2006.6.14号




カラダの中からどんどんキレイになり、その上おいしいと評判の食事法「マクロビオティック」。
今、世界の注目を浴びている食事法ですが、実は日本発って知っていました?
−食材の生命力をそのまま食卓に−
そんなマクロビオティックの魅力を「G-veggie」主宰 佳子 ヴォスさんにお伺いしました。


マクロビオティックのキホンは、旬の食材をおいしくいただくこと

 1890年代の終わりから1900年代にかけて、桜沢如一先生という食養指導家が世界に広めた、穀物と野菜を中心とする食事法、それがマクロビオティックです。1970年代に欧米でブームとなり、最近は歌手のマドンナや、ニコール・キッドマンなど映画界のスターの間でも大流行。現在日本でもじわじわと人気が高まっています。
 マクロビオティックという言葉は「マクロ=長い」「ビオ=生命」「ティック=方法」、つまり健康で長生きする食事を意味します。当然のことながら、私たち人間が生きるためには日々の食事が欠かせません。だから健康で長生きするには、旬の有機野菜などの生命力にあふれた食材を選び、調味料を最小限にするなど、その食材を活かす調理法で食すのが一番良い、というのがマクロビオティックの考え方なのです。
 一見、何だか難しいことに思えますが、もともと日本から広まった日本食のことなので、とても身近で無理なく続けやすい食事法です。毎日の食事を少し見直して、できるだけ自分が住む土地(地域)でとれる旬の食材を選んだり、肉を豆製品に代えたり、卵を豆腐にするだけでもマクロビオティック的な食事になります。また、四季のある日本では、旬のものを食べることが身体に無理なく自然のエネルギーを取り入れることにつながります。これなら長く続けられそうですね。

マクロビオティックを続けていると・・・
肉ばかり、インスタント食品ばかり、といった食生活の偏りがなくなります

自分の心身の状態が客観的に把握できるようになるため、体調がよくない時も早めに手が打てます

上記のことから、体調がよくなり、心も穏やかに過ごせるようになります

マクロビオティックのメニュー例
(G-veggie制作)

左から、
・ かぶとかぼちゃのセイロ蒸し
・カリフラワーのスープ
・大豆たんぱくのミートローフ
・玄米

マクロビオティックとベジタリアンってどこが違うの?
マクロビオティックは、穀類と野菜中心の食事ですが、肉や魚を禁止しているわけではありません。一人ひとりの体質に合ったメニューを考える上で、必要であれば取り入れます。すべて菜食であるベジタリアンとはその点が大きく違います。


まずはこれだけ押さえればOK!マクロビオティック3つのキーワード

食事法というと、何だか面倒くさいキマリごとや、アレもダメ、コレもNGといった制約が多いようなイメージを抱く人も多いかも知れません。確かにマクロビオティックを本格的に学び実践するには、理論や調理法をじっくり学ぶための時間が必要ですが、マクロビオティック初心者ならまずは次の3つを押さえればOK!決して、難しくて厳格な食事法ではないことがわかっていただけると思います。
☆キーワード1:身土不二
“自分の身体と土は一つ”という考え方。自分の住んでいる場所で季節ごとにとれる食材を摂ることで、身体のバランスが整い活力がわいてきます
☆キーワード2:一物全体
“食べ物は皮も実も全部がその人のためになる”という考え方。マクロビオティックでは基本的に皮をむいたりアクを取ったりせず、食材をまるごと活かした調理をします
☆キーワード3:陰陽
マクロビオティックでは、すべての食材は陰(身体を冷やす)〜中庸〜陽(身体を温める)に分けることができます。そして、陰の食べ物と陽の食べ物をバランスよく摂ることで、自分の体質を中庸(バランスの良い状態)に近づけるという考え方に基づいています


<食品の陰陽の一例>
(G-veggie スクール用資料より一部抜粋。オレンジ色の字は、マクロビオティックで薦めている食品)
極陰
アルコール
精白糖、精製甘味料
刺激飲料(コーヒー、紅茶、ハーブ茶など)
香辛料(胡椒、からし、カレー粉など)
陰性 油(オリーブオイル・菜種油・ごま油など)
原始野菜(酵母・菌類・きのこ)
熱帯産の果物(パパイヤ、マンゴー、パイナップル、バナナなど)
温帯産の果物(さくらんぼ、いちご、メロン、りんご、桃、梨など)
牛乳とクリーム
熱帯原産の野菜(酵母、菌類、キノコ、アボガド、じゃがいも、トマト、ナスなど)
中庸 葉菜類、海藻(のり、わかめ、ひじき、昆布など)
木の実・種子(松の実、カシューナッツ、栗、くるみ、ごまなど)
豆類
球菜類、根菜類
穀物
陽性 魚介類
家禽類(鶏肉、七面鳥、アヒル、ダチョウなど)
チーズ
極陽 哺乳類の肉(豚肉・羊肉・牛肉など)
自然塩


魚卵
精製塩


人の体調にも陰陽がある

マクロビオティックでは自分自身の体調について知ることも大切です。食べ物と同様、自分の体調も陰〜中庸〜陽のどの傾向があるのかを知った上で、陰の傾向があれば陽の食べ物を、陽であれば陰の食べ物をというように、逆の性質の食べ物を摂ることで、体調を中庸に近づけることが元気やキレイにつながります。(体調の陰陽はスクールで学ぶことができます)

玄米を圧力鍋で炊いてほかほか
玄米は栄養バランスにすぐれた穀類です。芽が出るもととなる胚芽やぬかは生命力がいっぱい。圧力鍋で炊くとふっくらしておいしくいただけます。圧力鍋がない場合は、土鍋や厚手のステンレス鍋でも炊くことができます。
カツオだしを昆布や椎茸のだしに
できる範囲で、動物性のものから大地のエネルギーがつまった野菜やきのこ類、海のエネルギーの海藻に変えてみましょう
旬の有機無農薬野菜を食卓に
有機無農薬野菜は身体にやさしいだけでなく、野菜の味がしっかりしてそれだけでもおいしいので、調味料の量も自然に控えめになります。




■取材協力/ 「G-veggie」主宰 マクロビオティック・インストラクター
佳子 ヴォスさん

アメリカ人の夫の病気をきっかけにマクロビオティックと出会い、2005年アメリカのKI(クシ・インスティテュート)キャリアトレーニングプログラム レベルlllを修了し、インストラクターの資格を取得。

<スクール紹介>
Macrobiotic School G-veggie(ジィ・ベジィ)
(東京都大田区蒲田)
http://blog.g-veggie.com/(ブログ)
5月より1Day(体験)クラス開講中!
くわしくはホームページをご覧ください
TEL 03-3739-7841



writer's eyes
 年齢のせいとは思いたくないけれど、以前よりも根野菜や魚、薄味で脂っこくないものが好きになってきました。昔、あるモデルさんがスリムで健康的なボディを保つ秘訣は?と聞かれて「おいしいものを、少しずついただくこと」と答えていたのを思い出します。マクロビオティックにも、本当においしいと思えるものを自分の体調に合わせて摂ることで、無理のない“自然体のワタシ”を取り戻せるような魅力を感じました。

渡邉真由美 ) 


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