋養強壮に優れるとともに、コレステロールを調節するはたらきなども期待できます。こうした性質を持つ山羊乳を原料にしたチーズですから、当然栄養価も高くなるわけです。
また、シェーヴルチーズはあまり熟成させないので、カロリーも低め、かつ、脂肪球が小さいので、熟成期間が短くても、良質なたんぱく質やカルシウムに富んでいます。上手に食べればとても効率よく栄養補給&ダイエットの味方になってくれるはず。ただ、独特の香りや、ほっくりとした舌触りなどがどうも苦手、食べず嫌いという人もいることでしょう。そんな方のために、食べ方のちょっとしたコツを教えます。
それは「加熱」です。火を通すと、とろりと柔らかくなってぐっとコクを増し、また違った魅力があらわれます。クロタンという、直径5cmほどの小さなシェーヴルチーズをオーブンで焼いてサラダにのせる料理は、パリの星つきレストラン発のとても有名な前菜。ほかにも、モッツァレッラチーズのように薄くスライスしてピッツァにのせて焼くのもよし、またちょっと変わったところでは、ワンタンの皮や、フィロ−という、ギリシアのごく薄いパイ生地に包んで揚げるのもよし。中からシェーヴルチーズが溶け出して、いくらでも食べられそうです。今が旬の、シェーヴルチーズ。苦手だった人もぜひ、この時期にトライしてみてください。