2004.7.28号




最近、巷で流行りの“肌の断食”を知っていますか?これは、ジュースや水のみで数日を過ごし(または代替食品)、内臓を少しの間お休みさせてあげて溜まった老廃物を排出し、体調の改善やサイズダウンを目的とするプチ断食の“肌版”のようなものです。
つまり、いつもおこなっているスキンケアをしばらくの間中止して、肌が本来持つ力を呼び戻してリセットさせましょうというものです。そこで、最近化粧のりの悪さが気になるライター中村が3日間の肌断食を体験!
イメージ


肌断食を実際にクリニックで取り入れている前口先生によると

「ファンデーションなどのメイクは、あくまでも肌をキレイに見せるもので、肌にとって決してよい成分とは言えず、異物でしかありません。肌になんらかのトラブル、赤み・痒み・ザラつきなどを起こしたら、スキンケアを一度すべて中止し、洗顔と最低限の保湿だけにするべきです。軽い症状なら3日もすれば、すっと治まるはず。」と先生はおっしゃいます。そして、肌断食が終わったら1個ずつ化粧品が肌にあっていたかどうかを確認しながら使い始めていき、肌にとってプラスなのかマイナスなのかを把握する必要があります。


皮膚科・アレルギー科専門医の中山先生によると

「化粧品のメリットは、洗浄効果や紫外線防御による色素沈着と老化の防止。そして肌を美しく見せる心理的な効果です。一方では、痒みを伴った赤み、ブツブツが出るアレルギー性皮膚炎や化粧品の長期使用が原因で起こる慢性刺激性接触皮膚炎などのデメリットがあります。そのような症状が出てしまった場合は、自分で判断するのではなく専門の皮膚科医に診てもらい、正しい治療を受けることをお勧めします。まず、パッチテストを行い、何に反応してアレルギーを起こすかを見つけ出します。
しばらくの間は化粧品を一切使わず肌の回復を待ち、使っていた化粧品を一種類ずつ使っていく。そこで、また症状がでたらその化粧品の使用を中止する・・・。という過程の中でアレルギーや刺戦から遠ざかっていけば、いずれはきれいな肌を取り戻していくというわけです。
自分を治す必要はない。アレルギーや刺戦のもとになる問題の成分や商品を見つけ出し、遠ざければいいのです。」
中山先生がおっしゃるには、最近は目の周りの炎症も増えてきているとのこと。濃いアイメイクが流行り、しかも落ちにくいウォータープルーフコスメが好まれるため、当然洗浄力の高いクレンジングが必要になります。もともと目の周りは皮膚が薄く、刺激に弱いところに強い刺激が与えられて炎症を起こしてしまうという訳です。
“自分の身を削ってまでも美しく見せたい”という女心もわかりますが、本当の美しさとは何かと考えさせられますね・・・。


実践!肌断食


しっかりケアしているのに、肌が乾燥する・化粧のりが悪い・化粧崩れする
化粧品があわなかったのか、赤み・ザラつきがある(軽症の場合)
にきびがなかなか治らない
こんな経験したことありませんか? そんな時こそ肌断食がとてもいいのです。


洗顔と保湿のみのシンプルケアを3日間体験。
スタート時のライター中村の肌状態
特にトラブルはないけれど、乾燥や毛穴の開きが気になる。
化粧のりがイマイチ。
美容液やクリームをすり込んでもベタつき感がある。


どうしてもメイクする場合はお粉だけにするかパウダーファンデーションに変更。
アイメイクは薄めに。専用のクレンジングでやさしく落としましょう。
保湿クリームは美容成分の入っていないものを選んで。(ワセリンなどがよい)
固形石鹸は“純石鹸”と呼ばれるシンプルなものがベスト。ドラッグストアなどで購入可能。
日焼け止めもその間は中止します。日傘や帽子などでしっかり紫外線対策を。
急性的な乾燥やかゆみの場合は3日間の断食でOKですが、肌のざらつきやニキビの場合、2週間は続けた方がベターです。


