2003.10.22号




 ゴツゴツした不思議な形の果 実「ノニ」。南国ポリネシア地方が原産ですが、近年米国でのブームを経て、日本でも大ブレイク寸前。代謝アップ、免疫活性、鎮痛、消炎など挙げればきりがないほど“万病に良い!”と評判のこのフルーツ、そこには2千年来の伝承医療に使われてきただけのことはある、数々の有効成分がつまっているのです。
冷え性、鼻炎、月経不順、うつ病まで 「ラクになった」という声が続々の「ノニ」の 真相に迫りました。  
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http://www.noniweb.jp

8ヵ月で成長、年4回の収穫〜生きるチカラがみなぎるノニ

 ノニはタヒチやハワイなどの、ポリネシア地方を中心に生育するアカネ科の植物。アカネ科は熱帯から亜熱帯にかけて多く分布する植物で、同じアカネ科としては他に「コーヒーの木」がよく知られています。ノニの木は高さ5〜8m、葉の直径約30cmと大ぶりで、種を植えてから8ヵ月ほどでこぶし大ほどの実をつけるまでに成長します。実の収穫も一年になんと4回、枝にすずなりになるというノニは、それだけ生命力にあふれた植物といえるでしょう。
実は、熟す前は青くて、たくさんの突起が見られます。これが熟して黄色っぽくなったら収穫どき。梅干のような感じで樽につけこみ4〜5ヵ月熟成、発酵させると、赤紫がかった液状になります。これに殺菌処理等加工をほどこして、ノニジュースとして出荷されるのです。
「ノニ」はポリネシア語の名称で、学術名は「モリンダ・シトリフォリア」。日本でも「八重山(やえやま)アオキ」という和名で、沖縄や小笠原諸島に自生しています。

その昔「鎮痛の木」として珍重。 90年代にその科学的根拠が解明

 ノニは、ポリネシア地方で実に2000年も前から内服、外用ともに伝承医療の中で使われてきました。この地方には「カフナ」と呼ばれる、医学、科学、農業など万能に秀でた長老がいて、病人の治療も行なっていましたが、彼らがノニの実や根を万能薬として、あらゆる病気に使っていたといわれています。特に痛みを取り除くことにかけてすばらしい薬効があったため、ポリネシア地方の人々の間で、ノニは「頭痛の木」「沈痛の木」と呼ばれていました。
 これだけ長い歴史がありながら、世界的に注目されるようになったのはここ10年たらず。これはポリネシア地方の地理的な特性から、独自の文化が外に伝わりにくかったためと考えられています。 1990年代後半になってから、米国の医学博士による臨床調査が行なわれ、8割近くの被験者にさまざまな症状に対してなんらかの効果があらわれたと発表されたことで、米国で大ブームの火がついたのです。
その後科学的な分析の結果、ノニには次のような有効物質が含まれることが判明しました。

1. プロゼロニン −鎮痛、消炎効果 −
プロゼロニンは、主に肝臓に貯えられ、脳からの命令で血中から細胞に届けられる物質です。プロゼロニンは大腸でプロゼロネイスという酵素を反応し、ゼロニンに変化します。ゼロニンは、β−エンドルフィンという、良い気分にさせる脳内物質を活性化させる働きがあるため、鎮痛や抗うつに効果的といわれています。 また、細胞の再生や正常化の働きもあり、消炎や抗ストレス、細胞のがん化抑制にも効果があるといわれています。 プロゼロニンは以前からパイナップルに豊富に含まれることは知られていましたが、ノニに含まれるプロゼロニンはなんとパイナップルの800倍。 現在、植物の中で最も含有量が多いとされています。

2. スコポレチン −血圧調整作用−
スコポレチンは、血管を拡張させることで血圧を下げる作用を持つ物質として、1993年に発見されました。専門家による実験では、スコポレチンはそれ単独では血圧が下がりすぎてしまうところ、ノニの抽出液の場合は下げすぎることなく正常な範囲で血圧を安定させるという結果が出ています。 ノニの他の物質と相互に働いて、調整するといえるのです。同様に、血管への作用によって血行障害の改善や、動脈硬化の予防にも効果的といわれています。 「冷え性が治った」「カラダの中からポカポカして肩こりが軽くなった」という口コミが多く寄せられているのもうなずけます。
また、スコポレチンは、脳内ホルモンのひとつであるセロトニンに作用して、不眠や抑うつ気分の軽減など、脳内の生理機能を向上させる働きもあるとされています。 ゼロニンとともに、沈痛や抗うつに効果があるといえます。

