健康にも美容にも良いといわれる中国茶。そのヒミツはカテキンやポリフェノールなどの抗酸化物質にあることが近年の研究でわかってきました。
● カテキン
中国茶や緑茶の渋味は「カテキン」という成分によるもの。カテキンはがんや動脈硬化など、老化に伴う活性酸素の増加を抑える作用があることで知られています。そのパワーはビタミンEの50倍とも!美肌効果も期待できます。 |
● 烏龍茶ポリフェノール
カテキンはもともとポリフェノールの一種ですが、中国茶の発酵が進むとカテキンもその性質を変え、烏龍茶ポリフェノールとなり、新陳代謝を高めたり胃腸の働きを活発にしたりという働きが強くなります。昔から中国茶は便秘解消に良いといわれるのはこの作用によるものです。 |
● ビタミン類
中国茶葉にはビタミン類が豊富に含まれていますが、特にビタミンB1、C、Eはリラックスやリフレッシュ、ストレス解消に効果的です。また、甘く深みのある香りはやはり気持ちを落ち着かせるアロマテラピー効果があります。 |
● カフェイン
カフェインは利尿作用があるので、むくみ対策に効果的です。腎臓の働きを整え、身体の毒素を排出します。 |
中国茶の銘柄は1000種類を超えるといわれています。日本の約26倍もの広さがある中国大陸および、亜熱帯に属する台湾では気候や土壌も実にさまざま。栽培されるお茶もその土地を反映した個性豊かなものが数多くそろっているのです。
一般に、中国茶は製造方法の違いによってできる「酸化」と「発酵」の度合いによって分類することができます。酸化とはカテキンの酸化のことで、これが進むほど渋味や苦味がぬけてきます。茶葉は収穫と同時に酸化が始まるのですが、製造の過程で止めることにより、味や香りに個性が出てくるのです。
「発酵」は酵素や菌などの力でお茶の有機化合物を分解することで、発酵が進むほど土を思わせるような独特のコク味と香りの強いお茶になります。
これに、緑茶に香りをつけたり花をあしらったりなどの加工を施した「工藝茶(花茶)」が加わり、中国茶は大きく分類して「6種類+1」といわれています。
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花茶・工藝茶
おもに緑茶をベースに、花や果実をブレンドしたり香りを加えたりしたお茶。日本ではジャスミン茶(茉莉花茶)が有名。「菊花茶」など花そのものを乾燥させたものもある。
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緑茶=日本のお茶、というイメージが強いのですが、実は中国大陸でも最も多く生産され、最も多く消費されているのは緑茶です。現在、全茶葉生産量のおよそ75%を占めています。また、歴史も青茶(烏龍茶)は300年ほどであるのに対し、緑茶はお茶の歴史の始まりからあったといわれています。
ただ、中国の緑茶は日本の緑茶とは製法が違うので見た目も味も違います。中国の緑茶は「炒る」方式。天日で干した茶葉を熱した大きな釜に入れ、手で釜に茶葉を押し付けるようにしながら炒るのです。「茶葉は釜をはなれず、手は茶葉をはなれず」この丁寧な手技により、まろやかさが増すのです。また茶葉の形も細長いものや丸まっているものなど多様なものがつくれます。
日本の緑茶は「蒸す」ことにより、きれいな緑色を保っています。味も苦味を伴う深い味で、それが日本茶の醍醐味なのですが、1日中何杯もお茶を飲む習慣のある中国では、濃厚な日本茶よりも中国茶の方が合っているのかも知れません。
中国茶は通常、専門の中国茶器で淹れますが、自宅にひととおりそろえるとなるとなかなかたいへん。でも、簡単なコツさえ覚えていれば日本茶の急須や湯のみでも十分美味しく淹れられます。
中国茶を美味しく淹れるコツは「お湯の温度」と「茶葉の量」にあります。青茶(烏龍茶)、紅茶、黒茶は沸騰させたお湯で、緑茶、白茶、黄茶は85℃〜90℃のお湯で淹れると香りと味を十分に引き出すことができます。日本の茶器は中国茶器に比べて大きいので、お湯の温度が下がらないよう、あらかじめ急須をあたためておくことも大切。そして茶葉は急須の底に敷き詰めるような感じで、少し多めかなと思う位が適量です。中国茶は一度茶葉を入れると10煎も飲めるといわれ、その味や香り、茶水の変化を愉しめるのも魅力の一つです。
| ちょっとウ・ン・チ・ク“お茶請け選びのセオリー”とは? |
洋の東西を問わず、お茶の時間をより楽しく過ごすのに欠かせないのが「お茶請け」。
中国茶のお茶請けの場合、杏仁豆腐やゴマ団子などの、こってりしたものや味の濃いもの、生クリームやゴマ、干し柿、甘納豆を使ったものなどは、お茶もどっしりした味わいの青茶、紅茶、黒茶がよく合います。
一方、卵や牛乳などを使った柔らかな口当たりのデザートや、かんきつ類などの酸味のあるものには、繊細な味わいの緑茶、白茶、黄茶が合います。
花茶は緑茶ベースのものが多く、中国茶の中でもとりわけお茶そのものを愉しむ種類なので、お茶請けはナッツ類のようなシンプルなものが好相性です。