1日目: 朝の洗顔後に水分量と油分量を計測。
頬の水分量はやや低め。計測中に肌がパリパリ状態に!
油分量はなんと「1」。これには、ビックリ!!
保湿クリームは多少のベタつきはあるものの、問題なく過ごせそう。
水分量は8〜16、油分量は4〜8が理想的な値
2日目: 外出時はファンデーションを止め、軽いアイメイクとお粉だけ。帽子を深くかぶって紫外線をシャットアウト!
クレンジングには固形石鹸を使用。アイメイクは専用のメイク落としを使ったが、あとは石鹸で十分きれいに。
3日目: 簡単お手入れにもすっかり慣れ、あっという間に最終日。これだけで本当に変化があるのかちょっと不安に・・・・。


蘇った翌日の肌! 
たった3日間の断食で水分量が少しずつアップ!これは驚きです。
スキンケアを中止したことで肌本来の保湿力がアップしたことが実証されました。逆に額の油分が減ったのは、肌本来の保湿成分が生まれたために皮脂が減ったのではないでしょうか!?
肌断食後に初めてローション、美容液、クリームを塗ってみると・・・肌にぐんぐん吸い込まれてふくふくの肌に。過保護にされすぎてNO!と拒絶反応を起こしていた肌が、今では喜んで吸収している感じです。おかげで化粧のりもよく、一日化粧直しなしで過ごせました。

水分量、油分量の変化
 
スタート時
3日後
 水分量 : 

9
10
 

あご

9
10
 

4
6
 油分量 : 

1
2
 

あご

3
3
 

7
2
水分量は8〜16、油分量は4〜8が理想的な値


保湿力がアップした理由は?

理由は2つ考えられます。
理由その1:
ダブル洗顔などで肌のバリア機能が失われ乾燥していたのが、スキンケアを辞めるこ
とで肌の保湿成分を取り戻した。
理由その2:
本来持っているはずの肌の再生機能が生まれてきた。

この2つの理由が、本来あるべき“肌自力”を甦らせたと言えるでしょう。


ラプローブ/¥50,400
お肌の油分量・水分量を簡単に測定できるポータブルサイズの計測器。
問い合わせ: 株式会社モリテックス
  03-3401-1681

宙石ソープ/¥7,560(8月発売予定)
無添加石ケン素地にミネラル豊富な微粒の鉱物パウダーを配合した石鹸。
問い合わせ: 株式会社スカラベ
  03-3562-8500

ヒルドイドソフト
クリニックで処方される保湿成分のみのクリーム。

サンホワイト
皮膚科の先生が推奨する高品質のワセリン。
辻安全食品株式会社(通販)
http://www.tsuji-a.com
問い合わせ: 日興リカ株式会社
  0120-25-3410



肌断食は、お肌のリセットという意味でもシンプルで効果的な方法であると同時に、普段使っている化粧品が肌にあっているかどうかを改めて見直すいい機会になりました。与え続けるばかりではなく、たまには肌にお休みをあげることが、元気な肌を取り戻せる秘訣だったのですね。
みなさんも健康的な肌を保つためにも、一度、肌断食にトライしてみてはいかがですか?

■取材協力/
前口瑞恵先生
「恵比寿スキンクリニック」院長
患者との十分なカウンセリングをもとにケミカルピーリングやイオン導入など治療法を決定。アロマセラピーも取り入れ好評を得ている。
東京都渋谷区恵比寿1-21-6恵比寿西ビル4F

TEL : 03-5728-2527
診療時間 :

AM10:30〜PM1:00/PM3:00〜PM6:30
土曜日は予約制

休診日 : 日曜日・木曜日・祝祭日

中山秀夫先生
「中山皮膚科クリニック」院長
化粧品や金属アレルギーなどによる皮膚炎治療の第一人者。アレルギーの問題成分を見つけ出すパッチテストを取り入れ、多くの患者が美しい肌を取り戻している。
東京都品川区上大崎3-3-5新陽CKビル6F

TEL : 03-5421-2651
診療時間 : AM10:00〜PM1:00/PM3:00〜PM6:00
水・土 AM10:00〜PM1:00
休診日 : 日曜日・祝日


中村千夏) 


writer's eyes
今まであれやこれやと多種類のお化粧品を使って“もっともっと!”を期待してきましたが、肌を労わってあげることの大切さがよくわかりました。これからは定期的に週末肌断食をしていこうと思っています。



Copyright (C) 2004 Island Magic Inc. / kireine.net All Rights Reserved.