3. ダムナカンタール −抗がん作用−
ダムナカンタールは、もともと染料として使われてきた物質ですが、これががん細胞のひとつであるラスがん細胞(K-ras-RSK)の働きを抑制するということが、日本での研究で明らかになりました。遺伝子のレベルで細胞のがん化を防ぎ、正常な細胞へと修復する働きがあるとされています。

4. モリンドン、テルペン、アントラキノン −抗菌、免疫力アップ−
モリンドンは細菌に対する抗菌作用があり、テルペンとアントラキノンは臓器の働きを促進する作用があります。アントラキノンはノニの苦味成分で、消化器からの分泌液や酵素をコントロールする働きがあるだけでなく、※免疫細胞を活性化させて病原菌のもととなる悪性細胞の活動を抑制するという働きもあります。

5. その他、豊富なアミノ酸、ミネラル、ポリフェノール
ノニには人間の身体に欠かせないアミノ酸やミネラル、ポリフェノールが約140種類も含まれています。ローヤルゼリーで約40種類、プロポリスでも約110種類といわれているので、この数は驚異的な多さ。人間の体内ではつくれない必須アミノ酸(8種。トリプトファン、リジンなど)も含まれています。


ノニジュースに含まれるアミノ酸

 <オーガニックノニ100%ジュース100ml内に含まれる
                       アミノ酸の詳しい成分分析>

(日本食品センター分析表より抜粋)
資料参照元:「オーガニックノニジュース」
(発売元:(有)ハイパーリンク http://www.noniweb.jp

<臨床調査により改善例が見られた症状>

・ガン ・心臓疾患 ・脳卒中 ・糖尿病 ・肥満 ・高血圧 ・関節痛 ・うつ病 ・アレルギー ・睡眠障害 ・消化器障害 ・呼吸器障害 等。
(1998年 ニール・ソロモン博士による調査)


形もすごいが味も強烈〜 果汁やワインで割って

 こんなに優れた有効成分が認められているノニ。最近になるまで話題にならなかったのには、ポリネシア地方の地理的な特性のほかにもうひとつ理由があります。
それは、強烈な個性をもつ匂いと味。赤ワインに似ているという声はあるものの、口の中にまったりと残る青臭い酸味と渋みは、一度飲んだらなかなか忘れられないインパクト。ただし、私、個人的にはアロエ原液のような、思わず舌が上あごにくっつくほどの苦さはないので、匂いをかがないようにすればゴクっとイケました。
 ノニジュースは薬ではないので、一日の必要量は決まっていませんが、一般 的に朝晩30ml、大きめのスプーンで2杯ずつが健康維持の目安といわれています。 ひと口で飲める量なので、匂いや味に抵抗のある人はお好みのジュースなどで割ると良いでしょう。

<ノニジュースを美味しく飲む工夫>

よく冷やして・・・
フルーツジュースと混ぜて・・・
プルーンのワイン漬けと一緒に・・・
はちみつを加えて・・・

 その他、「コットンでパッティングしたら吹き出物の痛みがおさまった」「ノニジュースでうがいをしたら花粉症が軽くなった」など、飲用以外での利用での口コミが多いノニ。かつて古代ポリネシアで重宝されたように、この「奇跡のフルーツ」の健康増進パワーはこれからもっと広がっていきそうです。

渡邉真由美) 

writer's eyes
 青汁、アロエ、生ローヤルゼリー・・・「良薬口に苦し」系にトライしては玉砕してきた私。今回取り上げた「ノニ」もまさに未知との遭遇でした。 初めて口にしたとき、“うわぁ、コレ飲み込んじゃっていいのかな”と目を白黒させたことを覚えています。ところが、先に挙げた3つよりも慣れるのは早く、1週間ほどで、やみつきとまではいえないまでも、あのエグ味が効くんだよね〜と思えるまでに。私の場合、不眠に悩んでいたところ、かなり寝つきが良くなったのと、春先で額やほほが少しかぶれたように赤くなっていたところ、ノニの「コットン湿布」で、すっとかゆみがひいたのが大収穫。お腹からじんわりとあたたまる感触もあったので、冷え性改善も期待できそう。秋の夜長、みなさんもホットワインにノニをちょこっとプラスしてみてはいかがでしょう。



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