
α−リポ酸(アルファリポ酸、別名チオクト酸)は、エネルギー源や細胞膜の構成物質である「脂肪酸」の一種。人間の身体を構成する約60兆個の細胞すべてに存在する成分ですが、加齢とともに減少していくといわれています。
α−リポ酸の体内における主な役割の一つに、エネルギー産生への関与があります。私たちが食事で摂った糖質、いわゆる「エネルギー源」はそのままではエネルギーになりません。細胞内で分解された糖質は、酵素などのさまざまな物質が関わり、まず「クエン酸」に変化します。さらに次々といくつかの酸に化学変化を起こしながらエネルギーを産生していきます。この変化のサイクルを一般的に「クエン酸回路」といい、いわゆる「エネルギー代謝」の基本となっています。
α−リポ酸は、糖質がクエン酸に変化する前の段階(ピルビン酸→アセチルCoAへの変化)に関与し、スムーズにクエン酸回路にとりこまれるようにします。しかし、この流れが鈍ると、摂取された糖などの栄養素はエネルギーとして使われず、体内に脂肪として残りやすくなってしまうのです。
このようなことから、α−リポ酸は、“スムーズにエネルギーをつくり、太りにくい”身体づくりに欠かせない物質だといえるでしょう。

α−リポ酸はエネルギー産生に関わり代謝を進める働きとともに、脂肪蓄積を抑制する働きもあります。先ほども説明したとおり、加齢とともにα−リポ酸が減少すると、エネルギーに変えられなかった分が脂肪として体内に溜まり、肥満の原因になってしまうのではないかともいわれています。肥満が深刻な社会問題にもなっている米国では、肥満が引き起こす高脂血症や糖尿病などの生活習慣病対策として、α−リポ酸の応用研究が進んでいます。
日本でも、α−リポ酸にアミノ酸(ロイシン)を加えると、α−リポ酸のみの場合よりも約2割、脂肪蓄積抑制効果が上がるという実験データがあります(ロート製薬 2005年2月)。アミノ酸といえば、美容にも健康にも良いとここ数年ですっかりおなじみになった成分。中でもロイシンは私たちの体内では合成されない必須アミノ酸の一つで、皮膚、骨、筋肉の組織の合成を促し、疲労回復や体力増強といった重要な役割を担っています。
このような、アミノ酸とα−リポ酸の効果的な脂肪蓄積抑制作用で、ダイエットだけでなく、肌やカラダの老化対策にも期待が持てるといえそうです。
| あの“CoQ10”を上回る!?α−リポ酸の抗酸化力 |
α−リポ酸のもう一つの特長に、強力な抗酸化作用があります。海外ではすでに1980年代後半から注目され、研究が進んできました。
抗酸化成分で一般によく知られているものといえば、ビタミンCやビタミンE、コエンザイムQ10。この中で、ビタミンCは水溶性、ビタミンEとコエンザイムQ10は脂溶性なので、体内で作用する領域が限られてしまいます。これに対してα−リポ酸は水溶性、脂溶性両方の性質を備えているというのが大きな特徴。体内のよりいろいろな部分で抗酸化作用を発揮することが期待できるのです。
さらに、α−リポ酸は、一度酸化されてしまったCoQ10を還元し、再生する作用もあります。
もともとCoQ10は、体内酸化を進める「過酸化脂質」という物質を元に戻す(還元する)働きがあります。「過酸化脂質」は皮脂などの体内の脂質が紫外線などの影響により酸化された物質で、肌の乾燥、シワ、シミ、くすみなどの老化現象の原因になります。
ところが、CoQ10はこの過酸化脂質を還元するのと引き換えに、自身が酸化することになります。α−リポ酸はこれを元に戻して、再びCoQ10が体内で活躍できる状態にしてくれるのです。
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「抗酸化」=老化を防ぐ、というのは基本中の基本。でも、そもそも酸化されるとどうして肌が老化するの?ということについてカンタンにおさらいしましょう。
酸化の原因は、呼吸でとりこまれた酸素の2〜5%ほどが変化してできる「活性酸素(フリーラジカル)」という不安定な物質。これが増えると生体内のさまざまな物質を酸化させます。例えばコラーゲンやエラスチン。肌のハリに関係するこれらの物質を硬くもろくしてしまいます。その結果、真皮層の弾力が失われ、表皮を支えきれなくなり、シワやたるみの原因となってしますのです。
また、紫外線に当たることでも肌に活性酸素が発生し、シワやたるみ、くすみなどの、肌全体の老化にも関与するといわれています。
抗酸化作用のある成分は、肌の老化の原因である活性酸素から肌を守るので、美肌に良いといわれているのです。
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α−リポ酸は、かつては医療用医薬品としてのみ扱われていましたが、2004年3月食薬区分の改正があり食品として使用できるようになりました。体内で合成される量はごくわずかなうえ、加齢とともに減っていくといわれているので、外から摂ることが大切です。α−リポ酸が含まれる食材には、ほうれん草や牛レバーがありますが、サプリメントを上手に利用するのも一つの方法。例えば下の「リポα100D」を3粒(1日の目安量)飲めば、ほうれん草で約300kg、牛レバーで50kg分に含まれるα−リポ酸100mgを摂ることができます。